フジカST801のカメラ修理

今日は「UFOの日」だそうですよ。
UFO(unidentified flying object:未確認飛行物体)のことですね。
私も子供の頃に一度だけ夜空に浮かんで光る
結構大きな緑色の葉巻状の物体を見たことがあって
確か銭湯の帰りだったと思うのだけど
怖くなって走って帰ったなぁ。。。あれは何だったのだろう?
まぁでもそれよりもピンクレディーの歌のほうが
身近かな(笑)結構振り付け覚えていたのだけど
ほぼ忘れちゃたなぁ。。。
あ!それからこちらだとカップ焼きそばといえば
「ペヤング」が最もメジャーですが
西日本では「UFO」のほうが人気です!
最近食べた記憶はないですが。。。(汗)
ちなみにこの「UFOの日」に関連して
今日は「UFOキャッチャーの日」でもあるそうです。
これもあまり良い思い出ないなぁ
お金ばかり無駄に使った記憶が。。。(苦笑)

さてさて

今日は「フジカST801」のカメラ修理を行っています。
M42マウント機というと
当店ではペンタックスSPやSVの修理依頼が多いですが
フジカSTシリーズもペンタックスほどではないですが
コンスタントに修理依頼があるカメラです。
その中でも「ST801」はEBCフジノンとの組み合わせで
開放測光が行えるカメラです。
ペンタックスでいうとSPFとSMCタクマーの関係性のようなものです。
通常のM42マウントレンズの場合は絞込測光で
露出決定を行います。
もうひとつST801の売りはやはり1/2000シャッターでしょうか。。。
M42マウントで1/2000搭載なのはこのカメラくらいではなかったかな
おまけに布幕横走りですものね。。。なかなかすごいです。
露出計はこの時代としては先進的なLED制御です。(1972年発売開始)
軽量コンパクトなボディサイズも魅力ですが
この時代のカメラとしてはプラスチックが多用されていて
丈夫さという点では少々不安もあるカメラです。
(この時代のプラスチックはだいたい経年劣化に弱い)
とはいえそんなに無茶な使い方をしたり無謀な分解をしたり
落としたりしなければそれほど問題にはならないかと思います。

お預かりている「ST801」は
露出計が不安定だったり、1/2000が開かないことがあったりと
ここのブログでよく見るトラブルを抱えているのですが
最大の問題は巻上側のスプールの
フィルム先端を挟み込む爪が全て折れてしまっていることです。
これではまずフィルムがセットできません。
シャッターや露出計以前の問題ですね。
実はST系のカメラ、ここが折れているものが多いのです。
1本でも残っていればとりあえずフィルムを巻くことができるのですが
今回はどうにもなりません。
折れてしまっているものはどうにもならないので
中古のスプールと交換いたします。
ただし先述したようにこの時代のプラ部品は脆いので
丁寧に使っていただかないとまた破損する可能性もございます。
ちなみにミノルタX系のカメラもSTシリーズほどではないですが
同様のトラブルが起きやすいと思います。

写真は一通りの整備が終わった状態です。
スプールの件はもちろん
シャッターも露出計も非常に安定して動作しています。
付属のEBCフジノン55mmF1.8は
絞りに粘りが見られていたことと
レンズにも少々カビがあったことから
こちらも分解清掃を行っています。
ボディ・レンズともに申し分のない状態になったと思います。
ご依頼者様にも早く気持ちよく使っていただきたいと思います。

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