オリンパスペンEESのカメラ修理

今日は「虹の日」だそうですよ。
この季節ですから、ところによっては虹が見られるところもあるでしょうね。
何度か虹の写真は撮ったことがありますが
虹が出たときに周りの景色も含めて
写真に合う場所にいると良いのですが
なかなか実際はそうはいきませんね。
山に登ると7割以上の確率で雨になるほどの
雨男なのに山で虹に出会ったこともないなぁ。。。
(大抵が降りっぱなしで雨上がりに遭遇していない(苦笑))

さてさて

今日はオリンパスペンEESのカメラ修理を行っています。
ハーフサイズカメラの代名詞ともいえるペンですが
いろいろ種類は数多くあります。
でも多くの人がペンと聞いてイメージするのは
今回のEESのような形を思い浮かべる方が多いと思います。
特にEES及びEE、EE-2は貼り革がちょっと緑かかったグレーで
何ともお洒落ですね。

今回の個体は定番の赤ベロ固着に加えて
(赤ベロ→光量不足の場合にファインダー内に出てくる赤い舌のようなもの)
かなり明るいところでシャッターを切っても
ほぼ絞りが開放、という症状が出ています。
全く制御していないわけでもなさそうなのですが。。。

ある程度分解してみて
露出計の針を確認してみると
LV15の光をセレンにあてても通常の半分くらいしか
針が振れません。明らかにセレン光電池の劣化のようです。
セレンを使ったカメラには避けて通れない問題ですね。
少々、余談ですが
元々セレン光電池は半永久的に起電する、と当時謳われていたそうです。
ただし、それはある程度、きちんと使われていた場合の話のようで
真っ暗な中に仕舞いこんで長期間、起電させていないと
劣化が進むようです。一度、劣化するともう元には戻りません。
日本中のあらゆる押入れや物置に眠っている
セレンを使ったカメラを全て明るいところに出してあげたい気持ちになりますね。

IMG_8221

まずは先にシャッターユニット部及び周辺の整備から行います。
固着が発生しやすい箇所がいくつか存在するので
予防も含めて整備してきます。
セレンは起電力のある中古部品と交換で対応します。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

main_logo