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ヤシカエレクトロ35GSのカメラ修理

阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)が
1995年(平成7年)1月17日(火)が発生してから
今日で31年になるのですね。
今日はやはりそれに関係する記念日が多いですね。
そんな中に「おむすびの日」というのがあります。
被災地に「おむすび」が届けられた
温かい心の象徴として記念日としたそうです。
天災は防ぐこと自体が難しいですし
特に地震は前触れもなくいきなり発生することが
多いですから常日頃から「くるかもしれない」と
対策しておくしかないのですね。
それでもどうにもならないことが多いでしょうが…
ところで先日帰省した際に
セブンイレブンの地域限定で「広島菜」の入った
おむすびがあったのですが
これが非常に美味しかったです。
全国販売すれば嬉しいのになぁ…

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35GS」の
カメラ修理を行っています。
昨日に続いてエレクトロですね。
1970年発売のカメラです。
基本的な構造は初代エレクトロのものを
引き継いでいます。
ただレンズが新コーティング採用の
カラーヤシノンDX45mmF1.7レンズに変更されています。
他のスペックはほぼ初代と同様で
シャッターはコパルエレクを搭載し
B・約30秒~1/500秒をカバーします。
「B」とフラッシュ使用時以外は
絞り優先オート露出で制御を行います。
大口径レンズを搭載し
開発当初からの目標である
「ろうそく1本の光でも写る」を目指して作られています。
初代のエレクトロ35が1966年発売で
基本的な構造・スペックや外観を引き継いだまま
モデルチェンジが行われ
ほぼ同じ姿のまま1973年発売の
「GSN/GTN」まで生産されます。
この流れを見ても当初の基本設計が
優れていたことがわかりますね、

お預かりしている「エレクトロ35GS」は
電源が入らずシャッターが制御できない状態です。
先述した通り基本的に「絞り優先オート」で
撮影するカメラなので電源が入らないと
まともに撮影には使えません。
電子回路の状態や精度が気になるところですが
まずは電源が入るようになってからでないと
そのあたりの確認もできません。
続いて気になる大口径レンズの状態については
保管環境が良かったものと思われ
軽微なカビこそあるものの
比較的キレイな状態です。
動作させ正常に行えれば評価の高い
カラーヤシノンの写りを楽しめると思います。

少し大柄でスペースに余裕があり
整備性は非常に良好です。
ただこの時代の電子制御機なので
配線も非常に多くそのあたりはなかなかややこしいです。
さすがに経年劣化でハンダの劣化も出てきている場合があり
それが原因でオート制御の精度が出ない場合もあるので
このあたり入念にチェックを行います。
電源が入らない原因はやはり電池室からの配線と
ハンダの腐食でした。
精度や動きの確認は一通りの整備を行った後、
仮組みをして確認します。
弱点やトラブルの起こりやすい箇所はいくつかあるものの
意外にも電気回路自体は丈夫なカメラで
電子部品トラブルにより修理不能なることはあまりないカメラです。
特に「GS」以降のエレクトロは致命的なトラブルは少ないと思います。
黒もいいですがエレクトロといえば
やはりこのギンギラギンなシルバーですね。
個人的にも好きなカメラです。

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ヤシカエレクトロ35CCのカメラ修理

今日は「囲炉裏の日」だそうですよ。
「い(1)い(1)ろ(6)」(いい炉)と読む
語呂合わせからだそうです。
囲炉裏のあるような古民家って憧れますよねぇ…
一時期、興味があっていろいろ調べたりしました
囲炉裏だけじゃなくて古民家全体がそうですが
若くて体力のあるうちならまだしも
もうその維持や手間がどう考えても無理ですね…(苦笑)
加えて古民家のあるような場所は
今の私にはもう住めないかな…
まぁ所有するのは無理でも
少し足を延ばせば古民家カフェとかありそうですし
そういうところで雰囲気を楽しむのが正解かと思います。
少し話が囲炉裏からそれますが
古いものには味わい深いものも多くて
使っていて楽しいものもたくさんあるのですが
やはりそれなりに不便さや手間とコストはかかります。
そのあたりのバランスを趣味として
楽しめて許容できるかどうかが大事なのでしょうね。

