ニコンFのカメラ修理

今日は「豆乳の日」だそうですよ。
うーん、私、豆乳ってほとんど飲んだことないのですよねぇ
別にキライなわけでも何でもないのですが
牛乳が大好きだから豆乳飲むくらいなら牛乳飲んじゃいます。。。

さてさて

今日は「ニコンF」のカメラ修理を行っています。
言わずと知れた名機中の名機ですね。
今回、お預かりしてる個体は製造番号が641万番台!
640万番台から始まるFの製造番号ですが
641万番台はかなり初期のモデルです。
手元の資料で調べてみると
1960年1月~同年8月までの間に生産されたようです。
(生産が開始されたのは1959年4月)
製造から56年が経過してるとはいえ
お預かりしてる個体は羨ましい程の非常にキレイな状態です。

ご依頼者様によるとまずファインダー内部で
何かがカタカタと音をたてているとのことで
早速、アイレベルファインダーを開けてみると
プリズムが中で少々遊んでいるようです。

img_8745

写真右のプリズム押さえが長年の間に
少しずつ緩くなってしまうのですね。
しっかり締め直して対処します。
今回の個体にはありませんでしたが
生産時期によってはプリズム接眼部周りに
モルトが巻かれているものがあります。
そのモルトが腐食すればプリズム腐食を引き起こすので
要注意です。

img_8750_e

 

他、一通り動作はしているのですが
さすがに各部油切れの兆候が見受けられますので
シャッター、ミラー、巻上げ等々、駆動部を中心に
各部点検整備を行います。
整備をしているといつも思いますが
Fは本当に全てが「かっちり」造りこまれていて
本当に感心します。

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ニコンFEのカメラ修理

今日は「道具(10・9)の日」らしいですよ。
私のところで修理しているカメラそのものも「撮影の道具」ですが
作業机の周りにはさまざまな修理のための道具がおいてあります。
ハンダごて、精密ドライバー、カニメ用のカイラキ、テスター。。。
どれも使いっぱなしでは傷んでいく一方なので
定期的に手入れを必要とします。
撮影の道具のカメラだって定期的に手入れ(メンテナンス)は必要です。
お手持ちの古いフィルムカメラの手入れは是非当店で!
(最後は宣伝になってしまった(笑))

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
登場回数の非常に多いFEですが
きちんと手入れのされている個体は
古い電子制御カメラとはいえ非常に動作は安定したカメラです。
基盤そのものも非常に丈夫です。
電子制御シャッター機というと
電子基盤不良、あるいは交換用電子部品がないため
修理不能。。。なんてイメージがあるとは思いますが
FEの場合は基盤あるいは電子部品そのものがNGということが
かなり少ないカメラです。

今回、お預かりの個体は
ずっと眠っていた個体ではなく
ある程度、使われ続けてきた個体とのこと。
一見、普通に動作しているように見えるのですが。。。
ご依頼者様によると「たまに巻き上げられない。。。」とのこと。
何度かシャッターを切ってみると
何度かに一度はチャージしきらずに巻上レバーが戻ってしまう感じです。
よく動きを観察してみると
実はシャッターそのものはチャージできているのですが
ミラーチャージができていない様子です。

img_8744

ミラー駆動部のロックがうまくかかっていないことが原因と思われます。
ミラーボックス周りの清掃・注油が必要です。
他、モルト劣化、高速シャッター(1/1000)不良、等も見受けられますので
これから分解を進めて各部点検整備一式を行います。

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ミノルタオートコードのカメラ修理

今日はいわゆる「寒露」ですね。
露が冷たい空気に触れて霜に変わりそうだ。。。という意味ですが
そこまでではなくともここ数日、
一気に秋の空気に変わり始めた気がします。
個人的にはこれから初冬までが1年で一番好きな季節なので
少し外を歩いてだけでも何とも気持ちいいですね。

