カテゴリー別アーカイブ: カメラ修理

ペンタックスSPのカメラ修理

今日は「ブログの日」ということらしいですよ。
このブログもコツコツと続けてはいますが
どうしても同じようなことばかり
書いてしまうようになるのですよね。。。
カメラ修理のブログなので
そうそう毎日毎日変わったことが起きていても
それはそれで困るのですが。。。。(苦笑)
なににせよ、せっかく書いているのだから
誰が読んでもそれなりに楽しんでいただけるように
これからもがんばっていきます!

さてさて

今日はペンタックスSPのカメラ修理を行っています。
SPもコンスタントに修理依頼のあるカメラですね。
一眼レフとしては爆発的に売れたモデルで
雑誌のフォトコンテスト入賞作の
ほとんどの使用カメラがSPだった。。。という時代もあったと聞いています。
当時の一眼レフとしては比較的お求め易い価格で
使い勝手も良く交換レンズも充実してたということが要因かと思います。
ユニバーサルマウントでもある
M42マウントということで
ペンタックスの交換レンズのみならず
他メーカーや海外製のM42マウントレンズを使うこともできます。
現在も人気が高いのはそのあたりも
理由のひとつだと思われます。

お預かりしているSPは
まず高速シャッターが開きません。
これは毎度の幕軸汚れ・油切れによる
シャッター幕(特に先幕)の動作不良かと思われます。
露出計は電池を入れても全く動きません。
メーター自体は生きているようなので
電池室裏端子の接触不良かと思われます。
加えて露出計のスイッチがシャッターを切っても戻りません。
これもSPによくあるトラブルですね。
SPは絞込み測光なので
マウント横になる絞込みSWを押すと絞り込んだままになり
露出計もONになり、そのままSWはロックされますが
シャッターを切れば露出計はオフになり
SWも元の位置に戻り、絞りも開放となるのが正しい状態です。
(レンズ側の絞りモードSWはオートになっていることが前提)
このSWが内部の汚れのため戻らなくなるという症状です。

SPの発売は1964年です。
今回の個体はプリズム周りのモルトに交換歴が見られることから
(おかげでSPで多く見られるプリズム腐食は今回はありません)
過去には整備されたこともある個体だと見受けられますが
それもおそらく随分前のことだと思われます。
シャッターやミラーは基本的にバネで動く機械なのですから
(電子制御シャッター機でもここは同様です)
やはり定期的にメンテナンスは必要ですね。
ご依頼者様は他にもフィルムカメラを何台かお持ちですが
M42機は初めてだそうです。
いろんなレンズで楽しんでいただければとも思います。

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キヤノネットのカメラ修理

昨日が節分ということは今日は「立春」です!
二十四節気が作られた中国内陸部では
気温が上がり始める頃ですが
海に囲まれた日本列島では
この頃が一番寒かったりするのですが
今日は朝から日差しも暖かいですね。
2月4日ということで「西の日」ともなっています。
今日、西に向かうと幸運に巡り会えるそうです。
昨年の2月4日はこれを信じて
お店を閉めた後に西に向かって
ウォーキングしてみたのですが
何も変わったことはありませんでした。。。(苦笑)

さてさて

本日は「初代キヤノネット」のカメラ修理を行っています。
キヤノン初のレンズ固定式コンパクトカメラで発売は1961年。
当時はカメラはまだまだ高級品で
高値の花だった頃ですが
キヤノンの社員の方々が
「自分達でも買うことのできるカメラを。。。」ということで
当時としては非常にお求め易い18,800円で発売されました。
(。。。とはいえ現在の貨幣価値に換算すると
現在の30万円くらいの感覚だったと思われます)
比較的は安価とは言っても
45mmF1.9の大口径レンズを搭載し
セレン式の露出計及びシャッター優先AEを備え
その内部の作りにも全く安っぽさはありません。
発売当初から爆発的に売れ
キヤノンが当初、2週間分と計算していた在庫を
発売開始数時間で売り切ってしまい
業界内からは「ダンピングではないか」とも批判されることもあり
これ以降のカメラの低価格化・高機能化に
ついていけなくなったメーカーが数多く倒産・撤退するなど
これまでのカメラの歴史の中でターニングポイントになったカメラです。

お預かりしているキヤノネットは
ご依頼者様が比較的最近、入手したものとのことですが
子供の頃に家にキャノネットがあり
それは残念ながら今はないものの
そのキャノネットで写真を撮っていた思いでもあり
もう一度、使ってみようということで入手したものとのことです。
爆発的に売れたカメラでもあり
同じような思い出を持っている方は多いかもしれません。
キヤノネットで最も心配されるのは
やはりセレン光電池の劣化具合ですが
今回のキヤノネットは若干の劣化は当然見られるものの
何とか調整でカバーできる範囲と思われます。
問題はレンズに大きなバルサム切れがあることなのですが
これはご依頼者様に持ち込んでいただいた
部品取り個体から移植することで対応します。
セレンはまずまず良好なのですが
オート露出はかなりオーバー気味です。
原因は絞り羽根の粘りにより
オート露出の際にしっかり絞り込まれてないことが原因のようです。
キヤノネットはモデルに関わらず
絞り羽根粘りが原因のオート不良は多く見受けられます。

