月別アーカイブ: 2019年7月

ミノルタXD-sのカメラ修理

今日は言わずと知れた「七夕」であり
四十八節気でいうところの「小暑」でもありますね。
7月7日はこれだけではなく
色々な記念日が制定されています。
(七夕絡みが多いですが)
「ゆかたの日」、「川の日」、「竹・たけのこの日」
「香りの日」、「乾麺の日・そうめんの日」
「ポニーテールの日」、「カルピスの日」、「ギフトの日」
「恋の日」、「冷やし中華の日」、「高菜の日」、
「ドリカムの日」。。。等々。。。
それにしても毎年のことですが
七夕は梅雨真っ盛りで
なかなか織姫と彦星を見ることはできませんね。。。

さてさて

本日は「ミノルタXD-s」のカメラ修理を行っています。
世界初の両優先AE(絞り優先AE、シャッタースピード優先AE)を搭載した
XD発売の翌年(1978年)に発売されたカメラで
XDのアイピースシャッターを省略し
代わりに「視度補正機能」を搭載したモデルです。
視度補正を標準装備したカメラはXD-sが世界初だそうです。
ボディカラーはブラックのみで国内販売専用機です。
視度補正機能以外は基本的にXDと同一です。
スペックもさることながらXD同様に
秀逸な使い心地が非常に魅力的なカメラです。

お預かりしているXD-sは
XD系定番のトラブルとも言える
シャッターレリーズ後のレスポンスが悪いという症状が出ています。
レリーズボタンを押してシャッターが実際に切れるまでの
レスポンスが非常悪い状態で
明らかに一呼吸置いてからシャッターが作動するという感じです。
絞込みレバーが作動してから
ミラーが動き始めるまでのタイミングに妙な間があり
ミラーそのものの動きも少しゆっくり目です。
主な原因はエアダンパーの粘りかと思われます。
加えて高速シャッターの精度が全く出ておらず
1/1000は開ききらないこともあります。
露出計の値はほぼ問題ないのですが
オート露出は絞り優先AE時に明らかにオーバー傾向で
+2段以上オーバーとなってしまうようです。
シャッタースピード優先時にはそこそこ正しい値が出ています。

エアダンパーの清掃整備、各マグネットや接点の清掃
シャッター幕軸の清掃注油等々一通りの整備を行っていきます。
写真は一通りの整備を終えて
組み立て直し電装系の調整を行っている段階です。
整備前に把握していた問題箇所は解消していますが
少し様子見の時間も必要です。
巻上の感触やアキューマットスクリーンによるピントの見え具合等
いつもながら操作していて非常に気持ちの良いカメラです。

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マミヤC3プロフェッショナルのカメラ修理

今日は「ピアノの日」だそうですよ。
いや、私自身はピアノなんて全く弾けませんが
弾ける人には憧れますよねぇ。。。
私の小学校からの親友(同い年のおっさんですよ)が
今でも趣味でピアノを弾いていますが
素直にすごいなぁ。。。と思います。
中学生~20歳くらいまでは
一生懸命ギターを弾いていましたが
その頃も「ピアノができるっていいなぁ。。。」とよく思っていました。
。。。とか何とか考えていたら
無性に生演奏のピアノが聴きたくなってきました。
どこかでピアノコンサートとかやってないかな。。。

さてさて

今日は「マミヤC3プロフェッショナル」のカメラ修理を行っています。
数日前に「C330プロフェッショナル」の修理も行いましたが
「C3」は「C330」の前のモデルになります。
1962年の発売です。
もちろん「Cシリーズ」なのでレンズ交換式の二眼レフです。
この「C3」からいわゆるクランク式の巻上となりました。
セルフコッキングはまだ未対応ですが
二重露光防止機構は備わっています。
Cシリーズは蛇腹繰り出しで繰り出し量も多く
接写がかなりできるのです。
60cmくらいまで寄れる感じです。
蛇腹をめいっぱい繰り出すと二眼レフとは思えない佇まいです。

