月別アーカイブ: 2017年2月

キヤノネットのカメラ修理

今日は「春一番名附けの日」だそうですよ。
諸説あるらしいのですが
壱岐郷ノ浦の漁師の間で春の始めの
強風を「春一」と呼んでいたのが語源らしいです。
今から150年以上も前から使われていた言葉なのですね。
1950年代あたりから全国的に使われる言葉になったようです。

さてさて

本日は「キヤノネット」のカメラ修理を行っています。
キヤノネットというとG-Ⅲやニューキヤノネットが
修理に入ることが多いのですが
今回はちょっと久しぶりの初代キヤノネットです。
電池も必要なくシャッター優先AEで撮影できる非常に優れたカメラです。
このキヤノネットがキヤノン初の
レンズ固定型コンパクトカメラと言っていいと思うのですが
そのデビューは当時、相当インパクトがあったようです。
キヤノンの社員達が「自分達でも買うことのできるカメラを!」という
目標を掲げ開発したキヤノネットは
当時の最高レベルの性能を持ちながら非常に安価に発売されました。
発売直後、2週間分の在庫が数時間で売り切れてしまった等々
数々の伝説を持ち社会現象となったカメラでもあるのです。

前置きが少々長くなりました。。。
今回、お預かりのキヤノネットはまずシャッターが全く切れません。
おそらくシャッター羽根の固着だと思われます。
やはり心配なのはセレン光電池ですが
ファインダー内表示が全く動かなかったため
セレンはもうダメかな。。。と思っていたのですが
上カバーを外して直接露出計を見てみると
針はそこそこ振れています。
ファインダー内表示が固着しているようです。

巻上レバーも巻き戻しクランクもボディ底面にあるので
上カバー部は非常にスッキリしてシンプルです。
当時としてはダンピングを疑われるほど、安価で発売されたキヤノネットですが
外観、中身ともに安っぽさが全くありません。
整備していると工作精度の高さを感じる部分をあちこちで
見ることができます。
改めてキヤノンって本当にすごい会社だな。。。と感じます。

これから本格的に各部点検整備一式を行います。

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リコーオートハーフSE2のカメラ修理

今日は「名字の日」だそうですよ。
「名字の日」は実は9月19日にもあるのですが
まず1870年9月19日に
「貴族や武士だけじゃなくて平民も名字を名乗ってもいいよ~」となりますが
強制なくなかなか普及しませんでした。
で、1875年2月13日に
「みんな名字を名乗りなさい!」と名字を名乗ることを義務化したそうです。
今では名字があるのが当たり前ですが
昔は名前だけの人のほうが多かったわけですね。。。

さてさて

本日は「リコーオートハーフSE2」のカメラ修理を行っています。
SE2というのはオートハーフEをベースに
セルフタイマー(S)が付き、ホットシュー(2)が付いたという意味です。
大きさは全く変わらないので使い勝手はこのSE2が良いですね。

大きさの割りにずっしり重いオートハーフですが
その可愛らしいルックスで今でも非常に人気の高いモデルです。
前カバーのデザインバリエーションはとてつもない種類があるらしく
オートハーフコレクターの方もいらっしゃるほどです。

今回、お預かりしている個体は
セレンも何とか振れているし、シャッターも動作してはいるのですが
ほぼ全ての写真がピンボケになる。。。ということで
当店にやってきました。
ご依頼者様に写真を見せていただいたところ
手ブレ等ではなく全くどこにもピントが合っていない様子でした。
セレンは生きてはいるものの
改めて測定してみると
明るい屋外では相当アンダーになってしまっています。
室内くらいだと丁度良い感じですが、ここも調整が必要です。

分解に取り掛かって気がついたのですが
前玉を留めているネジが効いてなく
前玉が簡単に回転してしまう状況でした。
ここの回転位置でピントを決定しているので
おそらくこれが原因かと思われます。
自然に緩むことがあまり考えられない箇所なので
もしかしたら過去にレンズ清掃を試みて
適当な位置で組んでしまったのかもしれません。

