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ヤシカエレクトロ35GXのカメラ修理

今日は3・14ということで
「円周率の日」だそうです。
そういえば20年位前に
これから学校でも円周率は「3」で教えられる。。。と
噂が立ちましたが実際は誤報だったのですね。
3.14だとしても概数に過ぎないのですが。。。
それにしても円周率って不思議な数字ですよね。
だって延々続くのですよ
難しい言い方をすると無理数であり且つ超越数でもあるのですね。
円周率=πにちなんで
今日は「パイの日」でもあるそうです。
私の生まれ育った呉にエーデルワイスという
洋菓子店があるのですが
そこの「クリームパイ」がめちゃくちゃ美味しいのですよ。
二十歳くらいの頃に
半日かけて1ホール食べきったこともあったなぁ。。。(笑)
次回の墓参りの際には絶対買って食べよう!(笑)

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35GX」のカメラ修理を行っています。「
「ろうそく1本の光でも写る」カメラを目指して
発売された初代エレクトロが1966年発売で
今回の「GX」が1975年発売で
エレクトロ35シリーズの最終モデルにあたります。
10年の間に随分小型化されましたが
基本的な構造や操作性は初代とほとんど変わりありません。
操作で特徴的なのは巻上げたときに途中で
レリーズ戻る「カツン」という音がするのですが
これも初代からGXまで共通です。
この音がしない場合はレリーズ部にある
ゴムブッシュが劣化していて
オート精度が全く出なくなります。

お預かりしているGXは
巻上時に例の「カツン」するのですが
かなりブッシュがへたっていて
本来の役目を果たしていない状態です。
そのためシャッター半押しの際に毎回
一瞬、赤ランプが点灯します。
オートも非常に不安定で
明るさが十分にある場合でも
たまにシャッターが開きっぱなしになってしまいます。
加えて距離計は縦横共に大きくズレていて
レンズ前玉群には気泡が見られます。
レンズに関してはご依頼者様から
部品取用の個体をご提供いただいているので
そちらから移植を行います。

エレクトロ35シリーズはその名の通り
全モデル、電子制御シャッター機です。
(一部のモデルを覗いて大部分がコパル製)
しかしながら同時期の他の電子制御コンパクトに比べても
電子部品トラブルはかなり少ないほうかと思います。
比較的前期(サイズが大きい頃)のモデルには
たまにどうにもならないものが存在したり
電池室からの腐食で基板まで修復不可のものも
たまに見かけますが。。。
今回もブッシュを交換し、レリーズやシャッターユニット周りの
接点を清掃することでオート制御は非常に安定しました。

以前にも書きましたが
ボディ前板部分に貼っているプレート
「AE・AF」のAFは「オートフラッシュ」の略です。
(フラッシュが一体装着されているわけではなく
外付けのフラッシュを制御できるということ)
AEはオート露出でわかるのだけど
MF(マニュアルフォーカス)なのに
何故、「AF」なのだろう???と長い間思っていました(苦笑)

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ペンタックスMEスーパーのカメラ修理

今日は「サンドイッチデー」だそうです。
「1」が「3」にサンドされているからだそうです。
これとは別に「サンドイッチの日」は11月3日にあるのですよね。
こちらは生みの親「サンドイッチ伯爵」の誕生日だそうです。
最近、コンビニのサンドイッチくらいしか
食べていないので「美味しいサンドイッチ」なんてご無沙汰ですねぇ。。。
朝晩は基本的にお米なので
パンを食べること自体も少なめではありますが。。。
寄る年波のせいかマヨネーズやマスタードの味が
濃すぎて美味しく感じなくなってきているので
自然な味わいのサンドイッチとかを
ひなたぼっこしながら食べたいですねぇ。。。

さてさて

本日は「ペンタックスMEスーパー」のカメラ修理を行っています。
先にデビューした絞り優先AE専用機「ME」に
マニュアル露出モードと1/2000のSSが追加されたモデルです。
この二つの機能が追加になったおかげで
エントリー機から一気に高級機の機能となりました。
他にもファインダースクリーンが
「クリアーブライトマットスクリーン」に変更となり
明るくピントのキレもよくなりました。
発売開始は1979年です。
シャッタースピード設定は通常のダイヤル式ではなく
プッシュボタン式です。
電子制御シャッター機ならではの装備ですが
使いやすさについては賛否の分かれるところだと思います。
このプッシュボタン方式は後の「Aシリーズ」や
中判一眼レフにも受け継がれます。

