キヤノンEXオートのカメラ修理

今日は「ハッピーサンシャインデー」だそうですよ。
何だか無駄にテンション高そうな記念日ですねぇ(笑
「ハッピー(8)サンシャイン(30)」と読む語呂合わせだそうです。
太陽のような明るい笑顔の人のための日。
この日に生まれた人は笑顔の素敵な人が多いことから生まれた記念日。
また、明るい笑顔で過ごせばハッピーな気分になれる日だそうです。
まぁそりゃ明るい笑顔でいられることは
ハッピーな気分だからでしょうねぇ
何もないのに一人で無駄に笑顔なのも怖い気がするので
私は普通にしていようかな…(笑
「この日に生まれた人は笑顔の素敵な人」とあるので
誰か私の知っている有名人いるかな…と思って調べたら
井上陽水さん…うっ…セフィーロのCM思い出しちゃいました(笑)
キャメロン・ディアス…この方は文句ナシに
笑顔も何もかもステキですねぇ
そして何とわれらのカープのレジェンド大野豊さん!
今日が大野さんの誕生日であることを気づかせてくれた時点で
「ハッピーサンシャインデー」は十分ステキな記念日ですね!(笑

さてさて

本日は「キヤノンEXオート」のカメラ修理を行っています。
1972年発売の一眼レフです。
前身にその3年前に発売された「EXEE」が存在しますが
基本的には「EXオート」も基本的な部分は「EXEE」と変わらず
ただ装着するレンズの開放F値セットが手動だったものが
自動化されたモデルです。
他、細かなデザイン等に若干の変更が加えられています。
いわゆる「Fシリーズ」の一員で
シャッターや巻上機構は「Fシリーズ」の他の機種(FT等)と
同様の造りですがレンズマウントは「FL/FDマウント」ではなく
レンズの後玉群はボディ側に固定され
前玉群のみをねじ込みで交換することによりレンズ交換を行います。
いわゆるコンバージョンレンズのような交換方式なのですね。
50mmF1.8が標準レンズで標準装備されますが
交換用として35mmF3.5、90mmF3.5、125mmF3.5が用意されていました。
基本的にはシャッタースピード優先オートで撮影するカメラで
巻き戻しクランク基部のダイヤルで露出計SW、オート切替、
マニュアル時絞り設定を行います。
レンズ側には絞りリングはありません。
さらに変わり種なのはそのファインダーで
フレネルレンズによる空中像式を採用していて
視野中心のマイクロプリズム部でしかピント合わせは行えません。
しかしながら基本的にほぼ素通しなので
ファインダーは非常に明るいです。
いろいろと変わったカメラだと思います。

お預かりしている「EXオート」は
かなり長い間使われずに仕舞い込まれていたようです。
どこかが破損している…というわけではないのですが
経年劣化もありさすがにあちこちの動きが悪くなっているようです。
「Fシリーズ」のシャッターは油切れを起こすと
「ギャイン」という感じの濁った異音がシャッター音に混じりますが
今回の「EXオート」もこの異音が確認できます。
実際に測定機にかけてみても
シャッタースピードの精度は出ておらずさらに非常に不安定です。
高速シャッターではまれに開かないまま切れることもあるようです。
電池室は比較的キレイで腐食もないようです。
ただし配線や端子のハンダ部は劣化しているようで
やはり電圧が不安定なようです。

整備性は通常のFシリーズに比べると
後玉群が固定されている分少々手間がかかります。
まだ取り掛かり始め段階ですが
全ての動く部分は入念に清掃注油を行い
電気的な部分は配線効果や接点清掃を行っていきます。
もちろんファインダー清掃、レンズ清掃も行います。

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