ところで、このオートハーフの前カバーもちょっとめずらしいですよね。
星のデザインがなかなかポップでいい感じです。
では、これから本格的に各部点検整備一式に取り掛かります。

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キヤノンF-1のカメラ修理

今日は「建国記念日」ですね。
もともとは初代天皇である神武天皇が
即位された日を祝う日ということですね。
敗戦後、占領軍の意向で一時期廃止されたこともあったのですが
昭和41年から「建国記念日」として復活した祝日ということです。
ちなみに祝日は当店は基本的にお休みをいただいているのですが
今日は土曜日ということあり通常営業です。

さてさて

本日は「キヤノンF-1」のカメラ修理を行っています。
最近、登場回数がなかなか多いですね。
キヤノンらしい洗練したデザインと
プロ向け高級一眼レフならではの堅牢さと性能を持ち合わせたカメラです。
私は祖父がニコンを使っていたこともあり
当時は基本的にニコンのカメラが好きだったのですが
このF-1だけは非常に憧れていた記憶があります。
今見ても文句ナシにカッコ良いですよね!

今回、お預かりしている個体は
古いカメラの定番である油切れがあちこちで起きているようで
1/2000は全くシャッターが開かない状況です。
1/1000、1/500もシャッター幕の走り終わりは
ほぼ閉じかけているので先幕の動きがかなり悪いと思われます。
露出計+バッテリーチェックは動きが非常に不安定で
F-1定番トラブルのシンクロ不良も見受けられます。

いつも上カバーを外した時点での写真が多いので
今回はファインダーから取り掛かりました。
F-1でプリズム腐食はあまり見られないのですが
ファインダーカバーを外すと座布団のようにモルトが貼られています。
今回もそうですが何も整備されていなければ
既にモルトはボロボロです。
このままではいずれはプリズム腐食の原因となる可能性は高いです。
ファインダー部のモルト張替え・清掃をまずは行い
その後、ボディ本体側の各部点検整備一式に取り掛かります。

オリンパスOM2000のカメラ修理

今日は2月10日とのことで
「ふとんの日」ということみたいです。
暖かくフワフワの布団で寝たいだけ寝る!これって幸せですよね~
最近、目覚ましを全く気にせずに寝る。。。なんてなかなかありませんが
たまにはそんな日があってもいいですよね!

さてさて

今日は「オリンパスOM2000」のカメラ修理を行っています。
このOM2000がOMシリーズとしては最後のボディとなりました。
実はこのカメラ、ニコンFM10等々と同様に
コシナが生産しているカメラです。
・・・とはいえ、オリンパスらしいのはこのOM2000にも
「スポット測光」を装備させていることですね。
ボディカラーもガンメタリックでなかなかカッコ良いです。
機械式シャッターで1/2000を備え、スポット測光搭載。。。。
なかなか興味をそそられるカメラです。

今回、お預かりのOM2000は
露出計も問題なく、シャッターも1/2000から1秒まで精度も出ています。
では、何が悪いのかというと
この系列のモデル、あるいはこの年代の一眼レフには多いのですが
写真にもマウントの奥に見えているミラーがずり落ちてきてしまうのです。
完全に外れてしまうことはまれですが
下にズレ落ちてきてレンズマウント部や他の部分に
ずり落ちてはみ出した部分が干渉するのです。
ミラー先端に留め部品が付いているカメラでは
まず起こらないのですが80年代以降に出たカメラの中には
単純に接着剤で留めてあるだけのものも多いのです。

実は写真は既に処置を行って正しい位置にミラーを戻した後の写真です。
今回はこの部分の限定修理です。
このミラーの部分や角度、厚みが接着剤の影響で変わると
ファインダー上でのピントが狂ってしまいますので
慎重さを求められる作業です。
接着剤が完全に固まるまで何日か待ってから
精度チェックを行う予定です。