お預かりしているMEスーパーは
ご依頼者様の奥様のお父様が使っていたとのことです。
ここ数十年はおそらく使われていなかったものと思われます。
全体的にカビが酷く、モルト類は当然劣化していますが
ME系の定番トラブルである
「ミラーアップしたまま固着」は今のところ発生していません。
しかしながら接点の汚れかと思われますが
露出計がフラフラと安定せず
それにともなってオートも不安定という状況です。
いずれにせよ、一通りの整備が必要のようです。

ミラー駆動部は
よくこれでミラーアップが起きていないな。。。と思うほど
ゴムブッシュの加水分解が進んでいました。
ペンタックス機なので内部モルトは多めですが
もちろんこちらも全滅です。
モルトやゴム部品は消耗品なので
定期的に交換してやらないと色々な不具合が出てきますが
そのあたりに手を入れてやると
ME系は非常安定しているカメラです。
電子制御機とはいえ電子系のトラブルは多くありません。
今回のMEスーパーも
これで当分は安心して使っていただけると思います。

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リコーオートハーフE2のカメラ修理

今日は「パンダ発見の日」だそうです。
1869年のこの日に
中国・四川省の民家で
伝道中のフランス人神父アルマン・ダヴィドが
白と黒の奇妙な熊の毛皮を見せられたのだそうです。
これが西洋でパンダが知られるきっかけになったのだそうです。
パンダって不思議な動物ですよね。
何故、中国の限られた地域にしかいないのか。。。
何故、白黒なのか。。。とか。。。
主食は竹や笹の葉ですが
本来、雑食性で腸や盲腸は草食としては
短いことがデメリットとなり
本来、竹や笹を食べる場合、栄養効率が非常に悪いそうです。
そのため効率の悪い部分を量で補うことになり
1日の大半を竹を食べることに費やしているそうです。
竹や笹しか食べないわけではなく
飼育されているものは肉や野菜を主食として食べるそうです。
うーん、やっぱり不思議な動物ですね。

さてさて

本日は「リコーオートハーフE2」のカメラ修理を行っています。
オートハーフも月に1、2台は必ず修理依頼のあるカメラです。
コンパクトで真四角なデザインは
レトロさも感じられ持ち歩きたくなるカメラです。
巻上はゼンマイ仕掛けで自動巻上
ピントは固定焦点、露出はオート、ということで
構えてシャッターボタンを押すだけで撮れてしまう
楽ちんなカメラです。
設計者の方が「自分の50歳の母親でも簡単に撮れるカメラ」ということで
開発され、女性のハンドバッグ、男性の上着のポケットに
入るほどの小型化を目指して作られたのだそうです。
オートハーフシリーズの初代モデルは
1962年の発売ですが
細かい仕様変更等を重ねながらも
基本的な構造は変わらぬままに
80年代まで生産されたロングセラーカメラでもあります。

お預かりしているオートハーフは「E2」で
オートハーフEにホットシューが追加されたものです。
オートハーフで定番のトラブルといえば
やはり「露出計が動かない」、「オート露出が効かない」ということですが
今回も露出計が動作しておらず
オートは全く効いていない状況です。
つまり明るさに関係なく常に絞り開放で撮れてしまうということです。
セレン光電池を使った露出計なので
やはりセレンの劣化が心配なところですが
ここ数年、修理に入ってくるオートハーフを見ていると
露出計不動の固体の中で
セレンが劣化して起電しないものが半分くらい
残りのもう半分は露出計そのものが壊れているものが多いようです。
もちろん、両方がダメなパターンも結構見かけます。
今回は残念ながらセレンが完全に死んでしまっているようです。
部品取り用の個体からセレンを移植することで対応します。

