ニコマートFT2のカメラ修理

今日は「バミューダトライアングルの日」だそうです。
これ。。。最近の人は知りませんよね。
フロリダ・バミューダ・プエルトリコを結ぶ三角形のエリアで
船舶や航空機が行方不明になる事故が多発するということで
私が子供の頃に随分話題になっていたと思います。
そのエリアで磁気が乱れるのではないか?とか
正体不明の巨大海洋生物がいるのではないか?とか(笑)
いやいや宇宙人の仕業ではないか?とか。。。。(苦笑)
実際にはそのエリアで事故が異様に多かったわけではなく
周辺で起きた事故まで関連付けられて
だんだん騒ぎが大げさになっただけのようです。
でも子供の頃は「そんな不思議で怖いところがあるんだなぁ。。。」と
素直に思っていました。。。(笑)

さてさて

本日は「ニコマートFT2」のカメラ修理を行っています。
ガチャガチャ(開放F値補正機構)がついたFTNから
さらに使いやすく変更が行われたモデルです。
FTNからの変更点は電池が現在でも入手可能な
SR44(LR44)2個の仕様になり
アクセサリーホットシューが追加されました。
(シンクロ接点もX接点のみになりました)
個人的にはASA(ISO)感度ダイヤルが
ロック式になり設定しやすくなったのが非常に良い改善点だとも思います。
(修理品テストで頻繁にASA設定変えるときに
まわしにくいFTNはほんの少しだけ煩わしいと思っていました(笑))

お預かりしているFT2は露出計がどうもおかしいようです。
動作はしているのですが明るさによっての
変化が少なく低輝度になると全くあっていないような状態です。
この時代の露出計はどれも抵抗や受光体の劣化も
多少なりは必ずあり、なかなか高輝度~低輝度まで
完璧に合わせるのは正直にいって非常に難しく
高輝度を中心にそれほど問題のない範囲に調整する。。。というのが
現状できる整備ではあります。
しかしながら今回のFT2はLV15(日中の明るい日なたくらい)では
合っているのですがLV12(曇天・日陰くらい)では既に2段アンダーと
ちょっと普通に使うのにも問題がありそうな状態です。

ニコマートFT系の露出計といえば心配されるのは
マウント部のマイラー抵抗の劣化ですが
今回はここは問題なさそうです。

先にシャッターユニット、巻上部、ミラー駆動部等々の整備を行った後で
露出計の修理・整備を行います。

いろいろ検証してみた結果、原因はCDSの劣化にあるようです。
CDSを他の個体から交換すると
固定抵抗も基板も全て一緒に移植します。
というのも基板にセットされている固定抵抗は
おそらくそのCDSの特性に合わせてセットされているもので
CDSのみを交換すると尚のこと露出計がおかしくなるためです。
ちなみに巻き戻しクランク部にある小さな基盤は
FT2になって追加されたものでFTNにはありません。
写真ではここに半固定抵抗がセットされていますが
これはおそらく後から付けられたものです。
通常はここも固定抵抗です。
アイピース上の基板と合わせてこちらの基板も交換します。

(写真のレンズは当店のテスト用レンズです)

何とかうまくいったようで
まずまず通常の使用には問題ないレベルに
露出計の値もまとまりました。
各部清掃・注油を行っているので
いつものことですが少し様子見を行ってから最終チェックを行います。

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