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35CC」の
カメラ修理を行っています。
1970年発売のカメラです。
エレクトロ35シリーズの中では
少し派生的な存在のカメラです。
本流のエレクトロ35シリーズは
翌年に「GSN」や「GTN」が発売され
まだ初代からの流れを汲む大柄なボディのカメラですが
「CC」はそれに比べると小型化が進められたカメラです。
そしてシリーズ中唯一の35mm広角レンズを搭載します。
さらに「ろうそく1本の光でも写る」がテーマの
エレクトロですからF1.8の大口径です。
距離計もしっかり装備されています。
このスペックのレンズ固定型カメラというのは
なかなか珍しいと思います。
ただこの時代のカメラなので大口径レンズは
ボケ味を楽しむという意味で搭載されているわけではなく
光量が少ない場面で速いSSを確保するためのモノですね。
そもそも絞り羽根が2枚なので開放以外では
独特のボケとなってしまいます。
それでもこのカラーヤシノン DX 35mmF1.8レンズは魅力です。

お預かりしている「CC」は
電池室はキレイで電池を入れるとバッテリーチェックも点灯し
ファインダー内警告灯も点灯します。
そのそも電源の入らない個体が多いので
そこは非常に良いのですが…
肝心のシャッターが切れません。
巻上はできてレリーズは押せるのですがうんともすんとも言いません。
ただレリーズボタンを押すとまた巻上は可能です。
電源は入るけどまったくシャッター制御ができず
一定速でしか切れないとかの症状は多いですが
このカメラでまったくうんともすんともいわないのは
割と少ないパターンです。
エレクトロはシリーズ全般的に
レンズシャッターでよくある羽根の油滲み等による
張り付き固着は起きにくいカメラなので
固着は固着でしょうが原因は羽根駆動部か
マグネットにあると思われます。
いずれにしても分解してみないとわかりませんね。

まだ取り掛かったばかりの段階ですが
これからシャッターユニットの周りの分解から
取り掛かっていきます。
整備性はこの類のカメラとしては良い方ですが
やはり初代からの流れを汲む
大柄なタイプのエレクトロに比べると
少々ややこしい作りになっています。
そもそも小型化されているので
いろいろなところが狭くて大変です。
電子制御機なので機械的駆動部に加えて
各電気接点等の整備も入念に行っていきます。

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オリンパスM-1のカメラ修理

今日は1/15で「小正月」ですね。
1月1日の「大正月(おおしょうがつ)」に対して
1月15日を「小正月(こしょうがつ)」といいます。
また、14日から16日までの3日間を
「小正月」とする場合などがあるそうです。
この日の朝には米と小豆を炊き込んだ
「小豆粥(あずきがゆ)」を食べる習慣があり
早朝に食べることから「あかつき粥」などとも呼ばれているそうです。
お粥よりもあまーい「ぜんざい」が食べたいですねぇ(笑
さすがに1月も半ばですから
お正月の特別感ももうずいぶん以前のような感覚です。
…とはいえまだ少しばかり長く休んでいた影響が
仕事にはありますね(苦笑)
もっと気合い入れて、休んでいた分を取り戻さなければ…

さてさて

本日は「オリンパスM-1」のカメラ修理を行っています。
1972年発売のカメラです。
のちの「OM-1」の最初期モデルですね。
「M-1」の名前で販売されていたのは
10ヶ月ほどの間です。
生産台数はいろいろな説がありますが
出ている数字よりも多く現存しているような気がします。
生産台数の少なさの割には比較的見かけることの多いカメラです。
中味的には初期のOM-1と変わりません。
M-1ならではの特徴も少しばかりありますが
その多くが最初期の「OM-1」の特徴でもあります。
フィルム室の4本スタッド、マウント部のマイナスネジ
巻き戻しネジのマイナスネジ、接眼レンズの形状
巻上レバー裏側の形状、プリズム抑えの4本バネとか
細かいところばかりいろいろあります
いずれにしても当時、他メーカーがやらなかった
軽量コンパクトで静かな一眼レフの先駆けです。
名機なことに間違いはないです。

