フジカST701のカメラ修理

今日は「ジェラートの日」だそうですよ。
イタリアのアイスですね!
細かいことを言うと
通常のアイスクリームに比べると空気の含有量が少なく
密度が濃く滑らかな食感となります。
その一方で乳脂肪分はアイスクリームより少なく
さっぱりとした味わいです。
個人的にはフルーツ系のジェラートのイメージが強く
アイスとシャーベットの中間みたいな感じですかね…
でも実は長らくジェラートって口にした覚えがないかも…(苦笑)
一番最初に食べたときのことはよく覚えていて
当時は広島在住だたのですが(20代半ば)
仕事場の近くにあるオープンしたばかりのアルパークの東館に
ジェラート専門店ができて
そこに仕事の合間に仲間と食べに行ったときです。
あのあたりも今や様変わりしているのでしょうねぇ…
何だかそんあこと思い出してたら
ジェラート食べたくなってきました(笑
簡単に調べてみたらさすが都内は気軽にテイクアウトできる
お店も比較的近くに何か所かありますね。
お休みの日にでも行ってみます!

さてさて

本日は「フジカST701」のカメラ修理を行っています。
1970年発売のカメラです。
「ST701」は「STシリーズ」最初のモデルでもあります。
レンズマウントはねじ込み式の「M42マウント」です。
「STシリーズ」は通常の「M42マウント」のカメラと
「M42マウント」をベースに開放測光に対応するため
位置決めのピンと絞り値伝達爪を追加した「STマウント」採用の
カメラが混在しているので少々注意が必要です。
今回の「ST701」や「ST605」は通常のM42マウント+絞り込み測光で
それ以外のSTシリーズはSTマウント対応で
STマウントレンズ使用時に開放測光が可能です。
M42マウントレンズを絞り込み測光で使用する際には
ボディ側はなんでも気にする必要もないですが
STマウントをStシリーズ以外のM42マウント機に使う際には
ピンや爪が干渉する可能性もあるので注意が必要です。
現在となってはシンプルなM42+絞り込み測光で
いろんなレンズを使ったほうが楽しめるかもしれませんね。

お預かりしている「ST701」は
ご依頼者様が昔から所有している個体だと思われますが
近年は全く使ってなかったものと思われます。
シャッターは精度には少し問題がありますが
なんとか動作しているのですが
プリズム内部には大きな腐食が見られ
ファインダー内の視野の1/3くらいを邪魔してしまっています。
スクリーンにもかなりの拭き傷のようなものが見られます。
中古部品を使ってプリズムとスクリーンは交換しないと
クリアな視界は得られない状態です。
そして内蔵露出計には電池を使用するのですが
その電池室の蓋が全く開きません。
正確に言うと蓋は回るのですが
本来固定されている電池蓋の枠と一緒に供回りしてしまい
全く蓋が緩みません。
枠はカシメなのでここも交換が必要なようです。
さらに後で電池室を強制的に開けてみると
中には真っ黒に腐食した水銀電池が入ったままになっていました。
そして電池室の端子および配線は水銀電池から出るガスの影響で
こちらも真っ黒に腐食しています。
このあたりもすべて交換が必要です。

いろいろと手がかかる状態ではありますが
致命的な破損等はないのでしっかり整備して
本来の姿に戻していきたいと思います。
「M42マウント+絞り込み測光」の一眼レフというと
ペンタックスSPが同じジャンルのカメラとなります
スペック的には同じような感じですが
ST701はまた一味違った雰囲気でこれはこれで楽しいと思います。
露出計SWを兼ねる絞り込みボタンは
「ST701」のほうが個人的には使いやすいかと感じます。
ただし内部の整備性は圧倒的にSPのほうが良好ですね(苦笑)
「ST701」は整備の際に手数のかかる部分が多いカメラです。

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