コニカSのカメラ修理

今日は「パイナップルの日」だそうですよ。
「パ(8)イ(1)ナ(7)ップル」と読む語呂合わせからだそうです。
夏にピッタリの果物ですねぇ~
程よい酸味と甘さがたまらないですよね!
夏の果物と言えば桃が最強だとは思っていますが
少々お高いのでパイナップルもよく口にします。
丸のままや1/2カットはさすがにもてあますし面倒なので
もっぱら缶詰が多いですねぇ
他の果物の缶詰はシロップの甘さばかリ目立つので
あまり積極的に買いませんが
パイナップルは缶詰でも
よくわからないのですが美味しく感じます!
生鮮で売っているカットパインと変わらない様な気がします
その上、缶詰なので買い置きもできるし
期限も全く気にしないでいいので
冷蔵庫の中にはパイナップルの缶が常備されています。
季節を問わず入手可能なのもいいですね!
今日もめちゃくちゃ暑そうなので
帰宅したらキンキンに冷やしたパイナップルの
缶詰を開けると思います!

さてさて

本日は「コニカS」のカメラ修理を行っています。
1959年発売のカメラです。
それまでの「コニカⅢM」までのイメージを一新し
直線基調にデザインされたカメラです。
「ⅢM」では外付けだったセレン光電池使用の露出計も内蔵し
SS・絞りリングと電気的に連動して指針を動かす仕組みになっています。
レンズは「ⅢM」と同じくヘキサノン48mmF2を搭載します。
シャッターはコパルSVEに変更されています。

お預かりしている「コニカS」は
シャッターは切れず
露出計も全く反応せず…という状態です。
レンズにもかなりのカビや汚れが確認できます。
シャッターはお決まりの羽根粘りもありますが
チャージ機構の動作不良もあり
まともにチャージされないような状態です。
露出計はセレン光電池の劣化のようです。
基本的にセレンの劣化した露出計は
交換部品の確保ができないため
修理不可能となることが多いのですが
今回は中古良品のセレンが用意できたので
セレンの交換で対処していきます。

この時代の内蔵型露出計は
セレンで起電した電流で電流計(露出計)を動かし
その指針で露出を合わせるのですが
絞り・SS設定からの連動は何種類かのパターンがあります。
リングから設定と連動するのは同じですが
セレンそのものに当たる光をカバーで調節し
設定によって指針を動かすもの
2針式(追針式)とし、露出計指針と
SS/絞り設定指針を合致させて露出を合わせるもの
そして今回の「コニカS」等の
リングの内側に摺動抵抗を組み込み
設定によって抵抗を作り露出計の指針の振れを変化させるもの
注意がより必要なのは今回のリング内に摺動抵抗を仕込むタイプで
抵抗が汚れていると露出計が正しく動かないことが多々あります。
今回もセレン光電池単体では問題ないことを確認して交換しても
露出計はリングの設定に関係なく
指針は常に振り切った状態でどうにもならない状態でした。
リング側の摺動抵抗の汚れや劣化が原因です。
今回は単に汚れているだけで清掃で改善できましたが
安易にゴシゴシ清掃すると抵抗体丸ごと剥がしてしまうこともあるので
なかなか注意が必要な部分です。
他の点も含めて現在抱えている問題に対して
ある程度対策の方向性が決まったのでこれから分解整備を進めていきます。

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