お預かりしている「M-1」はかなり長い間
使われておらず眠っていた個体かと思われます。
精度はともかくとして動作はひととおりできますが
接眼レンズやファインダー内に多くのカビが発生していて
全体的に動きも少々重いです。
そして定番のプリズム腐食です。
フィルム室のモルトもボロボロでしたが
上カバーを開けてみるとプリズムと接眼レンズの
隙間を覆う遮光用モルトは加水分解でやはりボロボロです。
これがプリズムに侵食して蒸着の剥離を起こします。
そしてファインダー内の視野下方に腐食としても
確認できるような状態となります。

まだ取り掛かったばかりの状態です。
これから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。
プリズムは交換で対応します。
いつも書きますがOM-1は小型化を進める上で
いろいろな独自の工夫が内部に凝らされており
整備性自体は悪くないですが
デリケートな部分の多いカメラです。
さらにM-1や初期OM-1の場合は
中期以降のOM-1に比べて内部樹脂部品の劣化が
進んでいることが多く分解時に非常に神経を使います。
今回もそのあたりをしっかり念頭に置いて
慎重に作業に取り掛かっていきます。

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ミノルタSR-7のカメラ修理

今日は「成人の日」ですね。
「ハッピーマンデー制度」導入に伴い
「成人の日」が1月の第2月曜日となったのは
2000年からですがやはり世代的にいまだに
「成人の日」というと「1月15日」をイメージしてしまいます。
もともと「成人の日」を1月15日としたのは
この日が「小正月(こしょうがつ)」であり
奈良時代以降の日本において成人を示すものとして行われる儀式
「元服の儀」が小正月に行われていたことによると言われています。
一般的なカレンダー通りのお休みの方にとっては
成人の日が第2月曜日になってここが3連休になるので
年末年始休みが明けてなかなかリズムが整わないところに
小休止的な3連休が入っていいのかもしれませんね。

さてさて

本日は「ミノルタSR-7」のカメラ修理を行っています。
1962年発売のカメラです。
世界で初めてCdS素子使用の
外光式露出計を内蔵した一眼レフカメラなのだそうです。
それよりも個人的には内部シャッターがミノルタ独特の
ユニット式になってかなり個性的な内部構造になっている方が
気になるカメラです。
ちょっと整備性がよろしくないのですねぇ(苦笑)
次のニューSR-7では比較的一般的な構造に戻ります。
この時代は大メーカーといえどいろいろ試行錯誤している時代で
各メーカーごとにいろいろなアプローチがみられて
なかなか個性的な部分が多い時代でした。
ミノルタのトップモデルは「SR-2」「SR-3」と続いてきたので
本来の順番では「SR-4」が順当だったのですが
宇宙船フレンドシップ7にハイマチックの改造品が持ち込まれて以来
ミノルタは「7」をとにかく推すようになったので
「ハイマチック7」に続き一眼レフも「SR-7」となりました。
マイナーチェンジを含めれば
通算7代目のミノルタ一眼レフカメラである…という理由もあるようですが
これはまぁ…とってつけた理由でしょうね(苦笑)
そのあたりはともかくとして外光式とはいえ
露出計内蔵でミノルタらしい使いやすい一眼レフです。

お預かりしている「SR-7」は
おそらくかなり長い間使われずにしまい込まれていた
個体かと思われます。
とりあえずシャッターはなんとか切れますが
シャッター音は油切れの兆候か耳障りな作動音で
内部には積年の汚れの蓄積もあってか
あらゆる部分の動作が重い感じです。
もちろんシャッタースピードの精度は全く出ていません。
この状態でなんとかシャッターが切れることに
このカメラの丈夫さに感心します。
露出計もなんとか動作してはいますが
動きが非常に不安定です。
もちろん精度も含めて実用できる状態ではありません。

