カテゴリー別アーカイブ: カメラ修理

ペンタックスSPのカメラ修理

今日は3月3日、ひな祭りの日はもちろんですが
「耳の日」でもあるのですね。
目も耳も少しずつですが年齢とともに衰えています(汗)
耳だけでなく「五感」に関する部位は
特に大切にしなければいけませんねぇ
今日は「耳の日」なのは単純に語呂合わせからですが
サリバン女史がヘレン・ケラーに指導を始めた日でもあり
電話の発明者であるグラハム・ベルの誕生日でもあるそうです。

さてさて

本日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
ユニバーサルマウントであるM42マウント採用機として
最もポピュラーな存在で
60年代を代表するカメラと言っても良いと思います。
ところでSPというネーミングは「SPOTMATIC」の頭文字で
ボディの肩部分にも刻印されています。
SPの内臓露出計は接眼レンズ脇に
受光体(CdS)を装備した平均測光ですが
もともとは「スポット測光」を搭載する予定だったそうです。
ただ試作機の段階で変更が行われ
その時代の受光体(CdS)の精度の問題等もあり
一般的な平均測光に変更されました。
「SPOTMATIC」のネーミングは開発時の名残なのだそうです。
その後、スタンダードになる「開放測光」に慣れていると
SPの「絞込み測光」は多少不便に思われますが
レンズ側とボディ側の連動が少なくてすむ
「絞込み測光」だからこそ
世界中のいろいろなメーカーから発売される
M42マウントレンズを内蔵露出計で使えるわけなのです。

爆発的に売れたカメラなので
現存数も非常に多いですが
発売開始から50年を超えるカメラであり
トラブルを抱えている個体が非常に多いと思われます。
お預かりしているSPは
持病ともいえるプリズム腐食こそないものの
シャッター周り、巻上周り、ミラー駆動部等々
動作部の動きはやはり悪い状態です。
低速シャッター時にはミラーアップしたままになり
高速シャッターは先幕、後幕のバランスが崩れ
1/1000も何とか開いてはいるものの
写真の両端では露出量がかなり異なってしまう状況です。
加えてファインダーを覗くと
何かの部品がコンデンサレンズ上に落下しているようで
大きな部品の影が視野を遮っている状況です。

これからミラーボックスを降ろし
まずはシャッター幕軸の清掃から始めます。
幕速が狂っているからといって
単純に幕テンションをいじるだけでは根本的解決にはなりません。
まずは幕軸の古い油や汚れを落として
円滑に動作する状態にして
最後の微調整で幕速テンションの調整を行います。

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コニカC35FDのカメラ修理

今日は3月2日ということで
「ミニの日」ですね。
ミニチュアや小さいものを愛でようという日だそうです。
カメラや模型も小さくて精巧にできているものは
眺めているだけでも楽しいですよね。
。。。と言っている割には
私が個人的に使っているカメラは比較的大きなものばかりで
小さくてしっかり作られたものは意外とないのですよねぇ。。。
カメラはともかく小さなジオラマでも
気分転換に作ってみようかな。。。

さてさて

今日は「コニカC35FD」のカメラ修理を行っています。
これも小さくてしっかり作られたカメラですね。
通常のC35に比べるとレンズが大口径な分
少し大きくて重いですが
F1.8クラスのレンズを搭載するカメラとしては
やはり小さいカメラだと思います。
38mmという絶妙な焦点距離も魅力です。
さらに通常のC35はプログラムオートでしか撮れませんが
FDはシャッタースピード優先AEです。
使い方によっては絞りを意識的にコントロールすることもできるので
表現できる幅はやはり通常のC35よりも大きいと思います。
シャッターユニットはコパル製で最高速は1/500
もちろんレンジファインダー搭載機です。

シャッタースピード優先AE機のため
露出計が動作していないと
絞りは常に開放で動作してしまいますが
お預かりしているC35FDは
その肝心の露出計が動きません。
電池を新しく入れても同様です。
こういう場合、一番に疑うのは
電池室周りの接触不良や断線ですが
このC35FD、過去に電池室周りの
修理をしているようでそこに不具合は見当たりません。
テスターであたってもきちんと導通しています。
一番厄介なのは露出計そのものが
ダメな場合なので
次に上カバーを開けて露出計本体に
直接電流を流してみます。
すると露出計指針は元気に跳ね上がります。
。。。となると次に歌がわしいのは
レンズ上部に設けられた受光体(CdS)です。
レンズ前面の化粧枠を外しCDSを取り外します。
今回はCdSそのものが悪かったわけではなく
CdS周りのはんだ付けが劣化して
断線状態になっているようです。