お預かりしているC3は
フィルム装填時に巻止めがうまく働かず
フィルムを最後まで巻き上げてしまうことがたまにあるそうです。
巻止めの不良か何かかと推測して
巻止めや巻上部の点検整備も行いましたが
それほどおかしな箇所は見つからず
いろいろ試してみると先日のC330の件と同じような感じで
裏蓋を閉めた際に締まったことを検知するピンの押し込みが甘いようです。
装着されているレンズはセコール105mmF3.5ですが
こちらはレンズにカビがあり
動作確認をしているとシャッター動作不良が発覚しました。
シャッター駆動部が油切れの上、部品の磨耗もあるようで
非常に動きが悪くたまにシャッター羽根がひっかかってしまいます。

比べるものがないのでわかりにくいのですが
本当に大きくて堂々としたカメラです。
モデル名通りでプロの道具といった感じがしますね。
ボディ側・レンズ側ともに各部点検整備を行って
現在、少し様子見をしている段階です。

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オリンパス35-Sのカメラ修理

今日は「穴子の日」だそうですよ。
寿司ネタ、天ぷら、煮穴子。。。どれ美味しいですが
真っ先に思い浮かぶのは
宮島の「あなごめし」ですね!
もう随分長らくご無沙汰ですがこれが美味しいのですよ。
話が逸れていきますが
宮島といえば「鯛めし」も美味いのですよねぇ。。。
で、食後には「もみじまんじゅう」ですかね!
最後に宮島に行ったのは何年前だろう???
ちかいうちにまた行きたいですね。

さてさて

今日は「オリンパス35-S」のカメラ修理を行っています。
少し前にも「35-S」の修理をご紹介しましたが
今回は「Ⅱ型」ですかね。
ファインダー内にブライトフレームが表示されるようになり
そのため外観上もブライトフレームの採光窓が追加されています。
35-SⅡに搭載されるレンズはF1.8、F2.8も存在しますが
今回お預かりしている35-SⅡは
Gズイコー4.2cmF2が搭載されたものです。

定番のシャッター粘りは一見感じられないものの
やはり絞り羽根には油シミが見られるので
シャッター羽根と同様に羽根清掃は必須です。
今回はとりあえず動作はしている個体なのですが
レンズ・ファインダーにクモリ・カビがかなり酷い個体です。

露出計が装備されていないこともあり
シャッターユニットはフィルム室側からリングを外すことで
ころんと外れます。
まずはシャッターユニットの整備から取り掛かります。

レンズは後玉表面のコーティングがカビの侵食で
かなり傷んでおり、できる限りの清掃となりますが
実用上問題のないレベルには復活できると思います。
ファインダークモリは接眼レンズ、対物レンズは
通常の清掃でかなりキレイになりましたが
ブライトフレーム・二重像を映し出す
ハーフミラーがかなりカビで汚れている上に
蒸着が剥がれかけているようです。
この時代のハーフミラーは経年劣化もあり
下手に清掃をしようものなら
ミラー蒸着が全てとれてしまい、
ただの素通しのガラスになってしまいます。
今回はカビ清掃を行うと確実に蒸着が剥がれてしまうと判断し
ハーフミラーは交換で対処いたします。

1950年代は二眼レフブームの時代ですが
レンズ固定式レンジファインダー機も
いろいろなメーカーからいろいろなカメラが発売され
どれもいい感じにレトロなのはもちろん
安っぽさは微塵もなく質感の高い
非常に魅力的なものが多いです。
この手のカメラや二眼レフを集めたくなる気持ちもわかります。
私も仕事でこうやって整備するたびに欲しくなりますね(笑)

ヤシマフレックスのカメラ修理

今日は7月4日ということで
「梨の日」だそうですよ。
梨の季節にはまだ早いですが
梨は本当に美味しいですよねぇ。。。
ジューシーで適度に甘くって。。。
随分昔の話ですが
毎年、秋になると必ず梨狩りに行っていた時期もありました。
豊水、幸水、二十世紀。。。等々の品種によっても
味わいが全く異なってくるので
食べ比べしてみるとのも楽しいです。
まだ梅雨ですが秋が待ち遠しくなってきますね。
その前に桃の季節ですね。
まだ今年は桃食べていないので
そのうち買ってこなければ。。。