露出計だけではなく、やはりシャッターや絞り機能も
随分と動きの悪い状態でした。
オートハーフのシャッターユニットや
そのサイズ的な制約も合って
バネの非常に小さな力で駆動しています。
ちょっとした汚れ等ですぐに撮影に影響が出る、あるいは
撮影できないほどに動作不良になってしまいます。
もちろん、一度しっかり整備してしまえば
快調に動くようになります。
オートハーフと言えばその多彩な前板部のデザインに
興味がそそられますが
特にめずらしいモデルでなくて通常に販売されていたものだけでも
かなりバリエーションがあり
そのどれもがこの時代ならではのものが多く非常に魅力的です。
今回のサンレッドも非常に良い感じです。

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カロワイドのカメラ修理

今日は3月10日です。
これまた語呂合わせの記念日が多そうですが。。。
「砂糖の日」、「佐渡の日」、「横浜三塔の日」
「サボテンの日」、「水戸の日」、「ミントの日」。。。などなど。。。
そんな中、1975年のこの日に
山陽新幹線岡山-博多間が開業し
東京-博多間の東海道・山陽新幹線が全線開通しました
そのため今日は「東海道山陽新幹線全通記念日」なのですね。
私はこのとき6歳ですが、かすかに覚えてますよ
広島についに新幹線が通るということで
じいさんに「広島駅まで新幹線を見につれてって!」と
お願いしたことを良く覚えています。

さてさて

本日は「カロワイド」のカメラ修理を行っています。
「カロ」ブランドは
コルゲンコーワやウナコーワ、
ケロちゃんコロちゃん等でお馴染みの
製薬会社興和の光学部門が生産していたカメラのブランドです。
興和は現在でもマイクロフォーサーズ用の単焦点レンズを
プロミナーブランドで生産しています。
1950年代~70年代にかけては
コーワブランドやカロブランドで
コンパクトカメラから中判一眼レフ、二眼レフまで
幅広く生産・販売を行っていました。
カロワイドは1955年の発売で
その名の通り35mmF2.8の広角レンズを搭載した
コンパクトカメラです。
同じ年にオリンパスワイドが発売され
にわかに「ワイドカメラブーム」が起こっていた頃です。
広角レンズ固定のカメラはピントは目測の場合が多いのですが
カロワイドはレンジファインダーを装着し
精密なピント合わせが可能です。

お預かりしている「カロワイド」は
レンズシャッター機では定番の
シャッター羽根粘りを発症しています。
未整備のレンズシャッター機は
ほぼ間違いなくこのトラブルに直面することがあると思います。
シャッター羽根や絞り羽根をキレイに清掃し
シャッターユニットも古い油を除去し
新たに必要最小限の注油を行うことで改善します。
絞り羽根もシャッター羽根も同様ですが
粘っている状態や固着している状態で
無理に動作させるのは厳禁です。
最悪の場合、羽根自体が破損してしまい
清掃だけで済むものが部品が手に入らないと
修理不可能になってしまいます。

写真は一通り分解整備完了後の状態です。
レンジファインダーがヘリコイド部と一体で
脱着できるようになっており整備性はなかなか良好です。
貼り革は一度張替えが行われているようで
オリジナルではありません。
元々はこの時代特有の薄いパリパリと割れてしまう革なので
おそらく張り替えざるを得ない状態だったのでしょう
シャッターそのものは非常にスムーズに
動作するようになりました。
もちろん、レンズ・ファインダー清掃等々も行っており
お預かり前より断然クリアになっております。
この時代ですからコンパクトカメラと言っても
少し大きくずっしり重いのですが
その分、高級感や質感は非常に高いです。

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オリンパスオートアイ2のカメラ修理

今日は3月9日。。
3(サン)・9(キュー)ということで
「3・9デイ(ありがとうを届ける日)」だとか
「感謝の日」などが設定されています。
私のところはお客様あっての商売なので
お客様に感謝の意を伝えるのは
当たり前のことなのですが
それ以外にも日頃からお世話になっている
色々な方々に改めて感謝しなくてはいけませんね。

さてさて

本日は「オリンパスオートアイ2」のカメラ修理を行っています。
「オートアイシリーズ」は
初代オートアイと今回の「2」の2種類しかないのですが
ちょっと悲運なカメラだったといえると思います。
初代オートアイは1960年の発売で
シャッタースピード優先AEを搭載し
いわゆる「AEカメラ」の先駆者的なモデルでした。
しかしながら翌年にカメラ業界のそれまでの常識を覆すような
強烈なライバル、「キヤノネット」が登場しました。
スペックはオートアイを上回り
価格はオートアイよりお安いキヤノネットは
社会現象となるほどにこのタイプのカメラのマーケットを
キヤノネット一色に染めていきました。
オリンパスも対抗策としてさらにその翌年
後継のオートアイ2を発売します。
しかしながら一度、キヤノネット一色になった市場を
ひっくり返すことは至難の業で
オートアイシリーズは2年弱で生産終了となってしまいました。

