オリンパスペンSのカメラ修理

今日は「良いきゅうりの日」だそうですよ。
「よ(4)い(1)きゅう(9)り」(良いきゅうり)の
語呂合わせからですね。
この記念日を制定した「西三河冬春きゅうり部会」では
通常は夏が旬のきゅうりを
温暖な気候と豊富な日射量
そして高い栽培技術を生かして
冬春キュウリの「三河みどり」を生産していて
そのアピールのための日なのだそうです。
イメージ的にはやはりきゅうりは夏ですが
今は1年中いつでも美味しく食べられますね。
全体の約95%が水分で「栄養素がほとんどない野菜」なんて
言われることもあるのですが
もともと野菜の多くは90%以上が水分ですし
淡色野菜の割には、ミネラル類を比較的豊富にバランスよく含んでいて
決して「栄養のない野菜」ではないと思います。
加えて非常に低カロリーなんですよね
生のまま味噌やもろみをつけてそのままかじれる気軽さもあり
味もよく食べ応えもあって個人的にも好きな野菜です。
やはり旬の通りに暑い季節に特に合いますよね!
…なんてことを書いていると
きゅうりの漬物とか食べたくなってきました(笑
帰りにスーパーで買って帰ります!

さてさて

本日は「オリンパスペンS」のカメラ修理を行っています。
「ペン」というとハーフサイズカメラの
代名詞とも言えるカメラですが
シリーズごとに特徴も異なっていて
セレン光電搭載の簡単撮影のEEカメラ
「ペンEEシリーズ」の人気が非常に高い一方で
露出計非搭載で少々玄人好みのシンプルな「ペンSシリーズ」も
根強い人気があり当店での修理依頼も多いカメラです。
最初に登場した「ペン」の高級版という位置づけで
1960年に発売開始されました。
シャッターは2枚羽根から5枚羽根になり
B、1/8-1/250秒の6速と進化しています。
その機能やスペックからしてある程度の撮影知識のある方だと
なかなか魅力的なカメラだと思います。

ペンSは当初Dズイコー3cmF2.8のレンズを装着して
発売されましたが1965年に
初代ペンと同じくDズイコー2.8cmF3.5搭載の
「ペンS3.5」が追加発売となっています。
今回お預かりしているのはその「ペンS3.5」です。
通常の3cmF2.8付と比べると少しばかり珍しいモデルです。
レンズの違い以外は通常のペンSと違いはありません。
シャッター羽根にお約束の羽根粘りがあり
レンズ・ファインダーにカビ・曇りがある状態です。
羽根粘りもありますがシャッターユニットの動きが
全体的にいろいろ悪い感じがします。
モルトはもちろん全滅です。

画像は一通りの整備が終わった状態でのものです。
貴重な純正フィルターが付いていますが
お預かり時にもそうでしたが
これ強く締めすぎると取れなくなってしまうことが
多々あるのでご注意ください。
固く締まっているものを無理に回して外そうとすると
絞りリングが一緒に空回りしてしまって
非常に厄介な状態になってしまいます。

シャッター周りの一部部品(バネ)が
欠落していたりとかがあったので
過去に分解歴のある個体かと思われます。
足りない部品は補充して動きの悪い部分も
入念に整備して羽根粘りも解消し
非常に快調に動作する状態になっています。

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