とはいえ何か致命的な破損や不具合があるわけではなく
とにかく汚れや劣化した古い油脂類を除去して
最低限の注油を行い本来の動きを取り戻す作業を行います。
それだけである程度の精度は確保できると思われます。
あとは機械的な(露出計は電気的な)微調整で
通常撮影に問題ない精度を確保していきます。
このころまでのミノルタ機はフィルム室もそうですが
内部にもモルトがほとんど使われておらず
きっちりダイキャストや部品で
寸法的な精度が出ている印象です。
劣化モルトを起因とするトラブルももちろん起こりません。
非常に堅実に作られたカメラだと思います

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ニコンFG-20のカメラ修理

今日は「鏡開き」ですね。
正月に神(年神)や仏に供えた鏡餅を
下げて食べる日とされています。
神仏に感謝し、また無病息災などを祈って、
汁粉や雑煮などで食べます。
武家では鏡餅を刃物で切ることは切腹を連想させるため
手や木槌で割る風習があったそうです。
また、「切る」「割る」という言葉は避けて
「開く」という言葉が使われています。
いわれてみればここ長らく雑煮とかで
普通の「お餅」を食べていないような気がします。
鏡餅とか飾らないですし…
一人暮らしだとそんなもんですよねぇ…(笑
コンビニやスーパーでついつい手に取ってしまう
「大福餅」は頻繁に食べていますが…(苦笑)
でもあまーい汁粉はこの季節食べたくなりますねぇ…

さてさて

本日は「ニコンFG-20」のカメラ修理を行っています。
1984年発売のカメラです。
当店で扱えるニコン機としては最後発のカメラです。
「FG」と同じく「EM」ベースのカメラです。
「FG」からプログラムAEとTTL調光が省略されています。
言い方変えれば「EM」にマニュアル露出が
追加されたカメラともいえます。
ファインダー内露出計も「指針式」となっています。
ただしマニュアル露出があるのに
設定SSは表示されない指針が1本のみの露出計なので
さすがにそのへんの使い勝手は「二針式」の「FE」には劣ります。
それでもカメラ任せのオートでしか撮れない「EM」よりは
露出をコントロールして意図的な撮影が可能です。
外観は巻上側の肩が斜めに切り落とされていて
デザイン上のアクセントにもなっています。
軽量コンパクトで取り回しが良く
マニュアル露出も可能となかなか良いカメラだと思います。
発売時のキャッチフレーズは「ライトニコン」です。
この時代の他の「EM系」と同じく1/90と「B」が
メカニカル駆動で電池を必要としないのは
この時代のニコンらしい非常に良い機能です。

お預かりしている「FG-20」は少々困ったトラブルを抱えています。
まず電源は入りますがオート時、マニュアル時の設定にかかわらず
シャッターが「B」以外、一定速でしか切れません。
そしてマニュアル時の露出計は不安定ながらも
ある程度の動作を見せてくれますが
オート時には明るさにかかわらず高速側に指針は振り切ってしまいます。
これはちょっと修理可能かどうか微妙です。
摺動抵抗やマグネット、接点の接触不良等であれば
修理可能ですが基盤内のトラブルであれば
修理は不可能な可能性が高くなります。

画像は取り掛かり始めのもので
実際の作業もまだ途中ですが
結論から言うとまぁなんとかなりそうです。
基盤内自体には問題はなさそうです。
やはり接点等の問題のようです。
まだ断言できる段階ではないですが
各接点や摺動抵抗等を全て入念にチェックして
清掃整備を行っていきます。
機械的駆動には大きな問題はなさそうですが
これも一通りの整備を並行して行っていきます。
やはりこの類の電子制御機は
何が原因がわかりにくいトラブルが多いですね。
「FE系」にしても「EM系」にしても
この時代のニコン機は整備性がよくて
基盤内のトラブルは少ないので
比較的なんとかなりますが…(苦笑)

