オリンパスペンのカメラ修理

今日は「建国記念の日」ですね。
昔はずっと「建国記念日」だと思っていました。
この「の」が重要な意味があるのですね。
2月11日は建国された日ではなく、またそれには関係なく
単に建国されたということを記念する日なのですね。
だから「建国記念日」ではなく「建国記念の日」なのですね。
大人になってから知りました(汗)
ところで本日が祝日で明日は振替休日ですが
当店は明日にお休みをいただきます。

さてさて

本日は「オリンパスペン」のカメラ修理を行っています。
ここのブログでは「ペンS」や「ペンD」、「ペンEE(S)」とかが
よく登場するのですが、今回は初代の「ペン」です。
発売は1959年です。
「メモを取るように気軽に写真を撮ってほしい」という思いが
込められ、「ペン」という名前になったそうです。
大卒初任給が約1万円の時代に
「6000円で販売できるカメラを作る」という1大プロジェクトだったようです。
(ちなみに同年発売開始のニコンFは50mmF2付きで67000円、
実際の発売価格は6800円となりました)
初代ペンのさらに初期のモデルはオリンパス自社工場では採算が取れないということで
三光商事という別会社を立ち上げて生産にされました
(俗にいう「三光ペン」、なかなか実物にお目にかかれません)
シャッターはコパル製の2枚羽根で
SSは1/200、1/100、1/50、1/25、B、です。
非常にコンパクトですが適度に重量感もあります。

少しグリーンがかったグレーの貼り革が
何ともオシャレですね。
お預かりしている初代ペンですが
どうやら光線漏れが起こるようです。
初代ペンに限らず、底板ごと裏蓋が分離するタイプのペンは
(初代ペン、ペンS、ペンEE(S)等々)
底板部のモルトは厚いタイプを貼らないと
すぐに光線漏れを起こしてしまいます。
(通常良く使われる1.5mm厚では厚みが足りません)

今回はモルト交換だけではなく
シャッター羽根洗浄、シャッターユニット清掃整備、
ファインダー、レンズ清掃等々の各部点検整備一式を
これから行います。

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