オリンパスペンSのカメラ修理

今日は「11/9」とうことで「119番の日」だそうです。
1月19日ではなく今日なのですね。。。
1月は1月10日に「110番の日」があるからかな。。。
119番。。。消防と救急ですね。
天災ももちろん怖いですが火事も怖いですね。
よそが火元だとどうしようもない部分もありますが
絶対に自分のところが火元になることだけはないように。。。と
気をつけているつもりではあります。
救急車はこれまでの人生の中で2回ほど乗せられたことがありますが
これもなるべくお世話になることのないようにしたいです。。。(汗)

さてさて

本日は「オリンパスペンS」のカメラ修理を行っています。
初代ペンの高級版として発売されたモデルです。
シャッターはコパル製で初代ペンでは2枚羽根でしたが
ペンSでは5枚羽根になりました。
当時このペンS用の超小型5枚羽根シャッターユニットを
開発するためにコパルでは大変な苦労があったようです。
その5枚羽根シャッターユニットのおかげで
シャッター速度も初代ペンでは25,50,100,200の4速+Bでしたが
ペンSでは8,15,30,60,125,250の6速+Bとなりました。
倍数系列なのも使いやすいですね。
現在でも使いやすいスペックと写りの良いレンズのおかげもあり
現在でも非常に人気の高いカメラです。

お預かりしているペンSはペン。。。というか
レンズシャッター機定番のシャッター羽根粘りです。
高速シャッターでも羽根がゆっくりとしか開きません。
これでは何をとっても露出オーバーになってしまいます。
さらにスローシャッターではガバナが固着しているようで
シャッターが開きっぱなしになってしまいます。
ご依頼者様のお話によると
たまに巻上が止まらずに
2コマ分巻上ってしまうことがあるとのことです。
これもシャッター羽根粘りが原因だと思われます。
シャッター羽根がきちんと最後まで閉まっていないので
巻き止めが効かないのですね。
巻き上げている途中でやっと最後まで閉まるので
2コマ目で何とか止まる。。。という状況です。
これもペンでたまに見かけるトラブルです。

まだ現状をチェックしたのみで
本格的な作業はこれからです。
以前にも書いたような気がしますが
ペン、ペンS、ペンD、ペンEE、ペンEES等は
着脱式の裏蓋になっていますが
この裏蓋の下にU字上に貼られているモルトは
非常に大事です。
今回ももちろん交換ですが
ここが劣化するとすぐに光線漏れを起こしてしまいます。
加えて他の箇所によく使われる1.5mm厚のモルトでは
厚さが足りません。これでは張り替えても光線漏れしてしまいます。
2.5mm厚のモルトを使います。

現在でも人気で写りもよく、使いやすいペンSですが
さすがに生産されてから60年近く経つカメラです。
未整備のものはまず間違いなく整備が必要です。
きちんと整備をすればレンズに致命的なダメージがない限り
現在でも立派に通用する1台だと思います。

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