さてさて

本日は「ヤシマフレックス」のカメラ修理を行っています。
後のヤシカフレックスシリーズに繋がる
八州光学精機最初の二眼レフです。
正確に言うとこれより以前に
OEMとして供給しエンドー写真用品株式会社名義で販売していた
ピジョンフレックスをそのまま名前を変えたものが
ヤシマフレックスとなります。1953年発売です。
比較的初期の二眼レフということもあり
構造はシンプルです。
フィルム装填は赤窓式
シャッターユニットはNKSで最高速は1/200です。
搭載されるレンズは冨岡光学製の3枚玉
トリローザー80mmF3.5です。

お預かりしているヤシマフレックスは
やはりかなり長い間使われていなかったようで
外装もかなり汚れていて
貼り革もボロボロでした。
シャッターは油切れで正常に動作できず
ファインダーはミラーの劣化やスクリーンの汚れのため
曇ったような状態でとても快適にピント合わせはできません。
レンズもカビ・汚れが酷く明らかに写真が影響が出ると思われます。
このままではとても普通に使える状態ではありませんでしたが
致命的な破損や故障があるわけではなく
外も中もしっかり清掃して必要な部分に注油を行えば
快適に使える状況になると思われます。

写真は一通り整備が終わった状態のものです。
今回は貼り革も交換いたしました。
整備前の写真を撮っていなかったのですが
本当に見違えるほどキレイになったと思います。
もちろんシャッターも快適に動作するようになり
レンズも全く問題のないレベルにキレイになりました。
ファインダーミラーは当然交換を行い
ファインダーもできる限りの清掃を行っています。
発売から60年以上経過するカメラですが
現在でも全く問題なく使用できるというのは
やはりすごいことだと思います。
この時代の二眼レフはどれも
眺めているだけでも楽しくなってきますね。

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マミヤC330プロフェッショナルのカメラ修理

今日は「ソフトクリームの日」だそうですよ。
甘くて冷たくてフワフワなソフトクリームは
本当に美味しいですよねぇ。。。
牛乳が主な原料なので
牧場のあるような高原に行くと
その土地ならではの変わったソフトクリームが
必ずありますよね。これがまた美味しいのですよねぇ。。。
特産品でなくても
クルマやバイクで高速道路を使って遠出すると
サービスエリアで必ず買ってしまうソフトクリーム。。。
普段は意外と食べる機会は少ないと思うのですが
どこかに遠出すると必ず食べてしまうソフトクリーム。。。
何だか不思議な食べ物に思えてきました。。。

さてさて

本日は「マミヤC330プロフェッショナル」の
カメラ修理を行っています。
マミヤCシリーズはレンズ交換式の
数少ない二眼レフです。
ビューレンズとテイクレンズが装着された
レンズボードごと交換するシステムです。
広角55mm~望遠250mmまで
一通りの交換レンズ群が用意されています。
夢のような二眼レフですが
他の一般的な二眼レフと比べると
非常に大きく重いです。
これが唯一の欠点かも思われますが
レンズ交換式となったため
ある程度、重く大きくなってしまうのもしかたがない部分もあります。
ピントはRB67と同じような
蛇腹をレールに沿って繰り出す方法になっています。
さらに通常の二眼レフがL字型にフィルムを曲げて
装填するところをマミヤCシリーズでは
一直線に装填できる構造となっています。
これらも大型化の原因と思われます。
その代わりフィルムの平面性は非常によく
画質向上の大きな要因ともなっています。
C330プロフェッショナルは1969年発売のモデルです。
220フィルムにも対応可能となりました。
フィルム装填はスタートマーク合わせのセミオートマットです。

お預かりしているC330は
まず、セミオートマットが上手く作動せず
フィルムカウンターも含め1枚目にフィルムがセットされません。
巻止め等の問題かとも思ったのですが
よくよく動きを確認してみると裏蓋が随分変形してしまっていて
ボディ側のプレートを押し込めないようです。
さらにその押し込まれるプレートも変形してしまっていました。
加えてシャッターには粘りがあり
レンズシャッター定番の羽根粘りかと予想しましたが
羽根の汚れ等による粘りではなく
シャッター羽根駆動部の動作不良が原因でした。
他、ボディ部、レンズ部共に一通りの点検整備一式を行いました。
かなり長い間使われていなかった個体なのか
あちこちで動作不良な箇所がありました。
現在は全体的に非常にズムーズに動作しています。
少し時間を置いてから
最終チェックを行って完成となります。

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