オートアイ2はDズイコー43mmF2.5のレンズを搭載し
シャッターはコパル製で最高速は1/500
今、こうしてみるとキヤノネットにそれほど劣るとは思えません。
セレン式の露出計を装備し
基本的にはシャッタースピード優先AEで使うカメラですが
マニュアル露出も可能です。
こうして書いていると機能的にはキヤノネットとほぼ同様なのですね。
ただ操作性は確かにキヤノネットのほうがわかりやすいと思います。
露出計SWとなっているマウント横のレバーを押すと
ファインダー内の絞り値円盤が回転して絞り値を表示します。
なかなか変わった仕掛けです。
他にもなかなか凝った造りの部分が多く
カメラ好きの方ならオートアイのほうが触り甲斐があるかもしれません。

お預かりしているオートアイ2は
シャッターチャージができずシャッターが切れない状態です。
巻上機構からシャッターユニットの
チャージレバーへとリンクするプレートが脱落しており
チャージができない上にシャッターユニット側の
チャージロックが効かない状態でした。
さらに距離計はピントリングを回しても全く動かない状態です。
距離計側が完全に固着してしまっているようです。
心配されるセレンは無事だったのですが
露出計本体の動きが悪くほぼ不動の状態です。
内部構造も少々独創的で
単純に分解して清掃というわけにもいかず
特に再組み立て時にはかなり苦労させられました。

もちろん整備完了後はストレスなく
オートでもしっかり使える状態になりました。
距離計を使ったピント合わせも快適で
シャッターの動きも軽快です。
ペンEEシリーズと同様のグレーの貼り皮がお洒落ですね。
これからの季節を撮り歩くのに
非常にマッチした1台だと思います。

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キヤノンフレックスのカメラ修理

今日は3月8日。。。
語呂合わせ記念日の多そうな日ですねぇ。。。
ざっと調べただけでも
「みつばちの日」、「みやげの日」、
「サバの日」、「ビールサーバーの日」
「さんぱつの日」、「さやえんどうの日」
「サワークリームの日」。。。などなどなど。。。(笑)
そんな中に「ザンパの日」というのがありました。
ここでいる「ザンパ」とは琉球泡盛のブランド「残波」のことです。
居酒屋とかでもよく見かけますね。
泡盛って頻繁には飲まないのですが
たまに無性に飲みたくなりますね!
普通の泡盛ではなくて
20年以上熟成させた古酒(くーす)を飲んでみたいのですが
なかなか縁がない。。。(苦笑)

さてさて

今日は「キヤノンフレックス」のカメラ修理を行っています。
発売開始は1959年
キヤノン初の一眼レフです。
キヤノンはこの時代、
レンズ交換式レンジファインダー機のトップメーカーであり
一眼レフには乗り遅れた印象があるのですが
キャノンフレックスのデビューはそれほど遅いものではなく
ニコンFと同じ年なのです。
最大の特徴はスーパーキヤノマチックと言われる
自動絞り機能でレンズ側に絞り羽根を駆動させるための
チャージ機能がついています。
レンズ装着の際には必ずレンズ側はチャージ状態で装着します。
残念ながらキヤノフレックスは
販売面ではそれほど成功とは言えなかったようです。
着脱式のファインダー、底面トリガー式の巻上
キヤノン初の4本軸ドラムシャッター
スピゴット式のRマウント。。。等々、先進的な部分も数多くあったのですが
その時代に求められていたシステムカメラとしての
一眼レフという意味合いでは他社に少々見劣りしたようです。

お預かりしているキヤノフレックスは
ご依頼者様が最近入手されたもののようです。
シャッター幕はきちんと走りきらず
幕にカビも見られます。
ミラー駆動も粘りがあり、全体的にとにかく動きが悪い状態です。
装着されているスーパーキヤノマチックR50mmF1.8も
絞り羽根のみならずいたるところが油だらけで
絞り羽根は当然固着してしまっています。
まずは駆動部分をひたすら清掃して
動きをよくすることから始めます。

