キヤノンPのカメラ修理

本日から通常営業です!
本年もよろしくお願い申し上げます!
暦の上では二十四節気でいうところの「小寒」ですね。
これから本格的に厳しい寒さがやってくる。。。という時期です。
体調を崩しやすい時期でもあるので
皆さまもお気をつけくださいませ。

さてさて

本日は「キヤノンP」のカメラ修理を行っています。
「P」の由来はフランス語の「Populaire(人気のある)」の
頭文字から取ったとのことです。
高級機から比べると多少は機能が省略されていますが
必要十分で基本的な造りに安っぽさは全くありません。
1959年の発売開始で当時のキャッチコピーは
「キヤノンがぼくの手に」というものでした。
大変ヒットしたモデルで10万台ほど生産されたそうです。
レンズ交換式レンジファインダーで気になる部分は
やはりファインダーだと思われますが
「P」は等倍ファインダーで35/50/100mm用の
フレームを常時ファインダーに表示するタイプです。

多少、お求め安くなったとはいえ
カメラそのものがまだまだ高級品だった時代です。
今回、お預かりしている「P」も
外観は非常にキレイで大切に扱われていたことがよくわかります。
ただ、最近は全く使われていなかったようで
各部に油切れの兆候が見受けられます。
まず高速シャッターは1/1000は開きません。
1/500も1/1500くらいのスリットしか開かない状況です。
スローも若干粘り気味で
先幕はスロー時には最後まできちんと走りきらないようです。

前板と裏蓋はモナカ状に本体を挟み込む構造です。
これからシャッター周りから各部点検整備一式を行います。

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