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キヤノンⅣsbのカメラ修理

今日は2月9日ということで
語呂合わせの記念日の多い日です。
「肉の日」、「服の日」、「風の日」、「福の日」。。。。
加えて手塚治虫先生の命日でもあることから「漫画の日」でもあるのですね。
お気に入りの革ジャン(服)を着てバイクに乗って風を感じ
(今、バイク持ってませんが)良い肉を食べて
漫画を読み漁る。。。なんて1日が過ごせたら幸せ(福)ですねぇ(笑)

さてさて

今日は「キヤノンⅣsb」のカメラ修理を行っています。
数あるキヤノンのバルナックタイプのカメラの中でも
評価が高く今でも非常に人気のあるモデルです。
キヤノンお得意の変倍ファインダーを搭載し
X接点、1/1000も装備する当時の最高級機です。
個人的にもかなり好きなカメラのひとつです。

バルナックタイプのカメラとなると
まず一番最初に気になるのはシャッター幕の状態です。
未整備の個体だと大抵の場合が幕が劣化及び硬化していて
幕交換が前提となることがほとんどなのですが
今回のⅣsbは劣化が全くないわけではないのですが
硬化もほとんどなく、現状の幕のままで大丈夫そうです。
もしかしたら過去に(といっても随分昔だと思われますが)
一度交換を行っている個体かもしれません。

最大の問題はファインダーのクモリが酷く
二重像がほとんど認識できないほどです。
清掃では取れないクモリも実際は多いのですが
今回は何とかなりそうです。
加えてスローシャッターが全てバルブになってしまいます。
どういう意味かというと
例えば1秒のシャッタースピードだと
レリーズボタンを押すとバルブになり
レリーズを離した瞬間にスローガバナが作動し
1秒後にシャッターが閉じる。。。といった状態です。
おそらく幕軸の動きが悪いためにこういう症状になっているものと思われます。

このタイプのカメラはまずこの状態にしないと
まともにシャッタースピード計測すらできません。
ということで現状で計測してみると
やはり先幕の動きがかなり悪いようで
1/1000は全く開かず
1/500も1/3しか開きません。
これからさらに分解を進めてシャッター周りから
各部点検整備一式に取り掛かります。

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ニコンFのカメラ修理

今日は「〒(郵便番号)マークの日」だそうですよ。
。。。といっても1887年のこの日に制定されたのは
逓信賞の「テイ」に合わせて「丁」に制定されたとのことです。
しかしながら万国共通の通信料不足を表す「T」マークと似通って紛らわしいため
カタカナの「テ」を図案化した「〒」マークに14日後に正式に決まったようです。
日頃よく使う〒マークですが由来を初めて知りました(^^;)

さてさて

今日は「ニコンF」のカメラ修理を行っています。
ちょっとヒサビサの登場ですね。
この時代の一眼レフの正に頂点に立つモデルです。
何があってもシャッターが切れるようにというプロの要望に応えるため
非常に堅牢に造られているカメラです。
ちょっと大きくて重いですが
この堅牢性と引き換えだと思えば十分納得できると思います。

今回お預かりしたのは比較的数の少ないブラックボディのFです。
おそらくかなり長い間、未整備で眠っていた時間も長かったものと思われます。
それでもさすがはニコンFでシャッターはとりあえず切れます。
しかしながら経過年月による古い油や汚れの固着の影響をかなり受けているようで
1/1000を測定してみると、1/125~1/250しか出ていない状況です。
スローシャッターもガバナ固着によりシャッターが開きっぱなしになります。

