カテゴリー別アーカイブ: カメラ修理

ペンタックスSPのカメラ修理

もう来週末はGWなのですね。
まだまだ4月は始まったばかりだと思っていたら。。。(汗)
ちなみに。。。トップページでも既にお知らせはしていますが
当店のGWは4月29日・30日は通常営業、
5月1日~5月5日は休業とさせていただきます。
5月6日以降は通常営業でございます。
まぁ、特にどこに行くでもなく
ほとんどお店にこもっているような気もしますが。。。(笑)

さてさて

本日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
今回は適度に使い込まれた感のあるブラックモデルです。
世の中に出回っているほとんどのSPが
シャッターの動きに問題を抱えているのではないかと思いますが
今回もシャッター幕の動きが悪いことが原因で
ミラーアップしたままになってしまいます。
よくあるパターンは低速シャッター時のみ
ミラーアップするとことが多いのですが
今回は1/1000から1秒までどのシャッタースピードでも
ミラーアップしてしまいます。
シャッターを切った後の後幕の位置を見ても
明らかにきちんと走りきっていないことが確認できます。

ここからさらにミラーボックスを外して
シャッター周りの整備から行っていきます。
もちろんミラー駆動部の整備も行います。
今回はSPによく見られるプリズムの腐食はございません。
ただし、ファインダーはカビ・汚れで
かなり曇ったような見え方をしているので
スクリーン、コンデンサレンズを外して入念に清掃します。

この時代のカメラのトラブルの大半は
シャッター関連で、一眼レフの場合は次いでミラー駆動部、
露出計があるカメラの場合は露出計、といったところでしょうか。。。
フレキが使われているような電子制御機となると
もっとトラブルは多岐にわたりますが
機械制御のカメラの場合は比較的シンプルです。
。。。とはいえ、経過年数が50年越えのカメラも多いので
単純に清掃・注油のみではなかなか
思ったようにいかない場合も多いです。
ちょっとした汚れや部品の磨耗で
簡単に動かなくなることもあり
つくづくカメラは精密機械であることを再確認させられます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

オリンパスワイドのカメラ修理

今日は二十四節気でいうところの
「穀雨」ですね。
「田畑の準備が整い、それに合わせて春の雨が降るころ」
ということですが、
今日は全く雨の予感のしない良い天気です。
一昨日あたりの雨が「穀雨」っていう感じですかね。。。
次の節気はもう「立夏」(5月5日)です。
春も駆け足で通り過ぎて行きますね。

さてさて

本日は「オリンパス・ワイド」のカメラ修理を行っています。
1955年発売のカメラです。
この頃のレンズ固定式カメラは
45mm~50mmのレンズを搭載するのが普通でしたが
このオリンパスワイドは35mm広角レンズを搭載し
当時、ワイドカメラブームの火付け役となったカメラでもあります。
オリンパスワイドシリーズも無印のワイド、ワイドE
ワイドスーパー、ワイドⅡ等々ございますが
今回、お預かりしているのは無印のワイドです。
ズイコーF.C3.5cmF3.5レンズを搭載し
シャッターはコパルMX、最高速は1/300です。
広角レンズ搭載のためだとも思われますが
シャッターがレンズ後玉より後ろに配置される
ビハインド・シャッターになっています。
ピントは目測式ですがブライトフレーム表示のために
採光用の窓。ハーフミラーを装備します。
巻上げ・巻き戻し、共にノブ式です。

構造そのものはシンプルなカメラですが
さすがに60歳越えのカメラなので
あちこちに経年劣化が見られます。
ご依頼者様からご指摘いただいているのは
ファインダーのクモリとレンズのクモリ・カビですが
ここはできる限りの清掃で対応したいと思います。
クモリ・カビ跡は少々残るものと予想しています。
シャッターは動作はしているのですが
やはり若干の粘りが確認できていますので
羽根清掃を入念に行います。
他、動作部分の清掃・注油、ピント調整、等々
各部点検整備一式を行います。

写真を撮るのを忘れてしまいましたが
この頃のオリンパス機はフィルム圧板に
ガラスを使っているカメラがいくつかあります。
このワイドもそのひとつです。
通常の圧板より平面性を保ちやすいそうですが
静電気が発生しやすく、発光して写真に写りこむこともあるようです。
頻度は低いですが、通常の金属製の圧板でも
まれに静電気発光が写りこんでしまうことがあります。
。。。とはいえ、今となってはこのガラス圧板も
オリンパスワイドの魅力のひとつですね!

