リコー500GSのカメラ修理

今日は「パソコン記念日」だそうですよ。
1979(昭和54)年のこの日にNECから
PC-8001が発売されたことにちなんでいます。
いわゆる「パーソナルコンピュータ(パソコン)」という言葉が
使われたのはこのPC-8000シリーズからですね。
私、中学校の頃にPC-8001の後継機の
PC-8001mkⅡSRを買ってもらって
使っていたことがあるのですが
(まぁほぼゲーム専用機となりました(笑))
当時のパソコンはもはや現在のものとは全く別物でした。
記憶媒体は5インチフロッピーで
メモリは64KB(GBでもMBでもなくKBですよ!)
OSはWindowsなんてまだかけらもなくN-Basicでした。。。
この40年くらいでどれだけPCやゲーム機、スマホが進化したかが
当時のことを考えるとよくわかりますねぇ。。。
それだけ私はとしよりになったなぁ(汗)

さてさて

本日は「リコー500GS」のカメラ修理を行っています。
リコー500シリーズはリコー35シリーズを源流とし
軽量コンパクトに進化したカメラです。
「500GS」は1973年発売です。
小さなボディながらレンジファインダーを装備し
搭載されるレンズはリケノン40mmF2.8
CDS露出計の指針を挟み込みシャッタースピード優先AEで撮影できます。
このタイプのカメラはAEのみでしか撮影できないものも多いのですが
このカメラマニュアルでも撮影可能です。
シャッターユニットは自社製で最高速は1/500です。
当時のライバルはコニカC35やキヤノネット、ミノルタハイマチックF
オリンパス35シリーズ等々、
このジャンルのカメラは各メーカーいろいろなものが出ていて
その中ではリコー500シリーズは
地味なイメージですが
内容を見ると決してライバル達に負けていないカメラであることがよくわかります。

お預かりしている500GSは
露出計が全く動作しません。
加えてスローガバナーが全く効かず
スローシャッターが全て同じSSで切れてしまいます。
スローの件はシャッターユニット内の固着が原因と思われます。

500シリーズはリコーのコンパクトカメラでよくある
モナカ構造のカメラでまずは前板を外すところから始まります。
露出計不動は電池室からの配線が導通不良を予想していたのですが
どうやら露出計本体がもはやダメのようです。
こうなるとメーター本体の交換しか手段がありませんが
念のため手配しておいた部品取用の500GSも
メーター本体がダメという予想外の展開に。。。
精度はともかくとりあえず動作するメーターが
手に入らないとどうにもなりません。。。
できるところの整備のみ先に行っておいて
動作するメーターを探さなくてはなりません。
ちょっと完成までには時間がかかりそうです。

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