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ニコマートFTNのカメラ修理

今日は「風邪の日」だそうですよ。
1795(寛政7)年のこの日(旧暦)に
横綱・谷風梶之助が流感(りゅうかん)で
現役のまま亡くなったことに由来しています。
ここでいう「流感」は「流行性感冒」の略で
インフルエンザウイルスを病原とする
「インフルエンザ」のことです。
当時、流感は江戸全域で猛威を奮っていたそうです。
当時は今のように薬やワクチンがなかったので
本当に命に係わる病気だったのですね。
とはいえ今でもインフルエンザも新型コロナも怖いですよね…
私は運よくここ数十年は風邪やインフルには
全くかかっていないのですが
それでもこの乾燥する季節に人の密集する場所には
あまり行きたくないな…と思ってしまします。
加えてやはり普段の体調を
しっかり整えておくことが大事かとも思います。
しかし…風邪やインフルはかかっていなくても
生活習慣病はほぼコンプリートなので
そちらのほうがマズいです…(苦笑)
日常生活に気を付けます…

さてさて

本日は「ニコマートFTN」のカメラ修理を行っています。
1967年発売のカメラです。
ニコマートシリーズはニコンが展開する
中級機グレードのブランドです。
前身モデルとなるニコレックスシリーズでいろいろと
失敗もあったのでそれも踏まえて
社外のユニットシャッターをうまく取り入れつつも
開発製造は自社内で行い非常に完成度の高いカメラとなりました。
ニコマートには先に発売した機械制御シャッターの「FT系」と
のちに追加された電子制御シャッターの「EL系」があり
今回の「FTN」は最初の「FT」をベースに
開放F値補正操作を搭載し、中央部重点測光を採用
ファインダー内SS表示が追加されたモデルです。
ニコマートシリーズの中で最も販売数が多いカメラで
現存数も非常に多いと思います。
当店への修理依頼も非常に多いカメラです。

ニコマートFT系は基本的に非常に丈夫なカメラです
さすがに露出計関連には劣化等もあって
未整備のものは正常に動いていないものが多いものの
巻上やシャッターにトラブルは少なく
放置されていた個体でも
精度はともかくとして
とりあえずはシャッターは切れる…というものが
多いと思います。
巻上やミラーは中級機とはいえ当時のニコンにクオリティですし
シャッターは非常に評価の高いコパルスクエアです。
F一桁機とほどとは言えませんが非常に信頼性の高いカメラです。

しかしながらお預かりしている「FTN」は
めずらしくシャッター関連のトラブルです。
ミラーアップしたまま固着した状態で当店にやってきました。
ミラーアップしたままの症状はめずらしくないですが
シャッターも閉じてはいるものの
羽根の位置が非常に中途半端な位置で止まっており
ミラー駆動ではなくシャッターが原因のトラブルかと思われます。
汚れか何かで固着しているパターンではなさそうです。
とりあえず開けてみないと原因は何とも言えません…
何か部品が引っかかっているのではないかと思いますが…

まだ取り掛かり始めの状態です。
とりあえずはミラーボックスを降ろして
シャッターユニット全貌が確認できる状態にして
チェックを進め原因を探って行きます。
ユニットシャッター搭載な上に
非常によく考えられた構造で
整備性は良好です。
調整機構も多く分解整備を行いながら長く使うことを
前提とした構造になっています。
見慣れた内部ではありますが
だからこそ油断せずに慎重に分解整備に取り掛かります。

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ワルツエレクトリックのカメラ修理

今日は「正月事納め」ですね。
正月の各種行事・飾りを終える日です。
正月を迎える準備を始める「正月事始め」は12月13日でしたが
随分前のことに思えます。
大部分の方が既に日常生活に戻っていると思いますが
なかなかリズムが戻らない方も多いかと思います。
私も年末年始休み中の後半は
食生活を整えて就寝起床も普通通りにして
なんなら仕事も少し行っていたのですが
それでも実際に通常業務に戻るとやはり違いますね。
休暇期間が楽しすぎてなかなか気分が切り替わりません(笑
そうもいっていられないので
気合い入れて仕事していきます!

