オリンパスペンSのカメラ修理

今日は「もつ焼きの日」だそうですよ。
焼肉全体が好きですが
もつ焼きはまた一段といいですよねぇ。。。
ホルモン、シマチョウ、ミノ、ギアラ。。。
そうそうハラミも「もつ」に入りますね。
最近、焼肉に行くと脂濃くて「カルビ」はあまり食べられず
最近はロースを食べていることが多いのですが
「もつ」は脂の塊のはずなのに
いくらでも美味しくいただけるのでよねぇ。。。不思議です。
少し脂っぽくなってしまった口を
ビールで洗い流すのがまたこれが最高なのです。
やはり夏は焼肉とビールですね。
近いうちにまた行ってこよう!

さてさて

本日は「オリンパスペンS」のカメラ修理を行っています。
初代ペン発売の翌年(1960年)に発売された
ペンの上位機種です。
Dズイコー3cmF2.8を搭載し
シャッターユニットはコパル製で5枚羽根となり(初代ペンは2枚羽根)
B・1/8-1/250の6速となりました。
露出計を持たないシンプルな作りですが
シャッターユニットも高品位なものとなり
現在でも非常に人気の高いカメラです。
ペンですからもちろん非常にコンパクトで
適度な重量感も高い質感に一役買っています。
ちなみに当店に修理依頼で入ってくるペンは
この「ペンS」と「ペンEE系」が圧倒的に多いです。
全てマニュアルですが融通の利く「ペンS」と
基本的に構えて押すだけの気軽な「ペンEE」
機能としてはある意味、対照的な2種ですが
どちらもそれぞれ魅力的ですね。

お預かりしているペンSは
定番ともいえるシャッター羽根の粘りが見られ
これまた定番の巻止めが効かない症状が見られます。
以前にも書きましたが
巻止めが効かないのも結局はシャッター羽根の粘りが原因です。
見た目は羽根が閉じているように見えても
最後まできっちり閉じていないために出る症状です。
やはり長い間、使われていなかった個体と見られ
モルトは全滅、ファインダー、レンズにカビも散見されます。

一通り整備が完了し少し様子見をしている段階です。
レンズシャッターにありがちな羽根の粘りや固着は
どこからか回ってきた油が羽根に付着することが原因ですが
羽根とそのまわりをしっかり清掃したつもりでも
時間を置くとまたどこからともなく染み出してくる場合が
たまにあるので時間は長めに置いてから
最終チェックを行います。

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