ヤシカエレクトロ35のカメラ修理

今日は「宇宙の日」だそうです。
小学生の頃、星座や天体観測にめちゃくちゃはまった時期があって
その年齢にしては難しい天文関連の本を図書館で借りてきては読んで
夜になると6cmの屈折望遠鏡を引っ張りだして
夜空をよく眺めていました。
この頃、覚えたことは忘れないもので
未だに夜空を見ればある程度星座はわかります。
これから空気も澄んできて
星空を眺めるには良い季節ですね!
でっかい望遠鏡でアンドロメダ大星雲とか見てみたいですねぇ。。。

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35」のカメラ修理を行っています。
エレクトロ35シリーズは1966年から70年代後半まで
モデルチェンジを繰り返しながら生産された
ヤシカを代表するレンズ固定式のカメラです。
今回は1966年に発売された初代のエレクトロ35です。
「ろうそく1本の光でも写る」カメラを目指し
スローシャッターを制御しやすい電子制御シャッターを搭載し
45mmF1.7の大口径レンズを装備したカメラです。
もちろんレンジファインダー搭載で
露出は絞り優先オートで撮影するカメラです。
当時、使用される積層水銀電池「HM-4N」はエレクトロ35のために
メーカーに作らせたといわれています。

初期の電子制御シャッター機ということで
かなり気難しいところもあるのですが
意外と電子部品による修理不能は少ないカメラだと思います。

お預かりしているエレクトロ35は
電池室に緑青がたくさん付着しており
まずは電源が全く入りません。
電子制御シャッターが無事かどうかも現状では確かめようがございません。
まずはある程度分解してシャッターユニットに電源を直結して
動作状況を確認するところから始めます。

どうやらシャッターは精度はともかく作動はしているようです。
電池室内の緑青も問題ですが
マイナス側の端子に繋がっている配線は腐食でボロボロになっており
全く通電しない状況です。
シャッター羽根に粘りもあるようで
通常のSSだと見た目にはわかりませんが
バルブにすると羽根が開ききりません。
オート露出は全くまともに動作しておらず
LV15(ASA100・F16・1/125)の明るさでも
黄色ランプ(手振れ警告)が点灯し、1秒近いシャッターを切ってしまいます。
オート露出の不良は各接点やハンダの劣化もありますが
最大の原因はレリーズ下のゴムブッシュ劣化です。
以前にもエレクトロのブログで書きましたが
エレクトロ35シリーズは巻き上げるときに
「カツン」とレリーズ棒がバネで戻る音がします。
これがしないものはレリーズのゴムブッシュが劣化しており
オート露出はまともに制御できません。
今回のエレクトロも分解前に確認しておきましたが
巻上時に「カツン」音は全くしない状況でした。
実際にレリーズ下を確認してみると
ゴムブッシュは溶解した後でほぼ跡形も残っていませんでした。

いろいろ細かいトラブルもありますが
どれも想定内のものでした。
シャッターユニット整備、レンズ清掃、ファインダー清掃・調整と
各部点検整備一式を行っていきます。

初期のエレクトロ35のギラギラとしたシルバーが
太刀魚みたいで個人的に非常に好みです(笑)

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。