ミノルタSR-3のカメラ修理

今日は「日本最低気温の日」だそうですよ。
1902年(明治35年)のこの日に
北海道上川地方旭川市で
日本の気象観測史上の最低気温であるマイナス41.0℃を記録したそうです。
確かに1年で一番寒い時期ですが
今年は暖冬ということもありそれほど寒くはないですよね。
毎年、この時期はエアコン入れてオイルヒーター入れても
「あぁ、寒いなぁ。。。」と思いながらお店で作業をしているのですが
今年は暖房入れている限りほとんど寒さを感じません
それでも早く春が来てほしいとは思いますが。。。(電気代高いし。。。(笑))
ちなみに世界の最低気温は南極で記録された
マイナス93.2℃なのだそうです。
ちょっと全く想像できない気温なのですが。。。(苦笑)
月曜日夜から火曜日にかけて
関東でも雪が降るかもしれないそうです。
今度の定休日には雪が見られるかもしれません。。。

さてさて

本日は「ミノルタSR-3」のカメラ修理を行っています。
「SR-2」、「SR-1」に続くミノルタの一眼レフカメラです。
正確には「SR-2」の後継機といったポジションです。
(以前に何度か書いていますが「SR-1」より
「SR-2」のほうがポジション的には高級機の位置づけです)
ミノルタのカメラはこの時代から既に
「使用感」といった部分を重視していると思われ
SR-3もなかなか使い心地の良いカメラです。
発売開始は1960年です。

お預かりしているSR-3は
シャッターは何とか切れるのですが
後幕が最後まで走りきることができません。
シャッターが半分開いた状態で止まってしまったり
酷いときには後幕がまったく出てこず
シャッター全開のままで止まってしまうこともあります。
シャッターが走りきらないため
当然、ミラーアップしたままになります。
このままではもちろん写真を撮ることはできません。
巻上の感触もSRらしくない感覚で
全体的にとにかく動きが悪い状態です。
分解して本来のバネ力でスムーズに動くように
清掃・注油を行う必要がある状態です。

まだ現状チェックを行っただけで
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
組み合わされているレンズはオートロッコールPF55mmF1.8で
こちらのレンズの状態は比較的良いのですが
ピントリングがグリス固着で激重です。
こちらも合わせて整備していきます。
おそらくかなり長い間使われていなかった個体と思われますが
今回の整備で再び元気に活躍してくれればと思います。
余談ですが私もじいさんから引き継いだ「SR-2」と
比較的近年手に入れた「SR-3」を
個人的に使うものとして持っていますが
この頃のSRシリーズはスペック的には
それほど特筆するほどではないのですが
使っていて何ともいえない気持ちよさがあるのですよねぇ。。。
是非、ご依頼者さまにもそういう感じを
味わっていただければと思います。

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