機械として壊れているわけではないので
きっちり分解整備を行って調整してやれば
何事もなかったかのように動作するようになると思われます。

特にニコンFは部品ひとつひとつがオーバークオリティ気味に
丈夫なため、部品の変形等によるトラブルも少ない機種です。

これからさらに分解を進めて
動くべきところをストレスなく動くように整備を行っていきます。

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キヤノンA-1のカメラ修理

今日は「海苔の日」だそうですよ。
朝ごはんに熱々のご飯に焼き海苔を巻いて食べるのは
日本人の基本ですよねぇ。。。ながらくそんな朝ごはん食べていませんが。。。
市販の焼き海苔ももちろん美味しいのですが
自分で乾海苔を焼いて食べるともっと香り高くて美味しいんですよねぇ~
これまた十年以上口にしていませんが。。。(笑)

さてさて

今日は「キヤノンA-1」のカメラ修理を行っています。
「カメラロボット」の異名を持つキヤノン初の「マルチモードAE機」ですね。
当時はかなり複雑な操作系統。。。と言われていましたが
その後のAFカメラに比べると全然わかりやすく
使い勝手は非常に良いカメラです。
当時としては非常に先進的かつ近未来的でハイアマチュアを中心に
とても人気のあったカメラです。
今、見てもキヤノンらしい洗練されたデザインがカッコ良いですよね。

今回、お預かりの個体は随分長い間眠っていた個体ということですが
比較的良い状態を保たれています。
定番のシャッター鳴きはたまに出ますが
巻上げもスムーズでシャッターも快調に切れています。
お預かり時にISO感度が400に設定されていて
そのまま簡単にファインダー表示をチェックすると
3.5段~4段のアンダー。。。このままではさすがに使えません。

そうして今回、改めて動作チェックを行うために
まずはISO100に設定してファインダー表示とオートの値をテストすると
1段ほどオーバー気味ですが悪い結果ではないのです。
「えっ?勝手に直るはずないよね?」と思いながら
ISO400に再設定するとやはり大アンダー。。。
ちなみにISO200は問題ナシ。。。
通常なら感度ダイヤル下によくある摺動抵抗等を疑うのですが
A-1にはそんなものはありません。全て基盤内で処理されます。
うーん。。。これは苦労しそうです。。。

他にも問題点がないかまずは洗い出します。
iso400時大アンダーの問題については
考えられる箇所の部品を正常動作品に交換しながら
様子を見ていきます。

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ローライ35(S・B35)のカメラ修理

今日は2月5日、ニ(2)コ(5)ということで
「笑顔の日」ということですよ。
日頃から笑顔は大切ですよね。
私くらいの年齢になるとそろそろ頬が下がってくるんじゃないかと思って
必要以上に口角を上げるように心がけています(笑)
あまりやりすぎると今度は笑いシワが増えるじゃないかと。。。(汗)
そんなことはおいておいても
常に笑顔でいれる毎日でありたいですね!

さてさて

今日は「ローライ35」のカメラ修理を行っています。
それも「35S」と「B35」の2台です。
当店は基本的には国産カメラが修理対象のため
舶来モノ(ライカ、ハッセル等々)は受付できないことも多いのですが
二眼レフやこのローライ35あたりは状況によっては承ります。

で、この「ローライ35シリーズ」
今でも非常に人気の高いカメラですね。
極限までサイズを切り詰めたボディに
当時の最高峰のレンズ、シャッター、露出計を組み込んだ
夢のようなカメラですね。
眺めているだけでも満足感が得られる数少ないカメラだと思います。

今回お預かりの個体は
まず「35S」のほうはピントリングを始め各操作部が全体的に重めです。
沈胴レンズは逆に下に向けただけで出てきてしまう状態です。
露出計にも狂いが見られますがこちらはできる限りの調整で対応します。
「B35」のほうもセレンの劣化が見られますが
こちらは何とか実用上は問題ないレベルではあります。
ただし、この「B35」は巻上がロックしてしまっていてシャッターが切れません。
ローライ35をお持ちの方はよくご存知だとは思いますが
このカメラは巻き上げた状態で無いとレンズは沈胴できない仕組みになっています。
まだ予測でしかありませんが
そのあたりの機構に問題があるのではないかと見ています。

