今日は「世界禁煙デー」だそうですよ。
私もタバコ止めてからずいぶん経ちますが
まぁ確かに身体に良いことはないでしょうねぇ
昔、それなりに重いタバコを吸っていたころ
朝イチ寝起きに1本吸うと
頭がクラっとするのが印象に残っていますが
今、それをやったら確実に脳の血管詰まるんじゃないかと…(苦笑)
でも歳の足りないうちから長年吸っていたこともあって
吸いたくなる気持ちもわかるのですよねぇ…
ただ時代を反映してか大手を振って吸える場所は
街中だと本当になくなってしまいましたね。
私が働きだしたばかりの頃は
まだまだどこでも吸える時代で
会社のデスクに灰皿が普通になって
仕事しながらくわえタバコなんてのも普通でした。
街中にはいたるところに吸い殻が落ちていました。
これも時代の流れですねぇ…
それにしてもタバコって高くなっているのですね。
紙巻きたばこに関してはもはや私が吸い始めた時代の
倍どころかほぼ3倍です…
これが今吸っている方は大変ですね…
さてさて
本日は「ミノルタSR-1」のカメラ修理を行っています。
1959年発売開始のカメラです。
もともと一足先に発売されていたトップモデル「SR-2」の
普及モデルです。基本的な構造は「SR-2」と同様で
差別化のためにSS・1/1000が省略されたモデルです。
その後、トップモデルのほうは
「SR-2」→「SR-3」→「SR-7」→「New SR-7」と
モデルチェンジされていきますが
「SR-1」はそのトップモデルをベースとしながらも
モデル名はずっと「SR-1」のままでした。
そのためタイプも構造も異なる「SR-1」がいろいろ存在します。
外観のボディ形状だけでも4種類の「SR-1」が存在します。
今回お預かりしている「SR-1」は
外付け露出計のソケットが存在し
ロゴの色は黒、フィルムカウンターは巻上側で
外観も少し角ばっていることから
1963年型の「SR-1」かと思われます。
ベースとなっているのは「SR-7」です。
一通りは動作しているのですが
積年の汚れや古い油脂類のために
全体的に動きが重いです。
シャッタースピードの精度は特に高速側で出ていません。
先幕と後幕の幕測バランスがズレてしまっています。
これも幕軸の汚れ等が原因かと思われます。
そしてファインダー及び装着されていた55mmF1.8レンズにも
かなりのカビが発生してしまっています。
長年の間、使われずにしまい込まれていたモノと思われます。
普通に動かすためには一通りの整備が必要です。
長年動いていないものをいきなり動かすとうまく動かないのは
人間だって同じですよね。
画像にも写っていますが
後の「Xシリーズ」だとプリズム前面に貼られた
モルトが原因でプリズム腐食が起きてしまっている個体が
非常に多いのですが
この時代のSR系は同じ場所にコルクが貼ってあります。
プリズム抑えのプリズムに接する部分にもコルクが貼ってあります。
これであればモルトの加水分解に起因するプリズム腐食は起きません。
蒸着時代の劣化で腐食する場合もございますが
古いカメラのプリズム腐食の多くは
周辺に貼られたモルトが原因となっています。
Xシリーズでも同様にしてほしかった部分ではありますね。
SR-7と異なり露出計を搭載していないので
巻き戻し側には不自然ともみえるスペースが空いています。
整備性は良好なカメラです。
これから本格的に分解整備を進めていきます。
↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。