オリンパスペンEE-2のカメラ修理

今日は「レインボーブリッジ開通記念日」だそうですよ。
1993(平成5)年のこの日に
東京で東日本最大のつり橋「レインボーブリッジ」が開通しました。
正式名称は「東京港連絡橋」です。
全長798m、幅49m、主塔の高さ126m、水面からの高さ50m
上層が有料の首都高速道路11号台場線となり
下層が無料の臨港道路・遊歩道とゆりかもめの二層構造になっています。
やはり上層の11号台場線をクルマやバイクで通ると
眺めも良くて気持ち良いですよね。
夜間にはライトアップが行われ
イベントによっていろいろなパターンのライトアップが行われています。
夜間に11号台場線でレインボーブリッジを通ると
その夜景の美しさにも圧倒されます。
ただあくまで高速道路上なので
運転中は夜景に気を取られ過ぎないように注意が必要ですね…
最初にここからの夜景を見たのはいつだったか…
多分、20数年前に上京してきたころだと思いますが
「うわー、本当に都会にきたんだなぁ」と
妙に実感したことを覚えています。

さてさて

本日は「オリンパスペンEE-2」のカメラ修理を行っています。
同じ「ペンシリーズ」の中でも
「ペンS」や「ペンD」はマニュアルで少々通好みな部分も多いですが
「EEシリーズ」は気軽に誰でも撮影できることを
主な目的としたカメラです。
EEシリーズの末期モデルある「EE-3」は
「ペンシリーズ」の中でも最後まで生産が続けられ
1986年まで継続生産されています。
それだけ人気もあったということですね。
オリンパスペンといえば
「EEシリーズ」を思い浮かべる方も多いと思います。
特に「EE-2」までのグリーンがかったグレーの貼り革の
イメージが印象に残っている方も多いと思います。
今回の「EE-2」は1968年発売のカメラです。
前モデルの「EE」と同様にレンズはD.ズイコー28mmF3.5で
「EE後期」と同様にシャッタースピードは
1/30、1/250秒の2速がオートと連動して切り替わります。
(EE-2後期からは1/40および1/200秒)
フラッシュモードでは1/30に固定となります。
ホットシューが追加され、フィルムカウンターも自動復元となり
裏ぶたは取り外し式から実用的な蝶番式に変更となっています。
基本的なスペックは「EE」と変わりませんが
使い勝手の部分で格段に進歩しています。

お預かりしている「EE-2」はシャッターはとりあえず切れるものの
オート露出の制御が全くできない状態のようです。
オリンパスお得意の「赤ベロ」も出ませんが
明るさに関係なく絞りはほぼ開放でシャッターも低速側で切れています。
赤ベロが出ないのは単なる動作不良だと思われますが
オートの制御が効いていないのは露出計本体のトラブルか
セレン光電池の劣化かと思われます。

セレンに強い光を当てるとわずかに露出計が動きますが
全くもって起電力が足りないようです。
セレンからの配線やハンダの不良等のチェックを行って
それらに問題がなくセレン光電池自体の劣化であれば
新品はもう入手不可ですが
起電力の充分あるセレンと交換で対処します。
加えて絞り制御にも粘りが出ているようです。
以前のペンEE系の作業でも書いていますが
シャッターユニットを留めている3本のネジが
緩んでしまうトラブルが非常に多いので
そこの対策も行っておきます。
他、分解整備一式を行っていきます。

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