オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「バスの日」だそうですよ。
都内にいると電車や地下鉄が充実しているから
バスに乗ることは比較的少ないですが
少し地方に行くとやはりバスに乗る機会が多いですよね
いやちょっと待って。。。
でも大人になってからは
自分のクルマ乗るようになったから
ほとんどバス乗っていなかったかも。。。
高校生の頃とかは通学にバス使っていたから
毎日乗っていたけど。。。
私のお店や自宅の近くでも中野駅行や池袋駅行の
バスがたくさん走っているのですよね
でも中野駅なら歩いていくし
それよりも起点は西武新宿線新井薬師駅になるから
乗ったことがないのです。
でもバス1本で池袋に行けるのは便利ですね
近いうちに一度乗ってみます!
そうだ、呉のボンネットバスの運行、またやってくれないかな。。。
今度こそ乗りに行きたいのですが。。。

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
「今月はめずらしくOMの修理がないなぁ」と思っていたら
やはり1台はありましたね。
軽量コンパクトな一眼レフと言えば
やはり1番に名前が挙がるのはOM-1ですね。
OM-1(M-1)のデビューは1972年ですが
この時代の一眼レフはOM登場までは
本当に大きく重いものばかりだったのです。
OM登場の数年後になると
他にも同じようなタイプの一眼レフも出てきますし
80年代になると電子制御+プラスチックボディで
OMと同等の大きさでさらに軽い一眼レフもいろいろ出てきますが
やはり質感や使い心地を含めると
今でもこの分野ではトップクラスのカメラだと思います。
機械制御シャッター機で比較的整備性は良いカメラですが
この大きさや軽さを実現するために
多少堅牢性を犠牲にしている部分もあり
壊れやすいカメラではないですが
定期的なメンテナンスがより必要なカメラだと思います。
トラブルの多いのは定番のプリズム腐食と
やはり露出計周りですが
一見、きちんと動作しているように見えても
特にシャッター周りや巻上周りは定期的に整備が必要だと考えます。

お預かりしているOM-1は
一通り動作は行えている個体です。
ただ長らく未整備の個体と思われ
やはり高速シャッターの精度はイマイチで
先幕と後幕の幕速のバランスも崩れています。
加えて切るたびに速度が微妙に不安定でもあるので
幕軸やOM特有の巻上部三連ギアの清掃が必要と考えられます。
露出計も動作していますが少しばかりオーバー気味です。
心配されるプリズムは大きな腐食はなく
(後で開けてみるとプリズム周りのモルトは
完全に取り除かれていました)
若干のシミが見られる程度でしたので
ご依頼者様と相談の結果、今回は清掃のみということになりました。
お預かり時にはチェックできていなかったのですが
ミラーアップノブを回しても
きちんとミラーアップできずミラーが半分くらい上がったところで
止まってしまうようです。
この症状、OM-1でたまに見られる症状です。
酷いものになるとノブを回しても
ほとんどミラーが上がらないものも見かけます。
シャッターを切った際にはキチンと上がるので
さほど撮影に問題はないですし
ミラーアップ機構を使う撮影の機会も少ないとは思いますが
せっかくある機能がうまく作動しないのはいただけません。
ノブ内側部品の位置がずれてしまっていることが原因と思われますので
もちろん分解時に調整いたします。

横走り布幕フォーカルプレーンシャッターという部分は
当時の代表的なシャッター形式ではありますが
幕の構造やSS調速機構、巻上機構
露出計の連動等々、
どこをとってもOMならではの独特の構造です。
一見シンプルなように見えて
きちんと調整しようとすると非常に整備の難しいカメラなのです。
今回は比較的、大きな問題もなく進んでいますが
意外なトラブルを発見し苦労することも多いカメラです。
ざっと思い出しただけでも苦労した記憶ばかりです(笑)
いえ、修理している台数が多いカメラなので
普通に順調に完了することのほうが
もちろん圧倒的に多いのですが。。。(苦笑)
分解時にチェックしておかないといけない箇所も多いカメラなので
これから慎重に整備を行って組み上げて調整を行います。

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