さてさて

本日は「ミノルタオートコード」のカメラ修理を行っています。
いわゆる1950年代の「二眼レフブーム」の頃は
今では考えられないほどの数のメーカーが二眼レフを作っていました。
その中でも国産二眼レフの中では最高峰と言われていたのが
このミノルタオートコードシリーズです。
私も祖父の形見で1台持ってますが
非常に写りも良く使いやすく、よく造りこまれたカメラだと思います。

今回、お預かりした個体は
おそらく1950年代半ばに生産された
前期型のオートコードです。
ご依頼者様が十年前くらいまでは
使っていたとのことなのですが
シャッターが切れなくなってから使ってないとのことです。

img_8742

お預かり時に確認したときも
巻上げクランクは比較的軽快に回るものの
シャッターは切れない状態でした。
チャージができないのか、レリーズできないのか
どちらかな。。。と思っていましたが
とりあえずここまで開けて動きを確認してみたところ
チャージがうまく行えていないようです。

これからまずはシャッターユニット周りの整備から始めます。

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ミノルタSR-1のカメラ修理

今日は「盗難防止の日」だそうですよ。
そういえば随分昔に立て続けに車上あらしにあったことがありました。
昔のクルマは今のクルマに比べると
ロックも開けやすかったし。。。
結構、お金と手間をかけたカーオーディオを
ごっそり持っていかれました(涙)
ある程度は防止ができると思うので
皆さまも盗難には気をつけましょう。。。

さてさて

本日は「ミノルタSR-1」のカメラ修理を行っています。
ミノルタ初の一眼レフ「SR-2」に続いて翌年に発売されたモデルです。
この「SR-1」というモデル。。。
販売中にかなり変更が繰り返され
同じモデル名でも大きく分けて4種類のボディが存在します。
部品も細かく変わっているので修理する場合には
ちょっと気をつけなくてはいけないカメラです。

今回、ご依頼の個体は完全自動絞りで
カウンターが巻き戻し側にあるため
おそらく1961年頃のものと思われます。
(SR-1発売開始は1958年)
ご依頼者のお祖父様が所有されていたものとのことですが
かなり長い間、仕舞いこんであったらしく
各所に錆が発生しています。
シャッターもまともに幕が走りきらない状況です。
一緒にお預かりした50mmと手動絞りの135mmも
かなり汚れとカビが見受けられますので
清掃作業を行います。

img_8741

動きを確認しながら分解を進めていきますが
内部にもかなり錆が発生していて
なかなか手強そうな感じです。。。
まずはシャッターがまともに走るように
シャッター幕軸周りの整備から取り掛かります。

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ニコマートFTNのカメラ修理

今日は「役所改革の日」だそうですよ。
1969年(私の生まれた年だ。。)当時の松戸市長であった
松本清氏(マツモトキヨシ創業者)が
「すぐやる課」を作った日だそうです。
そうですよね。手続きや段取りが大切なことも多くありますが
杓子定規ではなく柔軟に対応しないといけないこともありますよねぇ
今も昔もそのあたりのバランスが難しいのだとは思いますが。。。

さてさて

本日は「ニコマートFTN」のカメラ修理を行っています。
ニコンFを旗艦機としていた時代の普及モデルですが
とても頑丈にしっかり造られているカメラです。
そのため少々大きく重いですが
やはり信頼性の高いカメラは安心して使えます。
致命的なダメージを受けている個体が比較的少ないカメラですが
露出計周りにトラブルが出ているものが多い印象です。

今回、お預かりした個体もシャッターはしっかり切れていて
シャッタースピードもそこそこ出てはいるのですが
露出計が1.5段~2段オーバーという状態です。
あとは巻上げに油切れの兆候が見られます。
モルトはミラー受け部だけは交換されているのですが
肝心のフィルム室のモルトは全く用をなさない状態です。

余談ですが。。。
最近、ミラー受け部のモルトのみ交換されている個体をよく見かけます。
おそらく。。。目立つからここだけはとりあえず交換した。。。
ということだとは思いますが。。。
フィルム室のモルトが劣化していては使えないので
中古品等々をチェックされる場合は
フィルム室のモルトも必ずチェックすることをお勧めします。