外観も含めて一通り仕上がった状態の写真です。
どことなく後のキヤノン一眼レフに通ずるカッコ良さがありますね。
変速機能がボディ上部、巻上機能がボディ下部に
きっちり分かれていてスペース的にも余裕があり
整備性は悪くないと思います。
最初はどうなることかと思うほど
あちこちの動きが悪かったのですが
分解整備の結果、非常にスムーズに動作すようになりました。
快適に撮影に使えるレベルになったと思います。

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ペンタックスMXのカメラ修理

朝、いつも「今日は何の日」かを調べるときに
何となく自分で予想してみるのですが
今日は3月7日。。。
「みんなの日」とか「さかなの日」かなぁ。。。と考えていました。
「みんなの日」はなかったですが「さかなの日」はありました!
子供の頃はお刺身以外の魚は苦手でしたが
今は焼き魚とかも含めて魚は大好きですねぇ。。。
焼き魚ならやっぱりサンマが美味しいですよね!
そういえば。。。
こっち(関東)ではまず見かけることはありませんが
西のほうだとギザミ(キュウセン)の塩焼きが美味しいのですよねぇ。。。
ベラの仲間だから見た目は派手で
あまり美味しそうには見えないかもしれませんが
赤ギザミでも青ギザミでもとても美味しいのですよ!
大きくて新鮮なアオギザミだったら刺身でも美味しいです。

さてさて

本日は「ペンタックスMX」のカメラ修理を行っています。
発売開始は1976年です。
ペンタックスMシリーズの第一号機として発売されました。
Mシリーズ中唯一の機械制御シャッター機でもあります。
MXより4年ほど前に小型軽量とセールスポイントとした
OM-1が発売されていますが
MXはOM-1を相当意識して作られたらしく
縦・横・厚み、それぞれ0.5mm、OM-1より小さく作られています。
OM-1と同様にシャッター幕巻取りリボンには
通常のリボンではなく紐状リボンが採用されています。

MXの定番トラブルはやはり。。。
ミラーアップしたままになる、というトラブルでしょうか。。。
他の縦走りシャッターのMシリーズは
ミラー駆動部の動作不良が
原因でミラーアップしたままになりますが
MXの場合はSP等で見られる現象と同じく
シャッター幕動作不良が原因のことがほとんどです。
ミラーアップトラブルまで起きていなくても
未整備の個体は後幕の動作不良を起こしていて
シャッタースピードの精度が全く出ていないものが非常に多いです。

今回、お預かりしているMXは
ミラーアップ固着にはめったになりませんが
(それでも低速時にまれに起こる)
いずれにしても後幕の動きが非常に悪い状態です。
高速シャッターの精度は全く出ておらず
写真の両端で1.5段露出量が異なるような状況です。
加えて露出計が不安定で
シャッターダイヤルに軽く触れただけで
露出計がマイナス方向に振り切ってしまうような状況です。
今回の露出計のトラブルは
シャッターダイヤル下の抵抗の汚れが原因のようで
修理は可能でしたが
MXのようなLED式の露出計は制御部分が壊れていると
修理不可能なことも多い部分です。

写真は一通り整備が完了した後のものです。
(装着レンズは当店のテスト用レンズです)
いつものことですが
特に横走りシャッター機の幕軸清掃及び注油を行うと
幕速が安定するまで何日間か時間を置いてから
最終チェックを行います。
幕速トラブルの多いMXの場合は尚のこと入念に行います。
ご依頼者様はこのMXを入手したばかりで
本格的に使う前に
点検整備を行いということで当店にやってきました。
何とか春本番には間に合いそうなので
思う存分、楽しんでいただければと思います。

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オリンパスXAのカメラ修理

今日は二十四節気でいうところの
「啓蟄」ですね。
「大地が温まり冬眠をしていた虫が穴から出てくる頃」ということです。
言葉だけ聞くと
土の中からあらゆる虫がうごめきながら
這いずり出てくる。。。というような
気持ち悪いイメージしかわかないのですが。。。(苦笑)
いよいよ春本番ということです!
昨日は定休日だったので
新宿御苑にカメラを抱えて行ってきたのですが
寒桜や河津桜にメジロやヒヨドリが集まって
早くも一部では春爛漫の雰囲気でした。