露出計トラブルの原因はこれで解決しそうですが
他、シャッター羽根、絞り羽根の粘り
距離計のズレ等々、細かなトラブルも抱えているので
これから一通りの整備を行っていきます。
まずはシャッターユニットの整備から取り掛かります。

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ペンタックスMEのカメラ修理

今日、3月1日は「豚の日」だそうですよ。
豚肉。。。お安くて美味しくて庶民の味方ですよねぇ。。。
グリルにしてもソテーしても美味しいし。。。
豚しゃぶもいいですよねぇ。。。
でも、豚肉といえばやっぱりローストンカツかな。。。
昔から大好きなのですが
寄る年波には勝てないと言いますか
以前のようにトンカツをガツガツ食べられなくなりました(汗)
まぁ、二切れくらいでご飯1合くらい食べられるので
少しで十分なのですが。。。(苦笑)

さてさて

本日は「ペンタックスME」のカメラ修理を行っています。
軽量コンパクトな絞り優先AE専用機です。
発売は1976年です。
ME登場の少し後に各メーカーから
絞り優先AE専用のエントリーモデルで価格4万円弱という
モデルが出揃いましたが
コンパクトな絞り優先AE機というジャンルでは
やはりMEが先駆者的なモデルだと思います。
絞り優先AE機ということで
必然的に電子制御シャッター機ではありますが
電子基板関連のトラブルは少ないカメラだと思います。
発生するトラブルの大部分が機械部分です。
それもゴムや油脂類の劣化によるものが多く
修理・整備すれば改善するものがほとんどです。

今回、お預かりしているMEは
定番のミラーアップこそないものの
巻上げまわりにトラブルを抱えていて
言葉で書くと難しいのですが
巻き上げた時にそのままレバーがフラフラになってしまい
きちんと巻上軸が所定の位置に戻ってこないようです。
もちろん、その状態ではシャッターは切れません。
何度か巻上動作を繰り返すと
何かの拍子で軸ごと力強く戻ってきます。
それだけでなくたまにチャージ滑り
(チャージした瞬間にシャッターが切れてしまう)こともあるようです。
巻上軸周り部品の動作不良及び
ミラーチャージ部分にも動作不良があるようです。

トラブルの多いミラー駆動部の整備も含め
一通りの整備を行っていきます。
ところでMEスーパーの
「クリアーブライトマットスクリーン」に比べれば
MEのファインダーは多少暗く感じるのですが
ピントの山のわかりやすさや見え心地は
決して負けてないですね。
ちなみにMEはペンタ部に「AOCOマーク」の入った
最後のカメラとなります。
MEより後のカメラは「アサヒペンタックス」ブランドではなく
「ペンタックス」ブランドになるわけですね。

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ミノルタXDのカメラ修理

今日は「ビスケットの日」だそうですよ。
ほのかに甘いビスケット。。。美味しいですよねぇ。。。
ブラックコーヒーとも合いますし
3時になると食べたくなりますよねぇ。。。
ところで。。。
クッキーとビスケットの違いってなんだろう?と思って調べたら
両者に区別はないのですね。
イギリスでは両者ともビスケットと呼び
アメリカでは両者ともクッキーと呼ぶのですね。
他にもこちらは区別されていますが
クラッカーやラスク、サブレー、乾パン等も
ビスケットの1種なのですね。
どれもおやつに最適です(笑)