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

オリンパスOM-1のカメラ修理

今日、4月19日は「地図の日」だそうですよ。
地図を見るのは子供の頃から
今でも結構好きかも知れません。
子供の頃は学校で使う地図帳やら
家にあった住宅地図なんかも良く見ていました。
今でもちょっと気になることがあると
グーグルアースや地図アプリで調べてしまいます。
もちろん、登山のときに使う地形図も見ていて楽しいです。
そういえば、先日も「新宿区って中野区と接しているところもあるけど
どこからどこまでが新宿区なの?」と思って
延々、地図アプリを眺めていました(笑)

さてさて

本日も「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
昨日はシルバーのモータードライブ対応タイプでしたが
本日はブラックのモータードライブ非対応モデルです。
OM-1も長期にわたって生産され続けたモデルなので
細かい小変更が何度も行われています。
大きく分けると先述のMD対応・非対応のモデルがあり
MD非対応の中でも
フィルム室にスタッドが4本立っている極初期のモデルと
スタッドが2本のモデルが存在します。
スタッドが4本のものはそれに合わせて
フィルム圧板も短くなっています。
MD対応モデルは外観上は大きな違いはありませんが
生産時期により露出計SWの構造が全くそれまでと違うものがあります。
どのカメラもそうですが同じモデルでも
小変更は毎年のように行われていて
それによって部品も異なる場合が多いのです。
部品取りを確保していてもなかなか合わないことも多く
なかなか苦労させられます(苦笑)

お預かりしているOM-1は
なかなか使い込まれた感のあるブラック塗装の個体です。
定番のプリズム腐食が発生しています。
加えて高速シャッターにはムラがあり
スローガバナーは固着気味で
1秒でシャッターを切るとシャッターが
開きっぱなしで固まってしまいます。

一通り整備を終えて少し様子見をしている段階です。
横においてあるのは交換した腐食プリズムです。
わかりにくいですが白く光っている部分が腐食部分です。
定番のモルトが接している部分に加え
中央縦方向にも腐食が発生していました。
もちろん現在はキレイなプリズムを搭載し
ファインダーは非常に快適な見え心地となっています。
やはり一眼レフのファインダーの見え方というのは大事ですね。
ピントの合わせやすさはもちろんですが
見え心地が良いと写欲が高まりますものね!

これから最終チェックを行えば完成です。
キレイになったファインダーで
いろいろな景色を見ていただければと思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は4月18日
4(よ)1(い)8(は)ということで
「よい歯の日」だそうです。
歯は大事ですよね。歯が悪いと美味しく食べられないし
美味しく食べられないということは
身体全体に影響してしまいますものね。
私は比較的、虫歯になりにくい体質のようで
歯医者にはこれまでの人生で数回しか
お世話になっていないのですが
(それも親知らずの抜歯とか差し歯のメンテとか)
歯磨きだけはしっかり行うようには心がけています。
いつまでも何でも美味しくいただきたいですものね!

