キヤノンデミEE17のカメラ修理

今日は「もつ焼の日」だそうですよ。
「もつ」、内蔵のことですね。
「な(7)い(1)ぞう(3)」(内臓)と読む
語呂合わせからだそうです。
ホルモン(小腸)、シマチョウ(大腸)、
レバー(肝臓)、ミノ(牛の第一胃)、
ハチノス(牛の第二胃)、センマイ(牛の第三胃)、
ギアラ(牛の第四胃)、ハツ(心臓)、ハラミ(横隔膜)
いろいろありますがどれも美味しいですよねぇ
私、ここ数年の間にカルビとかの脂の多いお肉は
少し敬遠気味なのですが
脂の塊みたいなホルモンはいまだに大好きなんですよねぇ
たまに朝ご飯のおかずにホルモン焼いたりもしますし…(笑
ホルモンは濃厚な脂の旨みと食感がたまらないですが
ミノやギアラとかの歯ごたえを楽しむものも大好きです。
特にミノはしっかり焼いて歯ごたえマシマシにしたのがいいですね。
何だか焼肉行きたくなってきました…
真夏の暑い時期の焼肉と
キンキンに冷えたビールは最高ですものねぇ…

さてさて

本日は「キヤノンデミEE17」のカメラ修理を行っています。
キヤノンのハーフカメラシリーズ「デミ」の
高級高機能版に位置するカメラです。
露出計はCdS使用で露出計と連動した
シャッタスピード優先オート露出を搭載します。
マニュアル露出も可能です。
シャッターはセイコー製で最高速1/500~1/8・Bをカバーします。
組み合わされるレンズはF1.7大口径のSH30mmです。
大口径レンズを搭載するためハーフカメラとしては
少しばかり大柄ですがそれでも充分コンパクトなカメラです。
外観の質感も高く、スタンダードなデミでもおなじみの
滑らかな巻上レバーは非常に魅力的です。
小さくて質感の高いカメラというのはやはり良いですね。

お預かりしている「デミEE17」は
シャッター切れず、巻き上げできずと
完全に動かない状態です。
電池室には大きな腐食や液漏れ跡はなく
露出計は精度はさておき何とか動作しているようです。
シャッターが切れない原因は
レンズシャッター機によくある羽根の固着かと予想しましたが
羽根の固着もかなり強烈にありましたが
加えて巻上レバーからシャッターユニットにリンクする
シャッターシャージ部も固着していて
これによって巻上も全く動かないという状態でした。
少し前、先週も「デミEE17」の修理を行いましたが
そのときもボディ側チャージリンク部のトラブルがありました。
少し繊細な動きを行う部分なので
定期的な整備を行わないと
トラブルの起こりやすい箇所かな…とも思います。

ノーマルデミのような完全なモナカ構造ではないですが
「EE17」も前板と裏蓋で挟み込むような構造をしています。
前板を外してからでないと上下カバーは外せません。
前板を外せば今回トラブルを起こしている巻上からの
チャージリンク部の様子はある程度は確認できる構造です。
これからさらに分解を進めて
ボディ本体側、シャッターユニット側それぞれの駆動部の
整備調整を行っていきます。
露出計の配線等はやはり一部傷んでいる部分もあるので
必要に応じて交換を行い露出計・オートの調整も行っていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。