キヤノンF-1のカメラ修理

今日は「建国記念日」ですね。
もともとは初代天皇である神武天皇が
即位された日を祝う日ということですね。
敗戦後、占領軍の意向で一時期廃止されたこともあったのですが
昭和41年から「建国記念日」として復活した祝日ということです。
ちなみに祝日は当店は基本的にお休みをいただいているのですが
今日は土曜日ということあり通常営業です。

さてさて

本日は「キヤノンF-1」のカメラ修理を行っています。
最近、登場回数がなかなか多いですね。
キヤノンらしい洗練したデザインと
プロ向け高級一眼レフならではの堅牢さと性能を持ち合わせたカメラです。
私は祖父がニコンを使っていたこともあり
当時は基本的にニコンのカメラが好きだったのですが
このF-1だけは非常に憧れていた記憶があります。
今見ても文句ナシにカッコ良いですよね!

今回、お預かりしている個体は
古いカメラの定番である油切れがあちこちで起きているようで
1/2000は全くシャッターが開かない状況です。
1/1000、1/500もシャッター幕の走り終わりは
ほぼ閉じかけているので先幕の動きがかなり悪いと思われます。
露出計+バッテリーチェックは動きが非常に不安定で
F-1定番トラブルのシンクロ不良も見受けられます。

いつも上カバーを外した時点での写真が多いので
今回はファインダーから取り掛かりました。
F-1でプリズム腐食はあまり見られないのですが
ファインダーカバーを外すと座布団のようにモルトが貼られています。
今回もそうですが何も整備されていなければ
既にモルトはボロボロです。
このままではいずれはプリズム腐食の原因となる可能性は高いです。
ファインダー部のモルト張替え・清掃をまずは行い
その後、ボディ本体側の各部点検整備一式に取り掛かります。