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まずは、いつものようにシャッター周りの点検整備から始めます。
そして、巻上げ部、ミラー駆動部、ファインダー周り、露出計周り。。。と
各部点検整備一式を行います。

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ミノルタSRT101のカメラ修理

今日は「レジ袋ゼロデー」だそうですよ。
私、未だにスーパーでレジ袋もらうタイプなんですよね。。。
後でゴミになることを考えても
(ある程度はきちんと畳んでストックしてはいるのですが。。。たまる一方ですね)
エコバッグを常に持っておくのが正しいのはわかっているのですが。。。(汗)
近日中に改善します。。。(大汗)

さてさて

本日は「ミノルタSRT101」のカメラ修理を行っています。
おそらく当店のこのブログで最多登場のカメラではないかと思います。
(ニコンFEも相当多いような気がしますが。。。)
それだけ使いやすい良いカメラだということだと思います。

SRT101は結構なロングセラーモデルで
1966年の発売開始以来、約7年のもの間、生産されていたのですが
今回、お預かりの個体はおそらく初期のモデルと思われます。
製造番号でもある程度、判断できますが
外観ですぐ判別できるのがシャッタースピードダイヤルの部分です。

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同じシルバーボディのものですが
1枚目の写真がいわゆる初期のモデル
2枚目のものが通常よくみかけるタイプのものです。

初期モデル以外にも
何度かマイナーチェンジされているようで
内部の部品は結構細かく変更されています。
もちろん基本的な部分はほぼ共通なのですが。。。
私の個人的な感覚では今回の初期モデルは
それ以降のモデルに比べると内部に異なる部分が多い気がします。

話が少々逸れましたが
今回、お預かりの個体は
まず、シャッターが切れたり切れなかったりする、
露出計はたまに動くがかなり不安定、
シャッター幕にはかなりのカビが見受けられる。。。と
全体的にリフレッシュが必要な状態です。

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全体的な各部点検整備一式が必要な状態なので
まずはこれからシャッター周りの整備に取り掛かります。

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キヤノンEFのカメラ修理

今日は10月3日ということで「登山の日」(10・3)ということです!
山の日と同様に祝日になればいいのに。。。(笑)
7・8月は少しだけ山にも行けましたが9月は行けなかったですねぇ
今月はちょっとした日帰り登山でもいいから
どこかの山で存分に秋の空気を感じたいです!

さてさて

本日は「キヤノンEF」のカメラ修理を行っています。
このキヤノンEFは当時の「キヤノンFシリーズ」の一員ではあるのですが
シリーズ中唯一、「コパルスクエア」を採用した縦走りシャッター機です。
さらに1/1000~1/2までは機械制御シャッターですが
1秒~30秒までは電子制御シャッターとなります。
発売は1973年。。。オイルショックの影響もあったと思われますが
生産数はさほど多くはないようです。

今回、お預かりしている個体は
ご依頼者様のご実家で眠っていたということで
外装各所に錆・汚れがかなり見うけられます。
電源は入らず、スローガバナーは固着と
長期間動かさなかった個体によくあるトラブルが
一通り症状として出ている感じです。

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全体的に湿気が回ってい感じで
各所に錆・カビが見受けられたので
基盤・電気回路異常を心配していたのですが
基盤そのものは大丈夫そうです。
色々な部分の動きが悪くなっている状況なので
これから分解を進め各部点検整備一式に取り掛かります。

キヤノンEF。。。全体的なイメージはF-1にも通ずるものがありますが
後のAE-1と同様の大きなシャッターダイヤルで
軍幹部もすっきりして、とてもカッコ良いカメラです!

