オリンパスペンEESのカメラ修理

今日は「ウルトラマンの日」だそうですよ。
私も子供の頃、一生懸命見てたなぁ。。。
とはいえ最初のウルトラマンは1966年放送開始なので
さすがにまだ生まれていないのですよね。
かすかにリアルタイムで見た記憶がかろうじてあるのは
「エース」あたりから。。。(でもまだ3歳)
でもその頃に「セブン」の再放送もかなり頻繁にやっていたような気が。。。
「タロウ」になると比較的はっきり覚えていて
放送開始された頃に主題歌のレコード買ってもらったりしたなぁ。。。
(そのレコードは今でも持っています)
個人的にはやはりエースが抜群にカッコ良かった記憶が。。。
ウルトラマンもはまるといろいろ奥深いのですよねぇ。。。
怪獣も調べ始めるとキリがない。。。(笑)

さてさて

今日は「オリンパスペンEES」のカメラ修理を行っています。
前年に発売された「ペンEE」の固定焦点を
ゾーンフォーカス化して1962年に発売されたのが
「ペンEES」です。レンズも少し変更され
3cmF2.8となっています。
シャッタースピードは1/30と1/250の2速切替式で
露出制御はセレン光電池を使用する露出計の
指針を挟み込んで行う仕様です。
ゾーンフォーカスは3点式です。
ペンEEと同様に簡単に写すことができ
ピントが不安な場合はゾーンフォーカスとはいえ
ピント調節もできるなかなかの優れものです。
見た目のレトロさも非常に魅力的なモデルです。

お預かりしているペンEESは
光が足りないとき(暗すぎるとき)に出る
オリンパスお得意の赤ベロが全く作動せず
(ファインダー上に警告として出る赤いベロ)
真っ暗だったとしても1/30開放で切れてしまいます。
加えて絞り制御の動きが悪いせいだと思われますが
光が十分足りている場合のオート露出もかなりオーバー気味で
光量によっては3段近くオーバーになってしまいます。
要はレリーズと同時に作動する赤ベロ機構や
露出計指針挟み込み機構の動きが非常に悪いものと思われます。
全く撮れない訳ではないですが
間違いなく整備が必要な状況です。

写真は整備を一通り終えた状態でのものです。
露出計制御も赤ベロも正常に機能するようになりました。
もちろん、シャッターユニット整備、モルト交換、
レンズ・ファインダー清掃等々も行い
非常に快適に動作しています。

ペンEE系やトリップ35で使われている
針挟みこみ式のオート露出や
シャッタースピードの切替、絞り制御機構は
シンプルで非常にわかりやすく
この時代のオート露出の仕組みを勉強するには
うってつけの構造です。
私も修理を始めたばかりの頃は
「なるほど~よくできてるなぁ。。。」と思いながら
いろいろ勉強させてもらいました。
またこのグレーというかベージュというか
絶妙な色合いの貼り革も味わいがあっていいのですよねぇ。。。

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