さてさて

本日は「ミノルタXD」のカメラ修理を行っています。
世界初の両優先AE(絞り優先、SS優先)を搭載したカメラです。
XDが登場するまでは絞り優先AE機と
SS優先AE機のどちらが優れているのか。。。と
カメラ雑誌等で特集されていたりしましたが
XDの登場によって両優先ともケースバイケースで
使い分けられるようになりました。
発売は1977年。翌年にはキヤノンから「A-1」が発売され
オート露出はマルチモードが標準的になっていきます。
XDにはプログラムモードこそ搭載していませんが
SS優先モード時には設定されているSSで適正露出が
得られない場合にはSSをシフトして
適正露出を得る「サイバーネーションシステム」が搭載されているので
プログラム露出的には使用できます。
前身となるXEに比べると随分と小型化され
デザイン的にも凝縮感・精密感があり
文句なしにカッコ良いと思います。
ミノルタらしく使い心地もよく
なんと言ってもアキューマットスクリーンによる
明るい上にキレの良いファインダーが
撮影そのものをより楽しくさせます。

そんな良いことづくめのようなXDですが
修理する立場としてはなかなか難儀なカメラです。
現行モデルとして発売していた頃から
電装トラブルは多かったようで
当店でも預かりはしたものの
結局は修理不能だったということも何度かあります。
特に基板内漏電が起きているものと
常に露出計が振り切ってしまっているものは
修理不能の可能性が高いです。
お預かりしているXDはまず電源が全く入りません。
電源の問題は電池室裏側配線の問題で
何とか解決し、動作はするようになったのですが
今度はレリーズに対するレスポンスが非常に鈍く
シャッターボタンを押してから実際にシャッターが切れるまで
妙な時間差があります。
加えて原因は関連しているのですが
マウント部のレンズ絞り混みレバーがミラーアップした際に
半分弱しか動きません。
今のところ何とかギリギリでレンズは絞り込めていますが
悪化すると絞り込めなくなると思います。
上記2点はXDでは定番のトラブルで
ミラーボックス下のエアダンパー等が粘っていることが原因です。

写真は一通り整備が完了した状態でのものです。
もちろん快適に動作するように整備いたしました。
このXDはご依頼者様が新品から使い続けられているものだそうです。
前期モデルの本革の貼り皮は
痛んでしまったり激しく縮んでしまったものが多いのですが
このXDは非常に良い状態をたもっています。
ご依頼者様が非常に丁寧に扱っていることがよくわかります。
少し時間を置いてから
最終チェックをして整備完了となります。

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ニコンFMのカメラ修理

今日は「国際ホッキョクグマの日」だそうです。
子供の頃に動物園で見た
ホッキョクグマの動きや歩き方がおもしろくて
帰宅してからも当分マネしていたのを思い出しました。。。
動物園で見ている分には
とっても愛嬌があり可愛らしく見えますが
クマの仲間で最も肉食性が強い種類なのだそうです。
おまけに大きいものだと体長250cm体重600kg。。。
アラスカにでも行かない限り
自然の中で会うことはないとは思いますが
日本国内(本州)の山で出会う可能性のあるツキノワグマとは
比べ物にならないほど大きくて凶暴です。
でもこうして書いているとホッキョクグマ見たくなってきました。
他のクマに比べて頭が小さくて首が長くて
何ともカッコ良いのですよねぇ。。。。

さてさて

本日は「ニコンFM」のカメラ修理を行っています。
1977年発売の中級クラスのモデルです。
適度にコンパクトで機械制御式シャッター機ということもあり
現在でも非常に人気の高いカメラです。
シャッターユニットはコパル製の金属羽根縦走りです。
FM(FE)はAi対応のカメラなので
Aiニッコールを使えば開放測光で普通に露出計が使えます。
Aiレンズ対応のカメラは通常はAi連動ツメが
干渉するため非Aiレンズは使えないモデルも多いのですが
FM(FE)はこのAi連動ツメが可倒式のため
絞込み測光とはなりますが
非Aiレンズも装着可能です。
ただしマウント部のAi連動ツメを必ず倒しておかなければいけません。
そのまま倒さずに無理に非Aiレンズを取り付けたりしていると
Ai連動ツメが破損してしまいます。
FM(FE)に非Aiレンズ装着の際はくれぐれもご注意ください。
ちなみにAi連動ツメが固定式の
FM2(FE2)は非Aiレンズの装着は不可能です。