さてさて

本日は「ワルツエレクトリック」のカメラ修理を行っています。
ワルツはカメラメーカーというよりは
アクセサリーメーカーとしての知名度の方が高いと思います。
1950年代には非常にたくさんのアクセサリーを製造販売していました。
今でも中古屋さん等でワルツの露出計や
フィルターを見かけることは多いかと思います。
あまり資料がないのですが「ワルツエレクトリック」は
1960年発売のカメラです。
そのモデル名から電子制御機をイメージしてしまいますが
「ワルツエレクトリック」は機械制御のコパルシャッターを搭載した
レンズシャッター・レンジファインダー機です。
「エレクトリック」といえるのはセレン光電地を使用した
露出計を搭載してることです。
露出計指針は鏡胴SS・絞り設定と摺動抵抗で連動していて
露出設定で指針が真ん中を指せば適正露出となります。
このタイプの連動露出計は摺動抵抗の劣化が問題になりがちです。

お預かりしている「ワルツエレクトリック」は
摺動抵抗の問題の前に露出計が全く動作していません。
セレン光電池が劣化で全く起電していないと
残念ながら修理不能なのですが
セレンを取り外してチェックしてみると
電池単体ではなんとか起電しているようです。
光電池の両極の接点等が劣化で接触不良のため
露出計が動作していなかったようです。
これならなんとか修理できそうです。
今回の「エレクトリック」は他にも結構問題満載で
スローガバナーは完全に固着していて
低速シャッターは全て一定速で切れる状態です。
もちろん定番の羽根粘りも発生しています。
さらにヘリコイドはがっちり固着している上に
その状態で回そうとしたせいか
ピントリングはゆるゆるに空回りする状態です
レンズはかなり酷くに曇っていて
できる限りの清掃でなんとか撮影可能な状態にしていきます。

基本的にはシンプルなレンジファインダー機で
整備性も良好ですがさすがに劣化部分も多く
いろいろトラブルも多く少々手がかかりそうです。
それでも致命的な問題はないと思われますので
全機能チェックしながら
普通に撮影が行えるように整備を行っていきます。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

本日から通常営業でございます。
今年も何卒よろしくお願い申し上げます。

今日は「人日(じんじつ)の節句」で
七日正月(なぬかしょうがつ)」です。
「七草粥(ななくさがゆ)」を食べることから
「七草の節句」ともいわれています。
七草粥に入れる「春の七草」は
芹(セリ)・薺(ナズナ)・御形(ゴギョウ)・繁縷(ハコベラ)
・仏の座(ホトケノザ)・菘(スズナ)・蘿蔔(スズシロ)の
7種類とされています。
以前に食べたのは何十年前だったか…(苦笑)
七草粥もそうですが私も結構年末年始に暴飲暴食しているので
胃に優しそうな食べ物がほしくなりますね。
4日以降は野菜とヨーグルトをやたらと食べています(笑)
七草に関連して「爪切りの日」でもありますね。
新年になって初めて爪を切る日だそうです。
昔から「七草爪」といって、この日に爪を切ることが決まっていたそうです。
七草を浸した水、または七草をゆでた汁に爪をつけ
柔らかくしてから切ると、その年は風邪を引かないと言われています。
また、きれいに切ることができるそうです。
爪は手足共に頻繁に切るクセがついているので
おそらく4日とかに切った気が…
伸びているとひっかけたりトラブルの原因になるので
七草関係なく小まめに切るのがいいとは思います。
ただ切りすぎて深爪には気を付けましょう…

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
修理依頼のダントツに多い機種である「OM-1」から
今年はスタートです。
いつも書きますが
軽量コンパクトな機械制御一眼レフの代名詞のようなカメラです。
OM-1登場後10年ほどして電子制御機全盛期になると
同じようなサイズ・重量の一眼レフも多くなりますが
機械制御の一眼レフとなるとOM-1かペンタックスMXしか
選択肢はありません。
当時の他メーカーがやらなかった小型化軽量化を実現するために
あらゆるところに独自の工夫が見られるカメラです。
発売後50年以上経過した現在では
その独自の工夫が多少華奢な部分があったり
デリケートな部分があったりで
少しだけ手のかかる部分の多いカメラであることも事実ですが
しっかり整備を行えば
小型軽量だけでなく上品なシャッター音や軽快な巻上も
楽しむことができるカメラです。

