マミヤNC1000Sのカメラ修理

今日は「中華まんの日」であり
「ホットケーキの日」でもあるらしいです。
どちらも1902年のこの日に旭川で
日本の観測史上最低の気温-41℃が記録されたことにちなんで
「こんな寒い日は中華まん(ホットケーキ)を食べましょう」ということみたいですね。
いや、そんなに寒くなくてもどちらも喜んでいただきますよ(笑)

さてさて

本日は「マミヤNC1000S」のカメラ修理を行います。
まだ現状チェックのみで本格的にはこれから取り掛かるのですが。。。
まず、このNC1000S、ご存じない方も多いかもしれません。
比較的、短命に終わったモデルなので
現在、流通している台数もさほど多くないと思われます。

マミヤ初の電子制御シャッター搭載機で
シャッタースピード優先オートを装備します。
レンズマウントはマミヤCSマウント、
レンズ側はM42マウントのようにピンで絞り込みを行います。
しかし、このカメラはシャッター速度優先AEを持ちます。
そのため、通常の絞りこみピンが押されると
もう1本のピンが逆に飛び出してきて、これを利用して
オート時の正確な絞り制御を行います。なかなか変わった機構です。

大きさはOM-1と同じくらいですかね。
高さは少しNC1000Sのほうがありますが十分コンパクトだと思います。
オーソドックスなスタイリングですが
バランスも良くカッコ良いと思います。

ご依頼者様がもともと使っていたカメラだそうですが
今度はお嬢様が受け継いで使うのだそうです。
家族に引き継がれていくカメラ。。。っていうのはフィルムカメラならではですね。
で、試し撮りをしたところ、オートがうまく働いていないのか
シャッターに問題があるのか真っ白な写真を量産したということで
当店に持ち込まれました。
まずは簡単にチェックしたところ、シャッター幕の動きがかなり悪く
後幕がきちんと走りきらないことがあるようです。
レンズ側の絞りも粘り気味です。
ズレはそれなりにあるものの露出計は生きているので
通常にストレスなくシャッターが動くようになれば
オートも含めて調整で何とかなるのでは。。。と予想します。

一通りの動作チェックが終わったので
これから本格的に分解整備に取り掛かります。

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