お預かりしているFMは
シャッタースピード1/1000、1/500が開きません。
先幕の動きが非常に悪いようで
測定機で計測してみても先幕幕速が
先幕に比べて極端に遅くなっています。
長年の汚れの蓄積やシャッター羽根基部のブッシュ劣化等で
羽根の動きが悪いものと思われます。
縦走りシャッターの金属羽根は非常に薄く軽いため
ちょっとした抵抗があるとすぐに動作に影響します。
フィルム室から見て一見、羽根がキレイでも
動作させてみると動作不良ということも多々あります。
今回はシャッター羽根をしっかり清掃することで
おそらく正しい動きに戻ると思われます。
露出計等は問題なく動作しているようですが
巻上はたまに引っ掛かりがあり
スムーズに巻き上げられないことがあるようです。
もちろん巻上周りの清掃・注油も行います。

写真は一通りの整備を行った後の状態です。
高速シャッターの精度もしっかり出ています。
シャッター速度が不良の場合の修理は
整備後すぐは良くてもその後、症状が再発することもあるので
必ず何日か時間をおいて再度テストを行います。

今回は露出計周りは若干の調整のみで問題なかったのですが
FMのLED式露出計は分解時に非常に神経を使います。
特にこの季節、静電気を帯びた手でうっかりさわろうものなら
簡単に露出計が壊れてしまいます。
こうなるともう修理は不可能です。
(正確に言うと露出計周りをごっそり交換すれば可能ではありますが。。。)
たまにジャンク扱いのFMにどんなに明るい光をあてても
露出計がマイナス表示の個体を見かけますが
これも露出計制御が完全に壊れている状態です。
これからFMを手に入れようとお考えの方はご注意ください。

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ミノルタハイマチックFのカメラ修理

今日は「ヱビスの日」だそうですよ。
ここでいう「ヱビス」は「ヱビスビール」のこと
1890年(明治23)2月25日に
「ヱビスビール」が初めて発売されたことが由来だそうです。
個人的に市販のビールの中で
エビスビールが一番好きなビールです。
麦芽100%でどっしりした味わいで
明らかに他のビールと違いますものね。
お店でも銘柄が選べるときはなるべくヱビスにするし
スーパーやコンビニでビールを買うときも大抵ヱビスです。
あぁ。。。ビールといえば焼肉。。。
焼き肉食べながらヱビスを浴びるほど野みたいですねぇ。。。(笑)

さてさて

本日は「ミノルタハイマチックF」のカメラ修理を行っています。
ハイマチックシリーズは
ミノルタのコンパクトカメラを代表するシリーズですが
「ハイマチックF」は1972年発売のモデルです。
初期のハイマチックに比べると随分小さくなりました。
プログラムオート専用機で
シャッターユニットは電子制御のセイコーESLを搭載します。
レンズは写りの評価が非常に高いロッコール38mmF2.7です。
レンジファインダーを搭載したカメラとしては
コニカC35と並んで非常にコンパクトなカメラです。
ESLシャッター搭載機はレリーズのストロークが長く
好みのわかれるところですが
主観ですがこれはこれで個性的で良いと思います。
使用電池は本来NR52水銀電池で
市販の電池アダプタを使用するか
少し工夫してSR(LR)44を2個で使用します。

お預かりしている「ハイマチックF」は
巻上周りにトラブルを抱えていて
巻き上げた時に巻上レバーが戻ってこないことが多々あり
レリーズしても巻上ロックが解除されないトラブルも
頻繁に起こります。
巻上周りの部品の動きがかなり悪いようです。
測定機でオート露出を測定してみると
高輝度時に妙にオートが安定しません。
これはおそらく電気接点の汚れが原因と思われます。

一通り動作確認を行って現状のトラブルと
原因の予想がついたので
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
電子制御シャッターで少々ナーバスなところがあるカメラなので
ここからはより慎重に作業を行います。
余談ですが構造の近いセイコーESFシャッター搭載機でも
「ハイマチックE」や「ミランダセンソレット」は
残念ながら当店では現在修理を行っていない状況です。
ハイマチックF。。。少し前に個人的にも使っていたのですが
気軽に撮り歩くお散歩カメラとして
なかなか面白いカメラです。
こうやって整備していると
自分用にまた1台欲しくなってきました(笑)

