オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は2月10日ということで
「ふとんの日」らしいですよ。
特にこの季節はふとんに一度もぐりこむと
そう簡単には出られないですよねぇ。。。
そういえば「ドラえもん」でのび太が
「あったかいふとんでぐっすりねる!
こんな楽しいことがほかにあるか。」という名言(?)を
残していますが本当にその通りですねぇ(笑)
たまには目覚ましなしで気の済むまで寝ていたいですが
実際はなかなか日常がそれを許してはくれません(苦笑)
あぁ。。。次の定休日も早起きしなくては。。。(汗)

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
毎月1台は必ず修理行っているカメラですね。
2月に入ってはこれが1台目ですが
1月は3台行っています。
それだけ人気も高いということだと思います。
軽量コンパクトな一眼レフで
機械制御シャッターで操作も使いやすく
その使い心地も上質なカメラ。。。となると
確かにOM-1くらいしか選択肢がないかとも思います。
電子制御シャッター機全盛の80年代になると
OM-1に近いサイズの一眼レフもいろいろ出てくるのですが
OM-1が発売された1972年当時は
それまでの一眼レフの常識を根本から覆すほどの
インパクトがあったと思われます。
確かに小型化、軽量化のために
多少デリケートな部分があることは事実ですが
定期的にメンテナンスを行いつつ
普通に使っている分にはまず問題ないほどだと思います。

お預かりしているOM-1は1973年に
「M-1」から「OM-1」に改名されてすぐの頃のものだと思われます。
改名の経緯についてはここでは割愛しますが
上カバーのロゴが「OM-1」なこと以外は
「M-1」とまったく同じではないかと思われます。
元々ご依頼者様のお父さまが使っていたものとのことですが
ここ数十年は仕舞いこまれたままになっていたそうです。
この時期のOM-1なので
定番のプリズム腐食がかなり大きく拡がっています。
さすがにこのままで使うのは無理だと思います。
今回は中古良品のプリズムと交換することで対処します。
他、高速シャッターはバランスがかなり崩れており
スローシャッター時にはガバナが固着し
SS1秒時には完全に開きっぱなしになってしまいます。
露出計は動作しているものの
やはり調整は必要な状態です。

まだ上カバーを外しただけの状態ですが
フィルム室の4本スタッド、
写真にはないですが短いフィルム圧板
巻上レバーの形状、プリズムを抑える4本バネ。。。等々
中身はM-1と全く変わりません。
だからそれが優れているとか劣っているとかでは
全くありませんが。。。同じモデルでも
どのメーカーのカメラでも
毎年のように細かい仕様変更が行われています。
そのため部品取り個体から何らかの
部品を移植する際は生産時期が同じような時期のものを
用意しておかないと思わぬところで
作業が中断してしまいます。
話が少し逸れました(汗)
これから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。
まずは分解を進めてシャッター周りとミラー駆動部から行います。

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