日別アーカイブ: 2026年11月4日

フジカST701のカメラ修理

今日は「いいよの日」だそうですよ。
「い(1)い(1)よ(4)」と読む語呂合わせからだそうです。
みんなそれぞれいろんな考え方があるとは思いますが
基本的に他人の考えや主張は否定しない方がよいですよね。
自分に直接悪い影響がある場合は除いてですが…
人の数だけ様々な考え方があって
それを主張されるのは良いとは思うのですが
それを知らず知らずにうちに
他人に無理やり押し付けないように
自分自身も注意が必要かと思います。
意外と難しい問題ですよねぇ…
このあたりの「聞くこと」と「主張すること」の
バランスに長けた人がコミュニケーション力の高い人なんでしょうねぇ…

さてさて

本日は「フジカST701」のカメラ修理を行っています。
1970年発売のカメラです。
レンズマウントは汎用性の高いユニバーサルマウントでもある
M42ねじこみ式マウントを採用しています。
次に発売されるST801では開放測光を実現するために
定点ピンと絞り伝達機構を追加した独自マウントとなるため
厳密にはM42マウントではなくなってしまいます。
STシリーズの中では今回の「701」と後に出る「605」が
純粋なM42マウントとなります。
単なるねじ込みマウントで絞り値伝達機構がないため
内蔵露出計での測光は絞り込み測光となります。
ひと手間かかりますが慣れると意外と不便には感じません。
それよりも他メーカーも含めた膨大なM42マウントのレンズが
使えることが大きな魅力になります。
やはり一眼レフ機はレンズ交換をいろいろと楽しめた方が
より面白いですものね。
シャッターは布幕横走り式のシンプルな一眼レフカメラです。
M42マウントで絞り込み測光ということで
機能的にはペンタックスSPと共通項が多いですね。

お預かりしている「ST701」はいわゆる初期モデルかと思われます。
上カバーの「FUJICA」のロゴが平面的な刻印ではなく
浮き彫りになっているタイプです。
それもブラックなので比較的少ない個体かと思われます。
シャッターは一通り動作していますが
精度に少々問題があるようです。
さすがに登場してから50年以上経過しているので
先幕後幕の幕速バランスが少々崩れてしまっています。
そしてファインダーの中はモルト屑だらけです。
ST701はプリズム台座とファインダースクリーン枠の間に
大量のモルトが貼ってあるので
ここが加水分解を起こし始めるとファインダー内部に
モルト屑が大量に落ちてきます。
プリズムを降ろして対処しない限りは延々と落ちてきます。
さらに露出計は動作してはいるものの
4段以上オーバー傾向です。
要は多少の明るさではほとんど針が振れない状態です。
受光体の劣化の可能性もありますが
おそらくは調整用半固定抵抗の劣化が原因かと思われます。

やはり受光体自体は問題なさそうですね。
まだ取り掛かり始めの段階ですが
これから分解を進めて各駆動部の清掃整備
露出計回路の整備調整、内部モルト交換も含めた
ファインダー清掃を行っていきます。
絞り込み測光で基本的なシンプルなカメラのはずですが
意外と分解整備には手間がかかる部分の多いカメラです。
焦らず慎重に作業を行っていきます。

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