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ミノルタオートコードのカメラ修理

今日は「月光仮面登場の日」だそうです。
1958(昭和33)年2月24日に、ラジオ東京(現在のTBS)で
国産初のテレビ映画『月光仮面』のテレビ放送が始ったそうです。
さすがにリアルタイムでは体験していません。
私の生まれる11年前ですね。
幼い頃、見ていたヒーローものといえば
「ウルトラマン」や「ゴレンジャー」が定番ですが
ざっと今思い出してみると他にも
「ミラーマン」、「キカイダー」、「キョーダイン」
「レインボーマン」。。。とかかな。。。
かなりうろ覚えになってはきてますが。。。(苦笑)
そういえば「月光仮面」じゃないですが
小学校低学年の頃、月刊ジャンプで連載されていた
「けっこう仮面」を読んでたら
「おまえにはまだ早い!」って親父に取り上げられたな(笑)

さてさて

本日は「ミノルタオートコード」のカメラ修理を行っています。
ミノルタは国産メーカーとしては2番目に古いメーカーでもあるので
当然、二眼レフも早い時期から多くの種類を生産しています。
最初の二眼レフは1937年のミノルタフレックスⅠですが
ミノルタオートコードは
ミノルタ製二眼レフの集大成といって良いモデルだと思います。
発売は1955年です。
フィルム装填はスタートマーク式のセミオートマットで
セルフコッキングも装備していて非常に使いやすいです。
シャッターユニットはシチズンMXVで最高速は1/400
絞りレバー、SS設定レバーはレンズ両脇に振り分けられ
ビューレンズ上方にSS・絞り値が集中表示されます。
ピント合わせはオートコードの特徴でもある
振り子状のレバーで行います。
レンズは既に写りの良さで非常に評価の高い
ロッコール75mmF3.5を搭載します。
さらに特徴的なのはフィルムの平面性を確保するために
通常の二眼レフとは逆に「上から下」に巻き上げることです。
他の二眼レフを使っているとちょっと戸惑いますね。

オートコードは何度かマイナーチェンジも行われ
露出計の有無等でもいくつかの種類があるのですが
お預かりしているオートコードは
いわゆる「前期型」です。
各部点検整備一式でのご依頼ですが
受付時にご依頼者様からご指摘いただいている
明らかな不具合は「ピントレバーが重い」ということです。
ヘリコイドのグリス固着が原因と思われます。
今回はピントレバーが動かないほど
固着しているわけではないのですが
ガッチリ固着してるものも多く
またその状態で無理に動かしていると
ピントレバーが折れてしまうことが多々あります。
いわゆる「ジャンク扱い」で売られているオートコードには
このピントレバーが折れてしまっているものも多く見かけます。
折れてしまうと交換しか手段がないと思われますが
ここのレバーだけを入手するのは非常に困難です。
ピントレバーの重いオートコードは早めに対策を打つことをお勧めします。

ピントレバーの件に加えて
やはりシャッター羽根や絞り羽根には
若干の粘りが見受けられました。
他、二眼レフでは定番作業ですが
ファインダーミラーは
やはり腐食がそれなりにあるため交換いたしました。
レンズ清掃、巻上部の清掃・注油等々も行い
お預かり時より非常に軽快に動作するようになりました。
私も個人的にオートコードLを持っていて
たまに撮影に使っていますが
オートコードは使い心地も写りもよく非常に良いカメラです。

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コニカC35のカメラ修理

今日は「ふろしきの日」だそうですよ。
私の育った実家は家に風呂がなかったので
毎日、銭湯に通っていました。
洗面器(。。。というよりプラスチック製の桶かな)に
金属製の水切りのザル?(名称がわかりません)を入れ
さらにその中に石鹸やシャンプーを入れて
その上に身体を洗うためのタオルと
着替えを挟んだバスタオルを乗せて準備OKって感じです。
ばあさんはさらにこれを風呂敷で包んで
銭湯に行っていたのをよく覚えています。
そもそも風呂敷の名前の由来は包む意味もあるようですが
銭湯で足元に風呂敷を敷いて
その上で着衣を整えていたというところからきているようです。
風呂敷までは良いとしても
銭湯グッズ、レトロなもので揃えようかな。。。(笑)