さてさて

本日は「オリンパスXA」のカメラ修理を行っています。
オリンパスらしい独創的で非常に軽量コンパクトなカメラです。
その後、同じようなカメラもたくさん出てきましたが
レンズバリアーが装備された石鹸箱のような
愛くるしいデザインはXAが元祖です。
このスライド式レンズバリアのおかげで
レンジファインダー機でありがちな
レンズキャップを付けたまま撮影してしまうこともなく
ケースも不要なため、カバーをスライドするだけで
素早く撮影体制に入れます。
XAには今回の初代XAの他にXA1~4が存在しますが
レンジファインダー機なのは初代XAのみです。
(絞り優先AE機なのも初代XAのみです)
さらに35mmフルサイズカメラなのに
ハーフ判のペンと同じくらい小さく
またレンズの出っ張りもほとんどないため
本当にポケットにすっぽり収まってしまいます。
個人的にも定期的に欲しくなるカメラですが
何だか巡り合わせが悪くて
未だに手に入れてないカメラでもあります(苦笑)

お預かりしている「XA」は
ご依頼者様のご自宅に眠っていたものだそうです。
まずはシャッターが全く切れません。
もちろん新しい電池を入れても同様です。
ただし、電源が入っていないわけではなく
ファインダー内露出計は反応していますし
バッテリーチェックも作動しています。
こういう場合、軽く押すだけでシャッターが作動する
フェザータッチのシャッターボタンの接触不良が考えられるのですが
シャッターを切ろうとボタンに触れると
わずかにファインダー内露出計が反応するので
シャッターボタンは問題ないと考えられます。
分解してみてわかったのですが
ソレノイドに連動して動くシャッター軸の固着が原因でした。
XAは電子制御シャッター機なので
修理不能の場合も正直ございます。
(一例ですが明るさに関わらず
シャッターが一定速度でしか切れないものは修理不能です)
その他、電池室の端子の不具合や
露出計、オート精度の調整等々
一通りの整備を行い完了となりました。

ハードケース付です。非常に大事にされていたようで
外観はもともと非常に良い状態です。
専用フラッシュ(写真のA11が最もとよく見かけますが
A16、A9も存在します)も問題なく発光します。
フラッシュを付けると少しばかり大きくなりますが
あればやはり便利です。
普段は外しておいて軽快に撮り歩き
必要なときだけ取り付けるほうが良いかもしれません。
いずれにしても魅力的なカメラです。

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オリンパスペンFのカメラ修理

今日は3月4日。。。
「ミシンの日」、「雑誌の日」、「サッシの日」。。。等々
語呂合わせに由来する記念日が並びますが
そんな中に「差し入れの日」というものもありました。
差し入れ。。。嬉しいものですよねぇ。。。
いや、最初に間違いのないように言っておくのですが
差し入れを催促しているわけじゃないですよ(汗)
ただ、ここで散々、食べ物の話や
お酒の話を書いているせいもあるのか
「お酒好きで甘いもの好き」というのが
伝わってしまっているようで
差し入れもお菓子や日本酒が多いような気がします。
とってもありがたいことです。
先日も岩手からご来店いただいたお客様から
スイートポテトのお菓子の差し入れがありましたが
これがまたとっても美味しかった。。。
行ったことのない土地のお土産とかをいただくと
その土地のイメージが膨らんで
尚のこと美味しくいただける気がします。

さてさて

本日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
オリンパスのカメラは
他メーカーに比べると軽量コンパクトで
独創的なモデルが多いのですが
「ペンFシリーズ」はその中でも特に独創的なカメラだと思います。
「世界初のハーフ判一眼レフカメラ」ということだけでも
すごいのですが、その作りがまた独特で
ミラー動作方向を90度倒して配置し
レンズを通った光は横方向に導かれ
シャッターダイヤル裏側あたりに配置されたプリズムを通り
シャッターボタン後ろ側付近にあるミラーで
反射されさらに拡大用のレンズや小さなプリズムに導かれ
ファインダー接眼部にやってきます。
その構造のため一眼レフでは当たり前でもある
ペンタ部の出っ張りはなく
横に長くレンズがオフセットされた独特のフォルムとなります。
シャッターシステムもロータリーシャッターと呼ばれる
パックマン(死語?)のような形状の
チタン製のシャッターが回転することによって動作します。
こんな構造のカメラは他では見ることができません。