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
最近、OM-1の修理が多いですね。
実はこの後の修理も「OM-1」だったりします。
この時代の一眼レフは大きくて重いものばかりですが
OM-1はずば抜けて軽量コンパクトですし
今でも人気が高いのは納得できます。
80年代あたりになって電子制御シャッター全盛期になると
同じくらいコンパクトなものも増えてくるのですが
70年代のカメラで露出計もシンプルで
メンテナンスしやすい指針式ということになると
OM-1くらいしか存在しないのではないかと思います。

お預かりしているOM-1は
一通り動作しているものの
スローシャッターに粘りがありSS1秒時に
3秒くらいかかってしまいます。
その他、ファインダーにゴミ、キズ多数あり
露出計も激しく針が上下し不安定なことがあります。
その露出計ですが今回はご依頼者様と相談して
1.5Vの電圧で調整することになりました。
OM-1は本来、水銀電池使用が前提なので
1.3Vで露出計は駆動します。
現在は水銀電池はもう入手不可なので
電圧変換型の電池アダプターを使ったり
無変換のアダプターやスペーサー等で
大きさを合わせて1.5Vで使用されている方も多いと思います。
たった0.2Vの差ですが露出計はその0.2Vの差で
OM-1の場合、約1.5段の差が出ます。
ネガだとあまり問題にならない差ではありますが
やはり少々気になりますよね。

もう少し電池の話を続けますが
多くの方が使われるLR44(アルカリ電池)は
新品時には1.6V程の電圧があり
使用するうちに電圧がどんどん下がっていきます。
経験上の感覚ですが1.5Vをキープできている期間は
意外と長くなく1.2V~1.4Vの期間が長いように感じます。
これをカメラの電池に使うと最初のうちは良いのですが
露出計の値はオーバー側にどんどんズレて行くことになります。
カメラの電池はできるだけLR44ではなく
電圧の安定したSR44(酸化銀電池)を使用したほうが良いですね。

写真は一通り整備が終わり、最終チェックを残すのみの状態です。
今回は付属する50mmF1.8レンズのレンズに
かなりのカビが見受けられましたので
レンズ清掃も行いました。
余談ですが整備前に現状チェックでSR44電池を使用して
露出計をチェックしてみたところ
正しい値から2.5段アンダーを示していました。
2.5段アンダーはネガといえどもちょっとマズイですよね。

もちろん、現在は露出計は正しい値を示し
全体の動きもかなり軽やかになったと思います。
ご依頼者様に使っていただくのが楽しみな1台になりました。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ヤシカエレクトロ35GXのカメラ修理

今日は4月16日ですね。
当店の最寄り駅は西武新宿線の「新井薬師前駅」なのですが
1927年4月16日に
旧西武鉄道・高田馬場-東村山間が開業しています。(村山線)
これが現在の西武新宿線になるわけですね!
90年以上の歴史のある路線ですが
現在、新井薬師前駅も含む中井-野方間で
地下化工事が行われています。
完成するのはまだまだ先ですが
駅前の風景は全く違ったものになりそうですね。

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35GX」のカメラ修理を行っています。
1966年に初代エレクトロ35が発売され
多くのモデルが発売され
進化を続けてきたエレクトロ35シリーズですが
1975年発売のこの「GX」がシリーズ最終モデルとなります。
初代に比べると随分と小型化され洗練されたイメージです。
初代から統一されている電子制御シャッターによる
絞り優先AEによる露出、
おなじみの黄色と赤の矢印による露出ガイドも
最後まで引き継がれました。
コンパクトで高級感あるボディに
40mmF1.7の大口径カラーヤシノンを搭載します。

お預かりしている「GX」は
ご依頼者様いわく明るさが変わっても
ずっと同じシャッタースピードで切れてしまうということです。
現状チェックを行ってみると
電源が全く入っていない状況のようです。
「GX」は前述したように電子制御シャッターですが
電源が入っていなくても最高速でシャッターは切れます。
しかしながら電源が入っていないと
露出制御も何も行えません。
電池室をチェックしてみるとやはりそれなりに緑青が
発生しています。一番の原因はこれだと思われます。

電池室側から緑青が確認できるということは
当然、裏側のハンダ付けは腐食で断線していました。
まずは腐食がリード線を伝ってどこまで広がっているかを確認します。
上の写真では既にレンズは取り外してありますが
分解する前に見た感じでは比較的レンズはキレイかと思っていたのですが
(バルブがないので透かしては見ていなかったため)
外してみるとかなりカビが発生していました。
シャッターユニットの整備の後、もちろんレンズも清掃します。

