日別アーカイブ: 2026年5月21日

ニコンEMのカメラ修理

今日は二十四節気でいうところの
「小満」ですね。
陽気が良くなり、万物に生気が充満し、
草木が生い茂るという意味で「小満」とされています。
新緑が明るくて非常に気持ちの良い季節ですね。
ただ…今年は既に暑すぎるような気も…(苦笑)
今日は都内はシトシト雨で気温も一気に下がるようですが
一気に本格的な夏になるのは待ってほしいです。
先日の定休日は少し山の入り口まで出かけましたが
陽射しはじんわり暑くても
風が吹けば適度に涼しくて非常に気持ちよい1日でした。
気持ちの良い季節ができるだけ長く続いてほしいものです。

さてさて

本日は「ニコンEM」のカメラ修理を行っています。
少し前にも「EM」の修理をやった気がしますね。
1980年発売のニコン初のエントリークラスのカメラです。
この時代のエントリークラスなので
他メーカー同様、絞り優先オート露出専用機ですが
随所にニコンらしさが見受けられます。
デザインの良さや使い勝手の良さが
生産終了後、ずいぶん経ってから再評価され
現在ではなかなか人気のカメラとなっています。
(もともと世界的には成功したカメラです)
当店にも修理依頼がコンスタントにあるカメラです。

お預かりしている「EM」は
比較的近年にある程度のメンテナンスがされた形跡があり
フィルム室やミラー受け部のモルトは交換が行われています。
その際にスクリーン清掃も行われているようですが
スクリーンには細かい傷が結構入ってしまっています。
ただ、分解整備までは行われていないらしく
上カバー内部の何か所かに使われている内部モルトは
かなり劣化が進んでいて機能していない状態です。
電子制御機ということで
機械的な駆動部に加えて各接点やマグネット吸着部が
生命線となっているわけですが
レリーズ連動の露出計SWの具合があまりよろしくなく
シャッター半押ししても露出計がオンにならないことが多々あるようです。
加えて露出計の精度はかなりオーバー目にズレてしまっています。

画像はまだ上カバーを外しただけの段階ですが
その後、分解を進めて詳しく見てみると
各接点はかなり黒ずんでいて
常に接触不良とまではいかなくても
導通が不安定な状態でした。
各接点は徹底的に清掃して
安定して機能するように整備を行っていきます。
EMに限りませんが調整用の半固定抵抗の接点も
不安定になっていることが多々あるので
そのあたりも清掃の上で調整を行い
精度を出していきます。

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