ニコンF2フォトミックのカメラ修理

今日は8月31日。。。
「や(8)さ(3)い(1)」ということで
「野菜の日」だそうです。
私も年齢を重ねて良い野菜のほんのりした甘味とか
繊細な旨味が少しばかりわかるようになったつもりなのですが
現実は野菜、食べられていませんねぇ。。。(汗)
たま~に酒の肴のために自炊することはあっても
基本的にひとりで適当に済ます食事は
コンビニやお弁当屋さんが多いので
やはり野菜不足になりますよねぇ
積極的にサラダを手に取ることも多いのですが
お弁当にちょっと美味しそうなコンビニサラダつけると
「いや、コンビニご飯にそこまでかけるの?」っていう値段になっちゃうし。。。
スーパーでそれなりに1食分が安く済むように野菜を買うと
結局使いきれなくてダメにしちゃったりとか。。。
なかなかうまくいきませんねぇ~
まぁ、ケチらずにコストかければ
いくらでも方法はあるのですが
酒の肴ならともかく
普段の一人での食事にそんなにコストかけてもなぁ。。。(苦笑)
まぁ、とはいえ身体が一番なのは
ここ数年で重々わかってるので
高かろうが効率悪かろうがしっかりバランスの取れた食事を心がけます。
そして2月の入院で落ちた体重が
すっかり元に戻ってしまっているので
再びダイエットです!

さてさて

本日は「ニコンF2フォトミック」のカメラ修理を行っています。
一番最初のフォトミックなので
ここのところニコマートFTNのブログで書いた
「ガチャガチャ」でレンズ交換時には開放F値をセットします。
セットされた開放F値はニコマートのようにマウント脇に表示されるのではなく
ファインダー前面の小さな窓に表示されます。
「ガチャガチャ」のあるニコンカメラはたまに
この開放F値セットがうまく動作していない個体もありますので
ガチャガチャを行ったらちゃんとセットされているかどうか
確認するクセを付けておいたほうが良いと思います。
今回、お預かりの個体はそこは問題ありませんでした。
非Aiのフォト木器ファインダーの魅力は
レンズの絞り値がファインダー内で非常に見やすいことですね。
Ai方式の直読式は機構的には簡単に済むでしょうが
やはり少し値が見えづらいです。
露出計そのものはオーソドックスな指針式です。
これもLED方式を採用するフォトミックS系だと
露出計制御がトラブルと修理不能のことも多いのですが
指針式だと大きなトラブルはないかとは思います。
さすがに露出計内部断線とかだと修理の難易度は高くなりますが
何とかならないこともありません。

今回お預かりしているF2フォトミックは露出計が全く動きません。
しかしながら不動の原因はフォトミックファインダー側ではなく
ボディ側にあるようです。
巻上レバーがon/offスイッチを兼ねていますが
巻上レバーを引き出してもフォトミックファインダーとリンクする
接点に全く電圧がかかりません。
電池室側をチェックしてみると
ボディ側底部のマイナス側端子がグラグラになっています。
おそらく端子を留めているプラスチックステー部分が
折れてしまっているものと思われます。
電圧が伝わらない原因はこれだと思われます。
F2では定番のトラブルですね。
フォトミックファインダー部分は別の電圧供給が確認できているボディに
載せて動きを確認します。
「まぁ細かい精度はともかく動くでしょう、、、」と思っていたら
LV15の光にかざしても全く指針が触れません。
「あらら、どうした?」と思ってSSや絞りをガチャガチャやっていると
突然目が覚めたかのように指針が触れましたが
今度は一定の明るさで何もしていなくても指針がふらふらと上下し
全く安定しません。
最初に動かなかったことも含めて内部の摺動抵抗の汚れが原因だと思われます。
加えて接眼レンズに大量のカビが発生しています。
直接目を近づける部分にこれはイヤですよね。
もちろんキレイに清掃します。
ボディ側の高速シャッターも油切れで精度が不安定ですので
それももちろんキチンと整備していきます。

まだ現状の動作チェックを詳しく行っただけの段階で
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
今回はトラブルの内容と原因は既に分かっているので
あとは丁寧に作業を行うだけです。
昔はF2というとアイレベルファインダー装着モデルが
圧倒的にカッコ良いと思っていましたが
今はF2といえば
武骨で迫力あるフォトミックファインダーのほうが好みです。
個人的には非Aiの今回の最初のフォトミックは
一番好きかな。。。と思っています。
これもまた周期的にいろいろ考え方や感じ方が変わるのですが。。。(笑)

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