ペンタックスSPのカメラ修理

今日は「時刻表記念日」だそうですよ。
最近はすぐネットで調べてしまうので
時刻表を見ることも少なくなりました。
そういえば小学生くらいの頃に
家にある時刻表と地図帳を見比べながら
当時ブームだったブルートレインに乗った気になってましたねぇ(笑)

さてさて

今日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
発売されていた当時も大ベストセラー機でしたが
今でも人気の高いカメラですよね。
M42マウントということで
色々なレンズが使えるというところが今の人気の要因ですよね。
当時、非常に売れたモデルということで
現在でも数多くの個体が残っていますが
調子の悪いものも数多く流通していると思います。

お預かりしているSPは
外観はなかなかキレイな状態です。
しかしながら、肝心のシャッターが切れません。
巻上がロックしているのではなく
シャッターはチャージしているのですが
ミラーアップまでは動作してシャッター幕(先幕)が
走り始めないようです。
SPに限らず横走り布幕機の古いカメラは
幕軸の汚れや油切れでシャッター幕の動きの悪いものは多いですね。
まずは幕の状態を確認するために
ミラーボックスを外すところまで分解してみました。
すると、どうやら幕のリボンがねじれて巻きついていて
そのために幕が走り出さないようです。
リボンを正しい状態に戻しても
何回かシャッターを切るとまたねじれてしまいます。
リボンの交換及び再取付で対応しましたが
これも元々の原因は幕軸の動きが悪いために
リボンがねじれてしまい、そのままねじれクセがついてしまったようです。

写真は整備後のものです。
シャッター周り整備後、露出計やミラー駆動部、巻上周り
ファインダー等々、各部点検整備一式を行いました。
ご依頼者様はSPを何台か所有していて
使い分けているとのことでした。
このSPも撮影に大活躍してくれることと思います。

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