オリンパスペンSのカメラ修理

今日は「恋人の日」だそうですよ。
もはや全く縁のないワードになってしまいました(涙)
ブラジル・サンパウロ地方で
この日に恋人同士が写真立てに写真を入れ
交換し合う風習があり、それが由来となっているそうです。
恋人同士はもちろん、大切な人の
何気ない様子を写真に撮っておくことはステキですよね。
そのときは何でもない1枚の写真でも
時間が経ってから見るとかけがえのない1枚になることも
多くあるでしょうし。。。
もっと人と会うときは写真撮っておくようにしなければ。。。
まぁ、あまりそんな機会もないのですが。。。(苦笑)

さてさて

本日は「オリンパスペンS」のカメラ修理を行っています。
初代ペンが衝撃的な内容と価格で登場した翌年
初代ペンの高級型として登場したのがペンSです。
シャッターユニットの変化が最も大きい部分だと思われますが
同じコパル製でも
初代ペンの2枚羽根から5枚羽根に進化し
1/25~1/200の4速から
1/8~1/250の6速になりました。
レンズも3cmF2.8に変更されています。
(後に2.8cmF3.5のモデルも追加されています)
当時と比べると高感度フィルムも使うことが多い現代では
シャッタースピードはもう少し高速側があったほうが助かりますが
きちんと絞り込んで使えば最高速1/250でも十分かとも思います。
(余談ですが私は普段ほぼ感度100のフィルムしか使っていないのですが
1/500を使うのは晴天時の海とか限られたシチュエーションのみで
大抵の場合は1/125あたりを基準に露出を決めることが多いです。
絞りを開けて背景をボカしたい場合や
200mm以上の望遠レンズ手持ちのまた別ではありますが。。。)

この時代のカメラなのでコンパクトであっても
それなりに重さはずっしりありますが
気軽に持ち歩くカメラとしては最適な1台かとも思います。
露出計がないので電池の心配もありません。
ネガフィルムを使って
大雑把に露出を合わせて気軽に撮り歩くような用途に向いていると思います。

お預かりしているペンSは
ペンS定番の。。。というかレンズシャッター機にお決まりの
シャッター羽根粘りが発生しています。
今は粘った状態でゆっくりですがかろうじてシャッターは切れますが
時期に全く動かなくなることは明白です。
先日も同様のことを書きましたが
シャッター羽根が粘っているといることは
高い確率で絞り羽根も粘っていると思われます。
シャッター羽根は固着しても
ただ単に「シャッターが開かない」だけですむことがほとんどですが
固着した絞り羽根を絞りリングで無理に動かしていると
羽根の破損や羽根を留めているピン(ダボ)の破損等により
大幅に修理が困難になる可能性もあります。
羽根が粘っていたり羽根に油シミの見られるレンズシャッター機は
無理して使わずに早めに整備に出すことをお勧めします。

シャッター羽根・絞り羽根の清掃、シャッターユニットの整備
レンズ、ファインダーの清掃等
一通りの整備が完了した状態です。
預かり時に比べると非常に快適に動作するようになりました。
ペンSも頻繁に修理依頼のあるカメラなので
見慣れてしまっている感がありますが
改めてみると何とも時代を感じさせるデザインが
レトロで非常に良いですね。
ポケットからさっとこれが出てきたら
ちょっとオシャレな感じもします。
1台。。。自分用も持っておこうかな。。。(笑)

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