キヤノンAE-1のカメラ修理

今日は「ビフィズス菌の日」らしいですよ。
ビフィズス菌といえば真っ先にイメージするのは
「ヤクルトミルミル」かなぁ。。。
子供の頃、毎日飲んでました。
ミルミルもですが一般的には
ヨーグルトで摂取するのが一般的ですよね。
一時期、(割と最近)ヨーグルトを意識して
毎日食べていた時期もあったのですが。。。。
うーん、もう一度、始めようかな。
腸内環境は大事ですものねぇ~

さてさて

本日は「キヤノンAE-1」のカメラ修理を行っています。
AE-1の修理も結構コンスタントにありますね。
世界初のマイクロコンピュータを搭載したカメラです。
AE-1と同様のシャッタースピード優先AEを装備した
電子制御シャッター機というカメラは
それまでにもありましたが
マイクロコンピュータによる中央集中制御方式や
徹底して見直された生産ライン等々の効果もあり
大幅なコストダウンを成功させたカメラです。
当然のごとく大ヒットとなり現在でも非常に数多くの
個体が残っているカメラでもあります。
時代を席巻することになる「キヤノンAシリーズ」の始まりのカメラでもあり
その後、出てくる全ての「Aシリーズ」のベースとなるカメラです。

電子制御シャッター機ということで
電子部品の故障や劣化が心配されるところでもありますが
AE-1は比較的、電子部品トラブルの少ないカメラです。
ただし、中古市場にお求め易い価格で出回っているものは
中途半端な分解品も多く、フレキが切れているものや
基板をショートさせてしまっているもの
連動糸が切れているものもたまに見かけます。

お預かりしているAE-1は
ご依頼者様のお父さまがお使いになっていたものだそうです。
おそらくご依頼者様が生まれた頃に購入したものだということです。
このAE-1はご依頼者様の成長を見届けてきたカメラということですね。
非常に丁寧に扱われていたカメラのようで
外装にアタリや大きな傷は見当たりません。
動作も一通りは動作しているのですが
あちこちに油切れの兆候が出始めています。
定番のシャッター鳴きこそ発生していませんが
巻上時には「ギャッ」とちょっと耳障りな音がします。
巻上軸の油切れかと思われます。
メーターはオーバー気味、オート露出はアンダー気味で
オートは不安定です。
オート時に絞り制御を行うマウント部のレバーの動きが重いようです。
シャッタースピードも不安定で幕速も安定しません。
これは幕軸の動きが悪いためと思われます。
不調部分は全て機械的な問題で
電子制御部分に関しては何の問題もないようです。
これであれば通常の各部点検整備一式で
安定した動作を取り戻せると思われます。

フレキが使用されているといっても
この時代ではまだリード線による結線もまだまだあります。
フレキを外す際にはとにかくフレキを傷めないように
注意して行います。
AE-1は連動糸もあるのでそれももちろん細心の注意を払います。

今年も静電気の発生しやすい季節がやってきましたが
帯電した指でうっかり基板に触ってしまうと
場合によっては一発で基板が死んでしまいます。
アースをしっかり取ってピンセットも通電しないものを使います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。