リコーXR500のカメラ修理

12月第三土曜日の今日は
大掃除ならぬ「大洗濯の日」だそうです。
ふとんカバーだとか毛布だとか
大物はしっかり時間とって洗濯しないと
なかなかできないですものねぇ
あぁ。。。ざっと考えただけで
年内に洗濯しておきたい大物は結構あるかも。。。(汗)
こんな話をしていると12月だなぁ。。。と実感湧きますね。。。

さてさて

本日は「リコーXR500」のカメラ修理を行っています。
発売は1978年で50mmF2のレンズとセットで
39,800円と非常にリーズナブルな設定でした。
確かに造りはプラスチックを多用しているし
外装には価格相応な部分も散見できるのですが
意外と中身はそれほど安っぽくはありません。
機械制御式のコパル製縦走りシャッターは
少々のことじゃへこたれない堅牢さを持っているのは
他のカメラでも実証済みです。
シャッター速度は1/8~1/500とこの時代の他モデルと比べると
少し物足りせんが普通に使う分には十分な設定です。
ただしISO400のフィルムで絞りをとにかく開けて
ボケさせたいというのであればシャッタースピードが足りません。
(そういう状況であれば1/1000があったとしても足りませんが。。。)

お預かりしているXR500もシャッターは非常に快調です。
おそらくご依頼者様は新品で買ってずっと使っていたものと思われますが
電池入れたままで長らく放置してしまったらしく
電池室回りが腐食してしまい、露出計の電源が入りません。
電池室蓋は腐食が酷いのでもはや中古良品と交換したほうが無難です。
プラス側端子は一見キレイなのですが
その裏側のハンダ付け及びリード線は腐食で導通しない状況です。
リード線は交換してハンダ付けは
端子をしっかり磨いた上でやり直します。
もちろんモルトはフィルム室、ファインダー周り、内部モルト
全て全滅でファインダー視野内はモルト屑だらけです。
スクリーンそのものはほぼキレイなのですが
コンデンサレンズにはカビがかなり発生しています。
XR500はシャッタースピードダイヤルに連動して
〇指針が動き、絞り開度・光の強さに応じて
もう1本の指針が動きますが
〇指針の動きが悪い個体をたまに見かけます。
今回も〇指針の動きがあまりズムースでなく
場合によっては固着するような状況でした。
これももちろん対処していきます。

まだ上カバーを外しただけの状態です。
まずは電池室周りの整備を行っていくので
これからミラーボックスの取り外しにかかります。
XR500。。。シンプルそうなスペックの割には
ちょっと分解、再組み立てに手間のかかるカメラです。
今回は点検整備一式なので何にしても
一通り分解するのですが
スクリーンを交換するだけでも
「こんなに外さないとダメなの???」といいたくなるようなカメラです。

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