リコーオートハーフSE2のカメラ修理

今日は「名字の日」だそうですよ。
「名字の日」は実は9月19日にもあるのですが
まず1870年9月19日に
「貴族や武士だけじゃなくて平民も名字を名乗ってもいいよ~」となりますが
強制なくなかなか普及しませんでした。
で、1875年2月13日に
「みんな名字を名乗りなさい!」と名字を名乗ることを義務化したそうです。
今では名字があるのが当たり前ですが
昔は名前だけの人のほうが多かったわけですね。。。

さてさて

本日は「リコーオートハーフSE2」のカメラ修理を行っています。
SE2というのはオートハーフEをベースに
セルフタイマー(S)が付き、ホットシュー(2)が付いたという意味です。
大きさは全く変わらないので使い勝手はこのSE2が良いですね。

大きさの割りにずっしり重いオートハーフですが
その可愛らしいルックスで今でも非常に人気の高いモデルです。
前カバーのデザインバリエーションはとてつもない種類があるらしく
オートハーフコレクターの方もいらっしゃるほどです。

今回、お預かりしている個体は
セレンも何とか振れているし、シャッターも動作してはいるのですが
ほぼ全ての写真がピンボケになる。。。ということで
当店にやってきました。
ご依頼者様に写真を見せていただいたところ
手ブレ等ではなく全くどこにもピントが合っていない様子でした。
セレンは生きてはいるものの
改めて測定してみると
明るい屋外では相当アンダーになってしまっています。
室内くらいだと丁度良い感じですが、ここも調整が必要です。

分解に取り掛かって気がついたのですが
前玉を留めているネジが効いてなく
前玉が簡単に回転してしまう状況でした。
ここの回転位置でピントを決定しているので
おそらくこれが原因かと思われます。
自然に緩むことがあまり考えられない箇所なので
もしかしたら過去にレンズ清掃を試みて
適当な位置で組んでしまったのかもしれません。

ところで、このオートハーフの前カバーもちょっとめずらしいですよね。
星のデザインがなかなかポップでいい感じです。
では、これから本格的に各部点検整備一式に取り掛かります。

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