さてさて

本日は「コニカC35」のカメラ修理を行っています。
毎度、C35のときは書きますが
「じゃーに~コニカ」のキャッチフレーズで
一世を風靡したカメラです。
キャッチフレーズ通り旅行のお供に最適な大きさで
露出はカメラ任せで簡単
ピンとはしっかりレンジファインダーで合わせて
写りも秀逸。。。と非常に使いやすい良いカメラです。
爆発的に売れたカメラなので現存している個体数も多いですが
手荒く扱われていたものも多く
初代C35は1968年の発売ですから
さすがに未整備だと使えない状態のものがほとんどです。
特にこのあたりのコンパクトカメラは
他メーカーのものも含めて裏蓋の遮光を大量のモルトに
頼っているものが多く、最低でもそこだけは処置しておかないと
使い物にならないと思われます。

お預かりしているC35は無印の初代モデルですが
比較的現存数の少ないブラック塗装モデルです。
シルバーがブラックになるだけで
随分精悍な雰囲気に変わります。
C35は2枚羽の絞り兼用シャッターを
小さなバネの力で回転する円盤のような駆動部で動かします。
小さなバネの力で軽いシャッター羽根を動かすものですから
長年の汚れや古い油で
未整備であれば大抵の場合、円盤の動きが悪くなっています。
酷いものになると明らかにシャッター羽根の動きが遅く
特に閉じるときにわかりやすくゆっくりと閉じていきます。
そこまでで見た目に明らかでなくても
写真を撮ってみると羽根の動きの悪さが原因で
極端なオーバー露光の写真を量産してしまうことも多いと思います。
今回のC35はパッと見には動きは悪くなさそうなのですが
やはり露光量をチェックしてみるとかなりオーバー気味です。
羽根の動きが悪いと「バルブ」が効かず
シャッターボタンを押し続けているのに
普通に切れてしまうことも多いのですが
今回もその症状が出てしまっています。

シャッターユニットはもちろんのこと
レンズ・ファインダー清掃、露出計・オート調整等々
一通りの整備を行っていきます。
ところでC35の電池室にはLR44がぴったり入るので
そのままLR44を使っている方も多いとは思いますが
C35は本来、LR44とほぼ同じ大きさの
水銀電池(1.3V)を使用するカメラです。
CDS、露出計が正常であれば
LR44(1.5V)を使うと
1.5段ほどはアンダーになってしまいます。
現在のネガフィルム&現像であれば
それでもそれなりに写るとは思いますが
整備の際には1.5Vで精度がでるように調整していきます。

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オリンパスペンEESのカメラ修理

今日は2/22で2が3つ並ぶということもあり
色々な記念日が制定されています。
「猫の日」、「食器洗い乾燥機の日」
「ヘッドフォンの日」、「頭痛にバファリンの日」
「ひざイキイキの日」、「忍者の日」、「ふふふの日」。。。等々
そんな中に「おでんの日」というのもありました。
熱いおでんを食べるときに「フーフーフー」と冷まして食べることから
2月22日を「おでんの日」と制定したそうです。
まだまだ熱々のおでんが美味しい季節ですよねぇ。。。
西日本風の色の薄い煮汁に
たっぷり牛アキレス(牛スジ)が入ったのがいいなぁ。。。(笑)

さてさて

本日は「オリンパスペンEES」のカメラ修理を行っています。
露出がオートで撮れる「ペンEE」のピント調節を
固定焦点ではなくゾーンフォーカスにしたモデルです。
これであれば絞りが開いた状態で撮影する場面でも
ちょっと安心ですよね。
発売は1962年です。
レンズは「EE」は28mmF3.5だったのですが
「EES」では30mmF2.8に変更されています。
シャッター速度は1/30、1/250の2速切替式です。
フラッシュモード時には1/30に固定されます。

お預かりしているペンEESは
絞り制御が少しおかしいようで
例えば最初にLV15でシャッターを切ると
そこそこ絞り込んで1/250で切っているのが確認でき
測定機でも見ても露光量は良好です。
その後、LV9でテストをすると1/30で
絞りはかなり開きます。露光量良好です。
さらにその直後にLV15でテストをしてみると
SSは1/250に変化しているのですが
絞りはLV9のときと同様にかなり開いたままです。
何度かその状態でシャッターを繰り返しても同様ですが
何かの拍子に正常に絞り込むようになります。
シャッター羽根には粘りはなさそうですが
絞り羽根の動きはかなり悪いようです。
そういえば。。。少し前にも
絞り羽根が最小絞りから
全く動かないペンEEを修理しましたが
このときは絞りユニットのネジが外れて
絞り駆動部に引っかかっていたのですよね。。。

