オリンパストリップ35のカメラ修理

今日は「ホームビデオ記念日」だそうですよ。
1969(昭和44)年のこの日に
ソニー・松下電器・日本ビクターが
世界初の家庭用VTRの規格「U規格」を発表したことに由来しています。
それまではまだオープンリールだったのですね。
でもこの「U規格」、19mm(3/4インチ)テープを使った
カセット方式が採用されていて
カセットテープの外形寸法は186mm×123mm×32mmで
非常に巨大であったことから「ドカベンカセット」などの通称もあったそうです。
その後、各社が小さい1/2インチテープを使用した規格を構築し
ソニーのベータ方式とビクターのVHS方式が残り
以降、両陣営の熾烈な争いが繰り広げられることとなりました。
ベータとVHSはリアルタイムで体験していますが
もうこれもはるか昔の話ですねぇ…

さてさて

本日は「オリンパストリップ35」のカメラ修理を行っています。
1968年発売のカメラです。
非常に軽量コンパクトなカメラです。
セレン光電池連動でプログラムオート露出で撮影を行います。
フラッシュモードにするとSS1/30固定で絞りをマニュアルで
設定できますがフラッシュの必要ないような場面で
フラッシュモードで撮影しようとすると
露出計が中途半端に干渉して
絞りが設定どおりにならない場合もあるので
強引にマニュアル撮影しようとする場合は注意が必要です。
プロゴラムオート露出はSSは1/30・1/250の2速が
露出計連動して切り替わり絞りも連動します。
光量が足りなく露出計が振れない場合には
ファインダー内に赤ベロが出てシャッターロックがかかります。
要は同時期に発売された「ペンEES2」のフルサイズ版といった
構造のカメラです。
ピントは目測3点ゾーンフォーカスで
レンズはD.ズイコー40mmF2.8を搭載します。
電池いらずで簡単に撮影のできる非常に使い勝手の良いカメラです。

お預かりしている「トリップ35」は
おそらくかなり長い間使われずに
しまい込まれていたカメラだと思われます。
シャッターはとりあえずは動作しますが
オートで制御する絞り羽根には粘りがあるようで
うまく絞り込めないことがあります。
露出計も一応は動作しますが不安定で
同じ明るさでも制御が安定せずに露出がバラバラになってしまいます。
赤ベロもレンズを覆って真っ暗にしても出ないことがあるようで
ここも動作が粘っているものと思われます。
駆動部分のあちらこちらで固着まではいかないものの
動作不良が起こっている状態です。
そしてレンズ・ファインダーにはそれなりに汚れやカビがあり
モルトはやはり劣化しています。
全体的に整備が必要な状態ですが
致命的な破損等があるわけではないので
リフレッシュすれば快適に使用できるカメラに戻りそうです。

というわけで画像は既に一通りの整備が完了した状態です。
シャッターや絞り制御、露出計周りを徹底的に
清掃してゼロから調整しなおしているので
少し時間をおいて様子見をしている段階です。
オート制御も安定して動作しています。
これから最終テストを行って問題なければ完成となります。
どこにでも気軽に持ち歩ける良い相棒になりそうなカメラです。

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