シャッターユニットそのものは何とか動作しているようです。
ただ今のところ動作が不安定なので
まずは接点を清掃するところから始めていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ニコマートFT2のカメラ修理

今日は「東京ディズニーランド開園記念日」だそうですよ。
1983年のことなんですね。今年で35歳になるわけです。
気がつくと私も首都圏に長らく住んでいますが
1回しか行ったことないのです(汗)
うーん、ひとりで行くようなところでもないし
これからもちょっと縁がないかもなぁ。。。(笑)

さてさて

今日は「ニコマートFT2」のカメラ修理を行っています。
ニコマートというと当店の周囲以来で多いのは
圧倒的に「FTN」なのですが
「FT2」はその改良型になります。
発売は1975年です。
基本的な構造は最初のニコマートでもある「FT」と
ほぼ同様でシャッターユニットも信頼性の高い
コパルスクエアSは同一です。
それでも「FT2」は使いやすさの部分でいろいろ改良が見られます。
「FTN」と比較すると。。。
固定型ホットシューの搭載、
使用電池は水銀電池ではなく酸化銀電池(SR44)
シンクロソケットはX接点で統一。。。等々あるのですが
個人的には電池変更の点と
フィルム感度設定ダイヤルが使いやすくなったことが
本当に便利になったと思います。
FTNまでの感度ダイヤルは回しにくい上に
個体によってはかなり重いものも多く
難儀することも多かったのですが
FT2になるとシャッタースピードダイヤルレバー先端の
ロック解除ボタンを押したまま操作すると
非常に軽く感度を変更できます。

お預かりしている「FT2」はとてもキレイな
間違いなく美品と言えるブラックボディです。
全体的に一通り動作していますが
露出計は全体的に少々アンダー気味です。
今回は各部点検整備一式に加え
少しばかりキズの目立つ
ファインダースクリーンを交換して欲しいとのご依頼です。

先にシャッターユニット、ミラー駆動部の整備を行って
組み上げる段階でスクリーンの交換に取り掛かります。
ニコマートFT系のスクリーンを取り出す際には
ファインダー内に見えるシャッタスピード指示板と
露出計の針が邪魔になりますので
それらを上手く避けて取り出しを行います。
写真では露出計は一旦外しています。
露出計を外すためには巻き戻し軸も外す必要があり
FT2の場合は巻き戻し軸部分にある基板も外す必要があります。
(FTN以前はここに基板はありません)
もちろんこの際に接眼レンズ下にある座布団モルトと
メーター周りのモルトの交換も行います。

ニコマートに限ったことではありませんが
プリズムを降ろさないとファインダースクリーン清掃が
できないモデルはこの段階での清掃に
かなり神経を使います。
組み上げた後にファインダー内にゴミが見つかると
当然、またプリズムを降ろさないといけません。
この段階ではキレイでも最後にテストでシャッターを切っていると
どこからともなくゴミがまた落ちてきてガックリすることもあるので
周辺部も含めて入念に清掃を行います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

オリンパスペンEE-3のカメラ修理

今日は「椅子の日」ということです。
私も仕事柄、1日の大半を座って過ごすので
椅子って本当はすごく大事なものだと思うのですが。。。
今、仕事場で使っている椅子は
通販で適当に買った安物です。。。(汗)
腰にも影響あるでしょうし
思い切ってちょっと良い椅子買ったほうがいいでしょうねぇ
ちょっと調べてみることにします!

