オリンパスペンEESのカメラ修理

今日は2/22で2が3つ並ぶということもあり
色々な記念日が制定されています。
「猫の日」、「食器洗い乾燥機の日」
「ヘッドフォンの日」、「頭痛にバファリンの日」
「ひざイキイキの日」、「忍者の日」、「ふふふの日」。。。等々
そんな中に「おでんの日」というのもありました。
熱いおでんを食べるときに「フーフーフー」と冷まして食べることから
2月22日を「おでんの日」と制定したそうです。
まだまだ熱々のおでんが美味しい季節ですよねぇ。。。
西日本風の色の薄い煮汁に
たっぷり牛アキレス(牛スジ)が入ったのがいいなぁ。。。(笑)

さてさて

本日は「オリンパスペンEES」のカメラ修理を行っています。
露出がオートで撮れる「ペンEE」のピント調節を
固定焦点ではなくゾーンフォーカスにしたモデルです。
これであれば絞りが開いた状態で撮影する場面でも
ちょっと安心ですよね。
発売は1962年です。
レンズは「EE」は28mmF3.5だったのですが
「EES」では30mmF2.8に変更されています。
シャッター速度は1/30、1/250の2速切替式です。
フラッシュモード時には1/30に固定されます。

お預かりしているペンEESは
絞り制御が少しおかしいようで
例えば最初にLV15でシャッターを切ると
そこそこ絞り込んで1/250で切っているのが確認でき
測定機でも見ても露光量は良好です。
その後、LV9でテストをすると1/30で
絞りはかなり開きます。露光量良好です。
さらにその直後にLV15でテストをしてみると
SSは1/250に変化しているのですが
絞りはLV9のときと同様にかなり開いたままです。
何度かその状態でシャッターを繰り返しても同様ですが
何かの拍子に正常に絞り込むようになります。
シャッター羽根には粘りはなさそうですが
絞り羽根の動きはかなり悪いようです。
そういえば。。。少し前にも
絞り羽根が最小絞りから
全く動かないペンEEを修理しましたが
このときは絞りユニットのネジが外れて
絞り駆動部に引っかかっていたのですよね。。。

今回は単純に絞り羽根の汚れによる粘りでした。
分解している最中に外していないどこかのネジが
ころんと転がしだしてきました。
露出計及びファインダー部を留めているネジでした。
以前にも書きましたがペンEE系は
あちこちのネジが緩んだり外れていることが非常に多く
分解する際に注意が必要です。
外れたネジが磁力で露出計本体にくっついていることもあるので
分解した際には必ずチェックします。
絞り羽根、シャッター羽根の清掃はもちろん
シャッターユニット、速度制御部、露出計周り、レンズ清掃
ピント再調整、等々、一通りの整備を行います。

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