ヤシマフレックスのカメラ修理

今日は7月4日ということで
「梨の日」だそうですよ。
梨の季節にはまだ早いですが
梨は本当に美味しいですよねぇ。。。
ジューシーで適度に甘くって。。。
随分昔の話ですが
毎年、秋になると必ず梨狩りに行っていた時期もありました。
豊水、幸水、二十世紀。。。等々の品種によっても
味わいが全く異なってくるので
食べ比べしてみるとのも楽しいです。
まだ梅雨ですが秋が待ち遠しくなってきますね。
その前に桃の季節ですね。
まだ今年は桃食べていないので
そのうち買ってこなければ。。。

さてさて

本日は「ヤシマフレックス」のカメラ修理を行っています。
後のヤシカフレックスシリーズに繋がる
八州光学精機最初の二眼レフです。
正確に言うとこれより以前に
OEMとして供給しエンドー写真用品株式会社名義で販売していた
ピジョンフレックスをそのまま名前を変えたものが
ヤシマフレックスとなります。1953年発売です。
比較的初期の二眼レフということもあり
構造はシンプルです。
フィルム装填は赤窓式
シャッターユニットはNKSで最高速は1/200です。
搭載されるレンズは冨岡光学製の3枚玉
トリローザー80mmF3.5です。

お預かりしているヤシマフレックスは
やはりかなり長い間使われていなかったようで
外装もかなり汚れていて
貼り革もボロボロでした。
シャッターは油切れで正常に動作できず
ファインダーはミラーの劣化やスクリーンの汚れのため
曇ったような状態でとても快適にピント合わせはできません。
レンズもカビ・汚れが酷く明らかに写真が影響が出ると思われます。
このままではとても普通に使える状態ではありませんでしたが
致命的な破損や故障があるわけではなく
外も中もしっかり清掃して必要な部分に注油を行えば
快適に使える状況になると思われます。

写真は一通り整備が終わった状態のものです。
今回は貼り革も交換いたしました。
整備前の写真を撮っていなかったのですが
本当に見違えるほどキレイになったと思います。
もちろんシャッターも快適に動作するようになり
レンズも全く問題のないレベルにキレイになりました。
ファインダーミラーは当然交換を行い
ファインダーもできる限りの清掃を行っています。
発売から60年以上経過するカメラですが
現在でも全く問題なく使用できるというのは
やはりすごいことだと思います。
この時代の二眼レフはどれも
眺めているだけでも楽しくなってきますね。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。