ペンタックスSVのカメラ修理

今日は「ひまわりの日」だそうですよ。
とはいっても、ひまわりの花にまつわる記念日ではなくて
日本初の気象衛星「ひまわり」が1977年のこの日に
アメリカ・ケネディ宇宙センターから打ち上げられたことの
記念日なのだそうです。
気象衛星の話はともかく夏といえばやはり「ひまわり」ですよね。
元気の象徴と言っていいイメージですし
やはりこの季節はひまわりの写真、撮りたくなります。

さてさて

本日は「ペンタックスSV」のカメラ修理を行っています。
一眼レフとしては比較的初期のカメラで
ちょっとレトロな外観ですがこのあたりのカメラになると
その後、発展を遂げた一眼レフと比べると
変わりなく使うことができます。
ただし露出計はついていないので
そこは外部露出計に頼ることにはなりますが。。。

SVは非常によく売れたカメラなので
現存している個体数も多いのですが
正直な話、程度の悪いものが多いです。
発売開始から60年近く経過するカメラなので
ずっと未整備の個体であれば
程度が悪くて当たり前ではありますね。

今回、お預かりしているSVも
かなり長い間、使われずに保管されていたようです。
全体的に動きが悪く
シャッターを切ってみるとミラーアップしたままになってしまいます。
フィルム室から見てみると後幕が走りきらずに
左側に少し隙間が開いた状態で走行が終わってしまっています。
これではミラーダウンしないのは当然ですし
写真も撮れない状態です。
SVの場合はシャッター幕が劣化・硬化しているものも非常に多く
そのためにまともにシャッター幕が走行しないものも多いのですが
今回はシャッター幕そのものには問題ないようです。
幕軸の油切れや汚れの付着のため走行不良となってしまっているようです。

全体的に動きがよくなるように洗浄・注油で対処いたします。
その上でシャッタースピード調整を行いますが
変にいじられたことのない個体であれば
しっかり動くようにしてしまえばシャッタスピードは
微調整程度で十分に精度は出るはずです。
付属のス^-パータクマー55mmF1.8は
レンズにカビがかなり発生しているため
レンズ清掃、ヘリコイドグリス入替等々を行います。

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