日別アーカイブ: 2020年7月15日

オリンパスペンFのカメラ修理

7月15日、、、いわゆる「新盆」なのですね。
お盆というと私も昔から
8月13日~16日というイメージなのですが
都内の多くの地域では7月15日を中心とした
その前後なのですね。
元々旧暦7月15日前後だったものが
明治時代の改暦で新暦の7/15で行うところと
旧暦の時期に合わせて1ヶ月ずらして
8/15前後とした地域にわかれてしまったとのことです。
全国的には8/15前後に行われる旧盆が圧倒的に多いのですね。
会社のお盆休みも大抵のところが旧盆ですし
帰省ラッシュが起こるのも旧盆ですものね。
今年はさすがに気軽に帰省といった状況ではないのですが
お店のお盆休みは旧盆に合わせていただく予定です。
私の地元、広島だとお盆はみんな
「盆灯篭」を担いでお墓参りに行くのですよねぇ。。。
これもまた風物詩ですね。

さてさて

本日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
ハーフ判一眼レフという他に例のないカメラなのですが
ペンFシリーズというと
露出計やセルフタイマーが装備された
「ペンFT」の朱里・整備依頼が多く
「ペンF」は少々久しぶりですね。
個人的には巻上がダブルストロークの「ペンF」のほうが好みです。
当然巻上も軽く(未整備品は重いものも多いですが)
巻上角も小さいため巻上が非常に気持ちよいのです。
ペンFTのシングルストロークも悪くはないのですが
やはり感触もペンFのダブルのほうが良いですし
巻上角が非常に大きくストラップ金具に
引っかかってしまうことも多いのですよね。。。
ファインダーも露出計のためにハーフミラを間に置く
ペンFTよりもペンFのほうがクリアで明るいです。
整備性も当然ペンFのほうが良好です。
基本的なシャッターとかミラー駆動部とかの
構造は同一なのですが
そのリンク部分が異なっていたりして
意外とペンFとFTに共用部品は少ないです。
ファインダーもスクリーン部が異なるので
プリズムやスクリーンもそれぞれでは共用できません。

ペンF&FTに共通して多いのが
ミラーアップしたままになってしまうというトラブルです。
今回もやはりそのトラブルを抱えてしまっています。
症状は同じようなミラーアップでも
実は原因は単一ではなくていくつかのパターンが存在します。
最も多いのが単純にミラー駆動部の動作不良で
何らかの原因でミラー駆動のバネテンションも
抜けてしまっている場合が多いです。
それからシャッターユニット側ガバナ機構の動作不良に起因するものも多いです。
いわゆるスローガバナですが
ペンF系はロータリシャッターという
ちょっと変わったシャッターを採用していて
最高速の1/500以外はシャッターが全開となった位置で
シャッタースピードに応じて瞬間的にシャッタの動作を止め
それから再び開放してシャッタを閉じる動作に移ります。
そのためガバナには負荷がかかりやすく
ミラーアップ以外にもいろいろなトラブルの原因になりがちです。
もちろん定期的に整備を行っていれば
堅牢性に問題があるわけではございません。
で、今回はロータリシャッターの駆動軸の動作不良が原因のようです。
いずれの理由だったとしてもミラーボックスを降ろしての
分解整備が必要です。
当然駆動軸以外のシャッターユニットの整備も行います。
ペンF系はシャッターブレーキのゴムが劣化して
いろいろなトラブルの元凶になる場合も多く
分解時には必ずチェックを行います。

写真は一通り整備が完了した後のもので
装着しているレンズは当店のテスト用レンズです。
外観もお預かり時より格段にキレイになっていますが
巻上もシャッター動作も非常に軽快です。
オエンFはハーフ判なので当然小さいですが
操作感も軽快でひじょうに心地良いのが魅力です。
ペンタ部の出っ張りがないのも
横に長いのもその特異な構造がもたらしたものですが
デザイン的にも非常に魅力的な1台です。

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