ペンFのトラブルといえば
ミラーアップとプリズム腐食、スローガバナ関係が多いのですが
今回、お預かりしているペンFは
巻上に少々問題があるようです。
ペンFはその後登場した「ペンFT」や「ペンFV」と違って
2回巻上でチャージ、フィルム巻上を行います。
これが2回で完了せず、2回とほんの少し巻かないと
チャージが完了しない状態になってしまっています。
このトラブルもペンFでたまに見かける症状です。
原因はシャッターチャージ部の長年の汚れや
巻上連動部のギアの磨耗などが考えられます。
清掃の上、調整することで改善します。
加えてスローガバナに粘りがあるようです。
ペンFはパックマンのような切り欠きがある
ロータリーシャッターを回転させているのですが
最高速の1/500以外のSSでは
スローガバナを使い一瞬、動きを止めて
SSを制御しています。
そのため普通のカメラなら低速時のみ動作するスローガバナーが
ペンFの場合、最高速以外の全てのSSに関わります。
(ということはスローガバナって呼ぶのは間違いかも。。。)
ガバナ本体及びシャッターユニットも
入念に清掃して整備していきます。

写真は一通り整備が完了した状態のものです。
巻上はもちろん正常な状態になり
フィーリングも良好になりました。
もちろん精度も申し分のない状態です。
ペンFといえばボディの花文字が特徴で
非常にカッコ良いですが
純正レンズキャップの花文字も文句なしにカッコ良いですね。

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ペンタックスSPのカメラ修理

今日は3月3日、ひな祭りの日はもちろんですが
「耳の日」でもあるのですね。
目も耳も少しずつですが年齢とともに衰えています(汗)
耳だけでなく「五感」に関する部位は
特に大切にしなければいけませんねぇ
今日は「耳の日」なのは単純に語呂合わせからですが
サリバン女史がヘレン・ケラーに指導を始めた日でもあり
電話の発明者であるグラハム・ベルの誕生日でもあるそうです。

さてさて

本日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
ユニバーサルマウントであるM42マウント採用機として
最もポピュラーな存在で
60年代を代表するカメラと言っても良いと思います。
ところでSPというネーミングは「SPOTMATIC」の頭文字で
ボディの肩部分にも刻印されています。
SPの内臓露出計は接眼レンズ脇に
受光体(CdS)を装備した平均測光ですが
もともとは「スポット測光」を搭載する予定だったそうです。
ただ試作機の段階で変更が行われ
その時代の受光体(CdS)の精度の問題等もあり
一般的な平均測光に変更されました。
「SPOTMATIC」のネーミングは開発時の名残なのだそうです。
その後、スタンダードになる「開放測光」に慣れていると
SPの「絞込み測光」は多少不便に思われますが
レンズ側とボディ側の連動が少なくてすむ
「絞込み測光」だからこそ
世界中のいろいろなメーカーから発売される
M42マウントレンズを内蔵露出計で使えるわけなのです。

爆発的に売れたカメラなので
現存数も非常に多いですが
発売開始から50年を超えるカメラであり
トラブルを抱えている個体が非常に多いと思われます。
お預かりしているSPは
持病ともいえるプリズム腐食こそないものの
シャッター周り、巻上周り、ミラー駆動部等々
動作部の動きはやはり悪い状態です。
低速シャッター時にはミラーアップしたままになり
高速シャッターは先幕、後幕のバランスが崩れ
1/1000も何とか開いてはいるものの
写真の両端では露出量がかなり異なってしまう状況です。
加えてファインダーを覗くと
何かの部品がコンデンサレンズ上に落下しているようで
大きな部品の影が視野を遮っている状況です。

これからミラーボックスを降ろし
まずはシャッター幕軸の清掃から始めます。
幕速が狂っているからといって
単純に幕テンションをいじるだけでは根本的解決にはなりません。
まずは幕軸の古い油や汚れを落として
円滑に動作する状態にして
最後の微調整で幕速テンションの調整を行います。

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