オリンパスペンFのカメラ修理

今日は「鉄道の日」だそうですよ。
子供の頃にブルートレインブームがあって
当時、鉄道図鑑や鉄道模型のカタログを見て
めちゃくちゃ憧れていました。
だから当時の旧国鉄の車輌等々は
今でも鮮明に覚えているのですが
図鑑で見て覚えただけで実際には見たことないのですよね
最寄の唯一の鉄道は国鉄呉線でしたが
図鑑にはブルトレやL特急や様々なカッコ良い列車が載っているのに
「呉線には何で普通の電車しか走ってないの???」と
不満をこぼしていました(笑)
当時憧れた列車や機関車を模型でいいから
部屋で走らせて見たいですね~
まぁ、そのうち余裕ができたら。。。(苦笑)

さてさて

本日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
他にほとんど比べるモデルの存在しないハーフ判の一眼レフですね。
ただ単にハーフ判一眼レフというだけでなく
ロータリーシャッターや横方向に向いたミラーと
その独特なファインダーの造り、似ているもののないデザイン等々
非常に独自性の高いカメラです。
発売当時はハーフカメラブームだったとはいえ
ちょっとキワモノ扱いされていたこともあったようです。
。。。とはいえセールス的には成功だったようで
現在でも多数の個体が残っていますし
人気の高さは相変わらずです。
私も一時期、使っていた時期がありました。

一眼レフなのに出っ張りのない上カバー部
プリズムが配置されているため
巻き戻し側にかなりオフセットされたレンズマウント
いつみても新鮮なデザインですね。
露出計やセルフタイマーの装備されたペンFTや
FTから露出計を省略したFVも人気ですが
やはり軽快な2回巻上でシンプルな普通のペンFが
個人的には好みです。

お預かりしているペンFはミラーアップしたままになってしまうという
ペンFでは非常に多いトラブルを抱えています。
ミラー駆動部の動作不良が原因のことが多いのですが
今回はそれだけではなく
シャッター軸のゴムブレーキが劣化して動きを妨げていることが
一番の原因のようです。

今回のこの個体、過去に分解歴があるようで
少々。。。いや結構、その処置があまりよろしくない状況です。
発売されてから55年経過しているカメラですから
分解歴があること自体はおかしくないのですが
詳細は割愛しますが、その内容に少々問題があります。
問題のない状態になるようにできる限りの整備を行います。

ペンFはその独特の構造のせいもあり
決してヤワなカメラではないのですが
定期的に整備を行わないとトラブルの出やすいカメラだと考えています。
ミラー駆動部周り、シャッターブレーキ、スローガバナ等に
問題が起こることが多いと思います。
さらにプリズム腐食も非常に多いカメラです。
他に同様なもののない貴重なカメラだと思います。
今後。。。というか遠い未来まで
できる限り残っていてほしいカメラのひとつです。

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