さてさて

本日は「オリンパスペンEE-3」のカメラ修理を行っています。
露出はオート、ピントは固定焦点で
構えてシャッターを押すだけで良いという
非常に簡単に使えるカメラです。
ただ簡単に使えるだけでなくとても良く写ります。
出かけるときにはとりあえずカバンの中に
忍ばせておきたいカメラですね!
発売は1973年ですが後継機のペンEFよりも長く生産され
1986年まで継続生産されていました。
もちろんペンシリーズ全体でも最後まで生き残ったモデルです。
それだけよくできたカメラだったのですね。
もちろん今でも非常に人気の高いカメラです。

お預かりしている「EE-3」は
しばらく使われていなかったようですが
モルトが全滅なこと以外は
一応、一通り動作しているようです。
ただオートは随分ズレてしまっていることと
レンズにはカビがかなり発生しています。
さらにオートのテストをするために
繰り返しシャッターを切っていると
たまにシャッターが開きっぱなしになることも発覚しました。
やはり全体的に動きは良くないようです。

シンプルな構造ですが
よく考えられた造りをしています。
シャッター速度は2速ですが
露出計の針を挟み込むことでSSと絞りを決定します。
このタイプの針挟みこみ式のオートを使う
レンズシャッター機は数多くありますが
その構造と原理を知るにはこのペンEEシリーズや
トリップ35あたりはうってつけのカメラです。
私も修理を始めたばかりの頃は
これで散々勉強しました

心配されるセレンの起電力は問題なさそうなので
シャッターユニット整備、レンズ清掃
AE調整等々、各部点検整備一式を行っていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「喫茶店の日」だそうですよ。
数は少なくなりましたが
昔ながらの喫茶店って良いですよねぇ。。。
コーヒーにも銀色のスプーンと
銀色の容器に入ったミルクが添えられていて
テーブルの端には砂糖入れが置いてある。。。
最近、喫茶店に立ち寄ることもめっきりなくなりましたが
こういうところで時間を潰す余裕が欲しいですねぇ
あ、「紅茶の美味しい~♪喫茶店♪」の脳内リフレインが
止まらなくなってきた(笑)

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
軽量コンパクトな一眼レフのパイオニア的存在ですね!
今でも非常に人気が高く、修理依頼も多いカメラです。
この時代の他メーカー一眼レフに比べると
段違いに小さく軽く作られています。
開発には相当苦労があったと思われますが
この大きさを実現するために様々な工夫が行われています。
機械制御シャッターで基本的には丈夫なカメラですが
この大きさを実現するために繊細にできている部分もあり
慎重な調整と定期的な整備を必要とするカメラとも言えます。

お預かりしているOM-1は
たまにシャッターが開きっぱなしになるようです。
特に寒いときに確率が上がるということですが
幕の動きがやはり悪いようで
開きっぱなしにならなくともシャッタースピードは不安定です。
他のカメラなら幕軸の清掃・注油で対処できますが
OM-1の場合は幕軸の清掃に加えて
底部三連ギアの動きを軽くしてやることが重要です。
動きを軽くしたいからといって注油を行うのは
ここに関しては厳禁です(逆に動きが悪くなります)
ひたすら清掃を念入りに行います。

加えてOM-1定番のプリズム腐食です。
ファインダー下部にモヤモヤとした腐食が見えています。

上カバーを外してみるとシンクロ端子とプリズムの間に
巨大なモルトが貼ってあります。これが加水分解を起こして
ボロボロになりプリズムの塗装と蒸着を剥がしていってしまいます。

写真ではちょっとわかりにくいですが
プリズムの内側で白く光っている部分が腐食箇所です。
プリズムは腐食のないものと交換で対処します。

まずはこれから分解を進めてシャッター周りの整備から行います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

キヤノネットQL17G-Ⅲのカメラ修理

今日は「ガッツポーズの日」だそうですよ。
お天気は少々微妙ですが
ガッツでガッツンガッツンがんばりましょう!

