オリンパスペンSのカメラ修理

今日は「珈琲牛乳の日」だそうですよ。
神奈川県平塚市の守山乳業さんが
王冠で栓をした瓶入りの「珈琲牛乳」を
1923(大正12)年4月20日に
東海道線国府津駅で販売を開始したことが由来となっています。
コーヒー牛乳と言えば
駅というより銭湯のイメージですねぇ
私の生まれ育った家にはお風呂がなく
毎日のように銭湯通いだったので
お風呂上がりのコーヒー牛乳やラムネの美味しさは
記憶にしっかり刻み込まれてますねぇ(笑
さすがにコーヒー牛乳やフルーツ牛乳は
もう紙パックだったような気がしますが…
ラムネやコーラ、ミリンダやファンタは瓶でしたね
昔ながらの引き戸の冷蔵ショーケースで冷やされていて
その脇には栓抜きやラムネ用の玉押しが
紐で繋がれてぶら下がってました…懐かしいですねぇ
現在では「コーヒー牛乳」という商品はなく
正確には「コーヒー入り乳飲料」となり
実際の商品名には「カフェ・オ・レ」「カフェ・ラッテ」
「ミルクコーヒー」などの名称となっていますね
でもあの昔ながらのコーヒー牛乳って
今飲むとめちゃくちゃ甘すぎるのですよね
子供にはうける味だったとは思いますが…

さてさて

本日も昨日に続いて「オリンパスペンS」の
カメラ修理を行っています。
もちろん昨日とは別の個体です。
今度は「ペンS3.5」ではなく
Dズイコー3cmF2.8搭載のモデルです。
レンズ以外は昨日のペンS3.5と何ら変わりはありません。

今回のお預かりのペンSは
まずファインダー内のブライトフレームが
大きく傾いてしまっています。
ペンSはこのタイプのカメラで定番の
採光式ブライトフレームで
ファインダー光路の隣に
スリガラスを介した採光窓を配置し
そこにフレーム枠を設置して
そこを透過したブライトフレームをミラーで反射させ
ファインダー内のハーフミラーで結像させる方式です。
フレーム自体や結像している部分が傾ているわけではなく
ファインダー内へと反射させるミラーが
欠落しかかっているのがフレームが傾いている原因です。
実はこれもペンSで比較的多い症状です。

加えて別の問題で
巻上が一コマ分の巻上で止まらずに2コマ分進んでしまうことがあるようです。
これもここでも何度か書いている症状で
ペン系には多い症状です。
巻上機構側のトラブルではなく
シャッター羽根が粘っていてシャッターを切った後に
完全に羽根が最後まで閉じておらず
(見かけ上は閉じていて遮光もちゃんとされています)
巻き上げた際にシャッター走行が完了していないために
巻上が止まらずそのまま進んでしまうのです。
今回は巻き上げている内にそのちょっとした振動で
羽根が完全に閉じるため2コマ目には巻上が止まりますが
これが症状が酷いものだと
延々と巻上が止まらずにいつまでも巻上ができてしまう症状になります。
羽根清掃やシャッターユニット内の清掃整備が必要な状態です。

昨日と同じく分解時の画像を取り忘れました…
画像は整備完了後で非常に歯切れよく巻上もできるようになっています。
ブライトフレームはもちろんまっすぐくっきり見えており
ファインダー内もクリアです。
他、レンズ清掃、モルト交換等々
一通りの整備を行い快適に使える状態に仕上がっています。
これから最終テストを行い
問題なければ完成となります。

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