お預かりしている「OM-1」は巻上ロック機構が動作不良で
シャッターはリリース状態なのに
巻上ができない状況です。
お馴染みの底部三連ギア周りのメンテナンスが必要な状況です。
加えて定番のプリズム腐食です。

プリズム腐食はこれもいつものパターンで
接眼レンズ・プリズム間の隙間を覆うために貼られている
モルトプレーンが加水分解を起こし腐食して
それがプリズム塗装面。蒸着面へと侵食していき
銀蒸着が剥がれる現象です。
今回もプリズム交換で対応します。
ところで今回のOM-1はかなり初期のモデルです。
フィルム室には4本スタッド、巻上レバーの裏側や
巻上軸の構造も最初期の「M-1」と同じです。
プリズム留も4本バネですね。
M-1のカバーのみがOM-1に変更された時期の個体だと思われます。
最初期のM-1及びOM-1は中期以降のモノに比べると
より華奢な部分が多いので分解整備は
少々注意が必要です。

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ニコンFGのカメラ修理

今日は「身体検査の日」だそうですよ。
1888(明治21)のこの日に
文部省(現:文部科学省)がすべての学校に
毎年4月に生徒の「活力検査」(身体検査)を
実施するよう訓令したことに由来した記念日です。
年末ですが今年はなんとかじわりじわりと
体重を減らすことに成功し
MAX時に比べると10kgほどの減量に成功しました。
それよりもなんとか血糖値(HbA1C)が夏以降
基準値内で安定していることのほうが成果ですかね…
これも油断するとすぐに上がろうとするので
この年末年始は気を付けなければ…(苦笑)
ところで当店の年内営業も今日まででございます。
今年もみなさまのおかげで
なんとかやりくりして乗り切ることができました
ありがとうございます。
年始は1/7(水)からの営業です。
来年もよろしくお願いいたします。

さてさて

本日は「ニコンFG」のカメラ修理を行っています。
1982年発売のカメラです。
絞り優先オート露出専用機だった「ニコンEM」をベースに
マニュアル露出、プログラムオート露出を追加したモデルです。
「EM」の国内販売が思ったほどではなかったため
追加された様々な撮影に対応できる「マルチモード機」とも言われています。
プログラムオート露出は絞りを手動で変えると
プログラムシフトと称してシャッター速度優先AE的に使用できます。
この露出機構のため、自動絞り連動レバーの動きを
絞り段数にほぼ比例するよう改善したAi-Sニッコールレンズが投入されました。
ただこの時代のニコンらしいのが従来のAiニッコールレンズでも
オート露出を可能とするため、
ミラーアップ直前に絞り込み測光を行う瞬間絞り込み測光が
搭載されていることですね。
かなりいたせりつくせりのカメラです。
機械的な駆動部は確かに「EM」をベースとしていますが
制御方法は一気に複雑化したのでもはや別物です。
測光方法の変更のせいもあって
シャッター音(ミラー駆動音)がFGならではの独特な音がします。
個人的には非常に好きな独特なシャッター音です。
愛称は「プログラム・ニコン」
「機能的」には上級モデルである「FE」を一部超えるカメラとなりました。

お預かりしている「FG」はミラーアップしたまま
固着した状態で当店にやってきました。
電池切れのときになる症状なのですが
電池を入れ替えてもメカニカル駆動の「M90」にセットしても
ミラーが復帰せずシャッター切れず巻上できずの状態です。
機械的にどこかでスタックしたものと思われます。
シャッタユニット周りの汚れや油切れが原因と思われます。

