キヤノンFTbのカメラ修理

今日は「海外旅行の日」だそうですよ。
「遠(10)くへ行く(19)」と読む語呂合わせからだそうです。
海外旅行なんて数えるほどしか行ったことがありません。
(それも全て過去の会社員旅行や報奨旅行ばかり(笑))
もうパスポートも切れて10年以上たちますし
再びパスポートを取ることもないでしょうねぇ…
まず飛行機に乗ってどこかに行くことがまずないと思います。
めんどくさいし…(笑
今の私にとって唯一の遠出は数ヶ月に1回の
地元への墓参りだけですねぇ…それだけで十分です。
でも非日常を感じるために旅行するのは楽しいですよね。

さてさて

本日は「キヤノンFTb」のカメラ修理を行っています。
1971年発売のカメラです。
ただ、今回のFTbは正確に言うとマイナーチェンジ後の
いわゆる「FTb-N」なので1973年発売のカメラです。
「FTb」自体は前身の「FT」をベースに
新しく発売されたFDレンズを使用した
開放測光へ対応が行われたカメラです。
同時期にフラッグシップの「F-1」の開発発売が行われたこともあり
「F-1」との共通項も多くみられます。
マイナーチェンジ版の「FTbーN」は
ファインダー内に設定SSが表示されるようになり
巻上レバーやセルフタイマー部、シャッターボタン周りの
デザイン小変更が行われたカメラです。
いずれにしても丈夫で使いやすい中級機です。
当店にも修理依頼が多いカメラで
現在でも根強い人気のあるカメラです。

お預かりしている「FTB-N」は
まずシャッターが切れません。
幕位置を確認してみるとシャッターはチャージ状態で
レリーズ機構関連で動作不良が起きていて
スタックしているような状態です。
「FTb」の巻上機構はFX時代から改良を重ねて
洗練されている部分で「F-1」も基本的には
構造はほぼ同じです。
非常に丈夫にできている部分なので
致命的な破損等は通常起こりませんが
さすがに登場してから50年を超えていますので
油切れや積年の汚れ等で動作不良が起き
スタックすることは多いです。
これはどのカメラでも同じですね。

画像は取り掛かり始めのモノですが
これから本格的に分解修理を進めて
巻上機構の動作不良を解消し
他駆動部の清掃整備を行っていきます。
今回はプリズム腐食はありませんが
「FTb」もプリズム腐食の多いカメラです。
その主な原因はプリズム抑え金具裏に
貼られているモルトで今回も加水分解が進み
ボロボロになっています。
なんとかプリズムカバーで浸食が止まっていて
プリズムの表面にわずかに浸食している程度で済んでいます。
プリズムカバーの切れ目から浸食が進んで
多くのFTbでプリズム腐食が起きています。
何十年も交換がされていないと仕方ないですね…
他、露出計周りで接触不良のあるところもあり
露出計は少々不安定で
バッテリーチェックはうんともすんとも動きません。
このあたりも並行して整備を行っていきます。

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