そういえばキヤノンの本格的な一眼レフで
シャッター優先AEを搭載したのはこれが最初のカメラです。
(異端児的なEXは除いて)

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ペンタックスSPⅡのカメラ修理

今日は「望遠鏡の日」だそうですよ。
子供の頃、初めての屈折望遠鏡(6cm)で見た
オリオン座大星雲(M42)は感動したなぁ。。。
今でもことあるごとに
本格的な天体写真に挑戦してみたいとは思っていますが
なかなかお金と時間が。。。(苦笑)

さてさて

本日は「ペンタックスSPⅡ」のカメラ修理を行っています。
SPⅡは既にSPが生産終了し、後継機SPFが発売された翌年(1974年)に
一部のファンの強い要望により実現したSPの復刻機です。
SPと唯一違うのはホットシューが装備されている点のみです。
さらにこの翌年にはKマウントを採用した「K」シリーズが発売されました。
このSPⅡがアサヒペンタックスとして
M42プラクチカマウントを採用した最後のカメラとなりました。

今回、お預かりしている個体は
非常にキレイな外観のSPⅡです。
ただ残念ながら定番のプリズム腐食が見受けられます。
他、露出計に少々ズレが見受けられます。

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プリズムは腐食のないプリズムと交換いたします。
これから分解を進めて各部点検整備一式を行っていきます。

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ペンタックスMXのカメラ修理

今日から10月ですね!いよいよ本格的な秋ですかね。
本日は「日本酒の日」&「コーヒーの日」ということらしいですよ。
どちらも好きですねぇ~
コーヒーは昔は何でも同じだと思ってたのだけど
豆もそうだけど使う水で全然風味が変わるんですよね。。。
日本酒は基本、純米酒が好きです。
肴をより美味く食べるためにベストなお酒だと思います。

さてさて

本日は「ペンタックスMX」のカメラ修理を行っています。
いわゆる「M」シリーズで唯一の
「機械制御布幕横走りシャッター搭載」ということで
非常に人気の高いカメラです。
それまでの「K」シリーズに比べてもコンパクトなのもいいですよね。

今回、お預かりのMXはその中でもさらに人気のブラックです。
全体的にあちこちの動きが悪いようで
先幕が非常に動きが悪いため高速シャッターは開いていない、
よく見ると先幕は走りきっていないようで走行後も
少し枠内に幕が出たまま止まってしまっています。
スローシャッターはガバナの固着のため、開きっぱなしになり
さらにミラー駆動部の動きも悪いためたまにミラーアップしたままになります。

しかしながら露出計は若干の狂いはあるものの
正常に作動しており、全体の動きさえ良くなれば
快適に使えそうです。

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これから分解を進めて
シャッター幕軸、ミラー駆動部、スローガバナ等々の
各整備調整を行っていきます。

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ニコンEMのカメラ修理

今日は「くるみの日」だそうですよ。
栄養満点で健康にもいいらしいのですよね。
一時期、テレビの影響もあって
意識してくるみを食べ続けたこともあったのですが。。。
最近は全く。。。(汗)
何事も継続しないと成果には結びつきませんね(苦笑)

さてさて

本日は「ニコンEM」のカメラ修理を行っています。
当時のフラッグシップ、F3と同時期にデビューした
いわゆる「リトルニコン」ですね。
今、見ても持ち歩きたくなる優れたデザインです。
当時のニコンのラインナップを見ても
この一連のEMシリーズ(FG、FG-20を含む)は
他のモデルと方向性が明らかに違うことがよくわかります。

今回、お預かりの個体は
「たまにフィルムに写ってないことがある。。。」とのこと。
撮影済みのネガを見せていただくと
明らかに未露光のコマが数コマ見受けられます。
測定機で見てみるとオートも少々不安定ですが
どうやら高速シャッター時(1/1000)にシャッターが開かないことがあるようです。
当時と違って今やカラーネガの主力は感度400
快晴の明るい風景等ではF11まで絞って
やっと1/1000で適正露出。。。という状況も多いと思います。
高速シャッターでトラブルがあると
撮影にかなり支障が出てしまいます。

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フィルム室から見る限り
シャッター羽根はそれなりにキレイではありますが
どちらにせよシャッター周りに何らかのトラブルを抱えていると思われます。
これから分解を進め、まずはシャッターユニット周りの
点検整備から取り掛かります。

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