さてさて

本日は「キヤノネットQL17G-Ⅲ」のカメラ修理を行っています。
1961年からスタートした「キヤノネットシリーズ」の
最終モデルでもあります。発売は1972年です。
初代に比べると随分コンパクトになりましたが
針挟み込み式のシャッタースピード優先オート搭載で
マニュアル露出も可能なレンジファインダー機というところは
全く変わりません。
シャッターユニットはコパル製で1/500~1/4・B
レンズはモデル名通り40mmF1.7の大口径レンズです。
レンジファインダー搭載機としてはかなり小さい方で
現在でもその使い勝手の良さから人気も高いカメラです。

G-Ⅲの前のモデルである「ニューキャノネット」もそうなのですが
小さくなったタイプのキヤノネットは
レンズ前玉のコーティング劣化によるクモリの多いカメラです。
今回、お預かりしているG-Ⅲもそれほど酷くはないですが
コーティング傷みによるクモリが発生しています。
できる限りのことは行ってみますが
コーティング劣化によるクモリは清掃では基本的に改善しません。

以前にも書いていますが
QL17G-Ⅲにはランプ式のバッテリーチェッカーが付いています。
このタイプのバッテリーチェックは
電圧変換型の電池アダプターを使うとランプが点灯しなくなります。
今回はご依頼者様のご希望で1.5Vで使用できるように
露出計、オートを調整する段取りになっているのですが
電圧無変換のアダプターを使っても
バルタ電池を使ってもバッテリーチェックが点灯しません。
玉切れなのかどこか断線しているようです。

シャッターの状態も一通り確認したのですが
見た目には普通に動作しているようなのですが
羽根の動きが少々悪いようで
シャッタースピードが随分遅くなってしまっています。
やはりレンズシャッター機には
羽根洗浄が欠かせないですね。

一通り動きをチェックしながら
上カバーとレンズを全て外したところです。
まだまだこれからですが
さらに分解を進めてまずはシャッターユニットから
整備を行っていきます。
小さなボディに効率的に機械が組み込まれている印象ですが
整備性もまずまずよく、とても上手く造り込まれているカメラです。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

コニカC35のカメラ修理

今日は4月9日。。。だから
きっと「病気の日」とかありそうだなぁ。。。と思って調べたら
そんな記念日はありませんでした(苦笑)
シックではなくて「フォーク」ということで
「フォークソングの日」だそうです。
フォークソング全盛期は60年代だから
狭い意味でのフォークソングはあまり馴染みがないですね。
洋楽フォークはさておき、国内フォークソングは
どこまでがフォークでどこからがニューミュージック(死語?)なのか
当時からよくわからなかったなぁ。。。(笑)

さてさて

本日は「コニカC35」のカメラ修理を行っています。
いわゆる「じゃーに~コニカ」ですね。
コンパクトで、操作が簡単で、写りが良い。と
三拍子揃ったカメラということで当時も大ヒットしました。
現在でも流通している数は多いですし
人気も非常にあるカメラです。

C35シリーズも十数年に渡って発売されたので
いろいろなモデルが存在します。
今回、お預かりしているのは「C35フラッシュマチック」で
比較的初期のモデルです。(1971年発売)
初代C35にフラッシュマチック機構が追加されたモデルです。

C35では定番のシャッター羽根の粘りが見られ
シャッターを切ってもゆっくりとしか羽根が動きません。
さらにシャッターを切ったあとも当分の間
シャッター羽根が少し開いたままになってしまいます。
これでは写真は全て真っ白になってしまいますね。
加えてこれも定番のトラブルですが
露出計が全く動作していません。
電池室裏端子の腐食だと思われますが
C35は露出計が動作していないと
オート時にF2.8・1/15で(要はシャッター全開で)切れます。
これも普通の明るさでは写真が全て真っ白になってしまいますね。

毎回、同じようなことを書きますが
C35のシャッター羽根の粘り(動作不良)は
他のレンズシャッター機によくある
羽根そのものの汚れや油シミによるものではなく
電池室裏側にあるシャッター羽根の動きを制御する
プーリー(羽根車)の動作不良が原因のことがほとんどです。
今回もその通りでした。
電池室裏端子の腐食はハンダ部分と一部リード線内部まで
拡がっていました。酷いものになるとレンズ前枠にある
CDSの端子まで緑青が拡がっている場合もあります。
今回は比較的軽症ですが電池室からのリード線は
2本とも張り替えます。
もちろん、他全体の各部点検整備一式を行います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。