ペンタックスSPのカメラ修理

今日は「ビリヤードの日」だそうですよ。
高校生の頃はやたらビリヤード場に行ってたなぁ。。。
いわゆる「ナインボール」ですね。
「ハスラー」ブームだったし。。。
もうキューの持ち方も忘れちゃってるな(苦笑)

さてさて

今日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
少し前にもここで取り上げましたが
やはりSPは現存している台数も多く
適度な大きさで使いやすく
M42マウントということで色々なレンズを楽しめることから
修理依頼の多いカメラです。

今回の個体も前回と同じく高速でシャッターが開きません。
1/500だとかろうじて開いてはいますが
かなり露光ムラが出てしまう状況です。

それから露出計ですが。。。
通常のSPは電源が入っていない状態で真ん中より少し下に
針があるのが正しい状態です。
電源を入れるとファインダーの明るさに応じて
針が動くのですが。。。
このSPの場合、一度、針が下に下がりきってしまうと
なかなか上がってきません。

たとえば露出計をオンにして針が真ん中あたりにあるとします。
その状態でレンズそっと手でふさいでファインダーが真っ暗になるようにします。
(露出計の針は一番下まで下がります。)
そしてそっと手を離して再びファインダーを明るくします。
このとき、針は戻るはずなのですが、今回の場合は戻りません。
で、軽くカメラの頭を「トン」と叩いてやると
びっくりしたように針が真ん中に戻ります。

針が一番端までいったときにくっついてしまう現象です。
SPでもよく見かけますがOM-1やニコマートFT系でも多発します。

IMG_8223

露出計は一旦取り外してガイシの清掃を行ってから調整します。
他、シャッター幕軸の清掃・注油を行った上で
各部点検調整を行っていきます。

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