ブログ上では2台、一度にアップしましたが
もちろん、1台ずつ作業を行っていきます。
まずは35Sのほうから
各部点検整備一式の作業に取り掛かります。

ペンタックスSVのカメラ修理

今日は「立春」ですね。
二十四節気(もともとの成り立ちは中国内陸部)の上では春の始まりですが
日本列島は海に囲まれているため
実際はこれからが寒さのピークだったりしますよね。
それにしても早く暖かくなってほしいものです。。。

さてさて

今日は「ペンタックスSV」のカメラ修理を行っています。
SVの「V」はセルフタイマーを意味します。(語源はドイツ語)
完全自動絞りを実現したS3の後継機種にあたります。
露出計こそ内蔵されませんが
このあたりのモデルから現代でも普通に使えるカメラになっていくわけですね。
かなりレトロなデザインで現在でも根強いファンの多いカメラです。

このあたりの時代のカメラになると
まず心配なのがシャッター幕の劣化なのですが
今回の個体はまだ幕にしなやかさもあり交換の必要はありません。
最初に分解に取り掛かったときにわかりましたが
おそらく、まだ一度も開けられたことの無い個体だと思われます。
その割にはかなり良い状態です。
。。。とはいえ、シャッター幕の動きはやはり悪く
SS、1/1000で実質1/250の数値になってしまっています。
逆にスローシャッターは全体的に速すぎです。
さらにレリーズ機構に問題があるようで
たまに巻き上げたのにレリーズロックが外れないことがあるようです。

構造はシンプルでしっかり造られているカメラです。
清掃・注油・調整で各部の動きを良くしてやれば
現在でも立派に使えます。
これからミラーボックスを分離しシャッター周りから
各部点検整備一式に取り掛かります。

キヤノネットQL17のカメラ修理

今日は言わずとしれた節分ですね。
ここのところ毎年思うのですが
「恵方巻」っていつからこんな全国行事になったのでしょう?
昔はそんな習慣なかったですよねぇ。。。と思って調べたら
もともと大阪あたりでの習慣なんですね。
それが2000年くらいに某コンビニの経営戦略で一気に広がったらしいです。
それはともかく子供の頃は炒りたての熱々の豆が好きだったなぁ

さてさて

本日は「キヤノネットQL17」のカメラ修理を行っています。
社会現象になるほど売れまくった初代キヤノネット発売から
4年後の1965年、キヤノネットQL17がデビューしました。
受光素子はセレンからCDSに変更され
巻上レバーも一般的な上カバー部に移動しました。
レンズも45mmのF1.7に変更されました
大きさは初代と比べてもさほど変わりませんが
随分スマートな印象になりました。
さらにネーミングにもあるようにクイックローディング(QL)が採用され
フィルムの端をスプールに差し込む必要がなくなりました。

初代と同じく基本的にはシャッタースピード優先AEのカメラですが
マニュアルでも撮影することができます。(マニュアル時には露出計は使えません)

今回お預かりしたキヤノネットは
ご依頼者様のご自宅から出てきたというカメラです。
おそらくご依頼者様のおじい様が使われていたのだと思われます。
相当長い長い間眠っていたと思われるのですが
その割には状態は悪くありません。比較的乾燥したところにあったものと思われます。
ボディにあたりもなくレンズ・ファインダーのカビも少しだけです。
ただし、電池が入れっぱなしだったようで
電池端子には緑青が発生しています。露出計はさすがに動きません。
さらにシャッター・絞り羽根には粘りが見られます。
このままではさすがに使えませんが
整備してやればまだまだ元気に使えるようになりそうです。

初代もそうですが、針抑え式のオート機構、
さらに露出過不足時のシャッターロック機構等々
非常によくできたカメラです。
さらに写真のようにレンズボード取り外し時に
リード線は全く外す必要もなく、メンテナンス性にも
非常に優れたカメラです。
これからシャッターユニット部の分解整備から取り掛かり
各部点検整備一式を行います。