今回は単純に絞り羽根の汚れによる粘りでした。
分解している最中に外していないどこかのネジが
ころんと転がしだしてきました。
露出計及びファインダー部を留めているネジでした。
以前にも書きましたがペンEE系は
あちこちのネジが緩んだり外れていることが非常に多く
分解する際に注意が必要です。
外れたネジが磁力で露出計本体にくっついていることもあるので
分解した際には必ずチェックします。
絞り羽根、シャッター羽根の清掃はもちろん
シャッターユニット、速度制御部、露出計周り、レンズ清掃
ピント再調整、等々、一通りの整備を行います。

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キヤノンFTのカメラ修理

今日は「日刊新聞創刊の日」だそうです。
1872(明治5)年のこの日に
「現存する中では」日本初の日刊新聞
『東京日日新聞』(現在の毎日新聞)が創刊したのだそうです。
正確に日本初の日刊新聞はそれより2年前の
1870年の『横浜毎日新聞』なのだそうです。
新聞。。。30年近く前にほんの少し取ったことがありますが
それ以来、自分では取ったことがないですね。。。
家にあれば読むのだと思うのですが
(それでも朝に読む余裕はないかな(苦笑))
ネットニュースで十分かも。。。
でも、プロ野球が開幕したら
中国新聞かデイリー広島版は読みたいかも。。。(笑)

さてさて

本日は「キヤノンFT」のカメラ修理を行っています。
何だか昨年末あたりから「FT」の修理が多いですね。
その代わりそれまで比較的多かった
「FTb」の修理があまりないですが。。。
1964年の「FX」からキヤノン「F」シリーズがスタートし
その後、FP、ペリックス、と続き
1966年に「FT」が発売されました。
この後には1971年にF-1・FTb+FDレンズ群が
デビューするのでFLレンズ+絞込み測光という組み合わせは
このFTで最後になるわけです。
キヤノンらしい歯切れの良いシャッター音が気持ちよいカメラですが
現存している未整備個体は
ほぼ間違いなく油切れでシャッター動作は良くない状態で
シャッター音も妙に高周波な音が混じった
「キャン」といった感じの音になってしまっています。
今回、お預かりのFTも同様です。
もちろん、この状態ではSS(特に高速域)の精度は出ていません。

今回のFTはシャッター以外にもいろいろトラブルを抱えています。
まずプリズム腐食が酷い状態です。
縦線が少し見えるとか視野の端に腐食が見えるなんてものではなく
プリズムのあらゆる角の部分から剥離が起きていて
ファインダー視野の上1/3はほぼ見えません。
FTのプリズム腐食はOM-1とかミノルタX系のような
モルト劣化とかによる原因ではなく
プリズムの蒸着が自然と劣化してしまうことから起こります。
そのためもあり、腐食のないFTのプリズムは
なかなか見つかりません。
今回も交換用プリズムの確保にかなり苦労しました。
プリズムだけではなくファインダー接眼レンズも
バルサム切れで要交換の状態です。
高速シャッターは先述したように精度は全く出ておらず
低速シャッターも粘り気味です。
特に1/8だけが以上に遅く1秒くらいで切れてしまいます。
(1/4はほぼ1/4で切れますが。。。)
加えてミラーの角度も狂っていて
ファインダー上で無限遠が出ていない状態です。
(フイルム面でのピントは問題なし)

とりあえず分解に取り掛かったところです。
写真ではちょっとわかりにくいですが
プリズム腐食は酷い状態です。
ご依頼者様は1970年頃にこのFTを購入されたのだそうです。
おそらく最近は使っていなかったのだと思われますが
もう一度、是非このFTで撮影を楽しんでいただければと思います。
現状、不具合はいろいろありますが
どれも今回の整備で改善できるものばかりです。
1970年当時の状態そのものにはなりませんが
極力その状態に近づけるように整備を行っていきます。

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