画像は取り掛かり始めのモノですが
この後、分解を進めて
とりあえずシャッターが切れる状態にはなりました。
やはりミラー駆動部の動作不良で
固着してしまっていることが原因でした。
「EM」は電子制御機としては比較的整備性の良好なカメラでしたが
さすがに「FG」は制御が一気に複雑化していることもあって
なにをするにもなかなか難儀なカメラです。
一通りの機械的整備を行って仮組してみると
今度はオート露出制御が随分とオーバー目であることが発覚します。
ネガだったとしても写真に影響が出そうなレベルです。
マグネットや接点の清掃整備は並行して行っていて
マニュアル時SSには問題がないようなので
電気的な調整で対応します。
この時代のカメラになると機械的側面と電気的側面と
両方の整備を行わなくてはならずなかなか手間がかかります。
それでもニコン機はこのあたりまではなんとか対応可能です。
とはいえ回路内の部品トラブルがあると
残念ながら修理不可能にはなってしまいます。

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キヤノンデミのカメラ修理

この時期になると記念日の制定も
ぐっと少なるのですよねぇ…そりゃそうですよね…
過去のこの日に起こった出来事を調べてみると
1995年12月27日に東海道新幹線・三島駅で
駆け込み乗車をした乗客の指がドアに挟まれ
ホーム端まで引きずられてレールに転落し、
車輪に轢かれて即死という事故が起きています。
新幹線開業以来の初の旅客死亡事故だったそうです。
当時の車両の安全機構や確認の見逃し等の
いくつもの不運が重なった事故でもあるのですが
年末ということで外出している人も多く
バタバタと移動することもあると思いますが
こういうときこそゆっくり落ち着いて行動したいものですね。
特に普段の毎日のルーティンとは異なる動きをすることが
多い時期でもありますから
より注意深く何事も行う必要があると思います。
私も年末年始休業に入ったら
外出が増えますが何事もなく来年も普通に生活できるように
慎重に過ごしていきたいと思います。

さてさて

本日は「キヤノンデミ」のカメラ修理を行っています。
1963年発売のカメラです。
「デミ」とは 「半分」や「部分的」を表す接頭語です。
ラテン語やフランス語に由来しています。
まさにその名の通りハーフ判のカメラです。
ハーフカメラといえばオリンパスペンや
リコーオートハーフが圧倒的に有名ですが
「デミ」もそこまでいかなくとも商業的に成功したカメラです。
ハーフカメラとして少々後発となってしまいまたが
巻上は主流のダイヤル式ではなく巻上レバーを備え
プリズムを使用した贅沢な実像式ファインダーを装備します。
またファインダーの対物側はレンズの真上に配置され
より正確なフレーミングが行えるつくりになっています。
オート露出こそ備えていませんが
シャッターはプログラムシャッターで
絞りとSSの組み合わせはシャッターユニットに委ねます。
セレン光電池使用の露出計指針に
プラグラムシャッター連動の追針を手動で合わせて露出を決定します。
搭載されるレンズはSH28mmF2.8です。

お預かりしている「デミ」は心配されるセレン光電池は
十分に元気で露出計もしっかり動作しています。
シャッターはとりあえず動作しますが
かなり長い間使われずにしまい込まれていたものとみられ
巻上や露出設定リングの動きがかなり重いです。
積年の汚れによるものと思われます。
特にシャッター設定ダイヤルの動きの悪さは問題ありで
シャッターを設定したいのにリングの動きが悪いため
ASA感度側が動いていしまう…という状態です。
これは思うように露出設定できません。
ファインダーは持病の曇りも少なく
比較的良好な状態なのですが
レンズにはかなり大きなカビがしっかり生えています。
全体的にリフレッシュが必要な状態です。

巻上のトラブルも比較的多いカメラなのですが
部品の変形等もなく動きの改善のみで問題ない状態にできそうです。
ハーフ判ではめずらしい巻上レバーは
本来はこのクラスらしからぬ非常にスムーズな感触で
使い心地も非常に良いカメラです。
しっかり整備してそのあたりもご依頼者様に
楽しんでいただきたいと思います。
まだ取り掛かり始めの段階ですが
これからしっかり分解整備を行っていきます。
蝶番式とはいえコンパクトカメラ等でありがちな
フィルム室にかぶせる構造の裏蓋なので
裏蓋には遮光用モルトが大量に使用されています。
当然ながら劣化で機能をはたしていない状態なので
そのあたりもしっかり対処していきます。

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