巻上レバー、巻戻しクランク等は底面にあるので
上カバー場はシャッターボタン、アクセサリーシュー
フィルムカウンターのみという
非常にシンプルで美しいスタイリングです。
筆記体のモデル名もいい味を出していますね。
内部の構造も非常によく考えられたもので
露出計からSS設定・絞り制御に至るまでのAE連動の部分は
一見の価値のあるものだと思います。
修理始めたばかりの頃に
「なるほど!!!すごいなぁ。。。」と感動したことを思い出します。
写真は一通りの整備が完了した後のものです。
非常に全体的にスムーズに動作するようになり
オート露出の精度も申し分ない状態になりました。

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オリンパスペンEES-2のカメラ修理

今日は節分ですね!
節分。。。立春の前日ということですね。
「季節を分ける」という意味も持ち
季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると考えられており
悪霊払い行事が執り行われます。
ここでいう「鬼」もきっと
何かの「蟲」の仕業なんだろうなぁ。。。と考えてしまいます(笑)
豆撒きで「蟲」が祓えるとは思いませんが
炒りたて熱々の大豆は美味しいですよねぇ。。。
昔は節分に関係なくばあさんがよく炒ってくれていました。。。

さてさて

本日は「オリンパスペンEES-2」のカメラ修理を行っています。
セレン光電池で駆動する露出計を利用した
オート露出のカメラです。「EES」はゾーンフォーカス機です。
「EE-2」と同様に「EES-2」は
フィルムカウンターが自動復元式となり
裏蓋も蝶番式になり使い易さが向上しています。
「EE(S)」や「EE(S)-2」のレトロな趣のある
グリーンがかったベージュ(?)の貼り革は
個人的に非常に好みです。

お預かりしている「EES-2」は
オートでも明るさに関係なく
絞りが最小絞り付近に絞ったままでシャッターが切れてしまいます。
露出計が全く振れていないことが原因であれば
明るさに関係なく絞りが開放で切れてしまうか
それ以前に赤ベロ機構がちゃんと生きていれば
常に赤ベロが出るはずです。
よくシャッター音を聴いてみると、絞りは全く変化しないものの
シャッタースピードは明るさに応じて切り替わっています
(シャッタースピードは2速)
絞り羽根が固着。。。なのだとは思いますが
油シミで固着するようなことは構造上考えにくいのですが。。。
加えてレンズ鏡胴に大きなガタもあります。

まず鏡銅のガタはシャッターユニットのネジが
ゆるゆるに緩んでいることが原因でした。
(フィルム室からユニットを固定してるネジではなく
シャッター羽根を納めている枠部分のネジ)
その後、絞り羽根の状況をチェックしようと
絞りユニット(写真右端)を開けてみると。。。
絞り羽根を格納する枠を留めている3本のネジうち
1本が完全に外れて内部に転がっていました。。。
おそらく原因はこれですね。

不思議なのですがペンEE系は内部のいろんなネジが
どうも緩みやすい傾向があるようで
外れたネジがいろいろなところに噛みこみ
トラブルの原因となっていることを過去何度も見ています。
シャッターユニット枠を留めているネジや
前板を留めているネジ、絞りユニットを留めているネジ
あらゆるところのネジが緩みます。
外れたネジが磁力で露出計(電流計なので磁力を持っています)に
吸い付き露出計が動かなくなるなんてことも
過去、何度かありました。
外れるまでいかなくても緩んでいることは本当に多いのです。

シャッターユニットの整備を行い
しっかりとネジを締めて再組み立てを行います。
(もちろん締めすぎは厳禁です)
ある程度組み立てたところで動作チェックを行うと
何事もなかったかのように
快調に絞りもシャッターも動作します。
ペンEE系はネジの緩みに注意!ですね。
並行してレンズ・ファインダー清掃を行い
露出計・オートの調整を行い完成となります。

キヤノンFTのカメラ修理

今日は「交番設置記念日」だそうです。
1881年のこの日に
1つの警察署の管内に
7つの交番を設置することが定められたそうです。
町の中に交番の建物を置き、
そこを中心に制服の警察官が活動するという交番の制度は
1874年に東京警視庁が設置した「交番所」が世界初とのことです。
最初は「交番所」という名称でしたが
後に正式に「派出所」という名前に統一されます。
その後、1994年に「交番」に正式名称が変更されています。
ところで、なぜ「交番」という呼び名なのかと思ったら
「交代で番をする」の意味なのですね。

さてさて

本日は「キヤノンFT」のカメラ修理を行っています。
ん、ほんの数日前にもFTの修理がありましたね。
それほど修理依頼の多いカメラではないのですが
やはり依頼があるときには不思議と重なりますね。
どちらかといえば「FT」の後継機にあたる
「FTb」のほうが依頼は多いのですが
「FT」も基本的な部分はほぼ同様の構造です。
ただし、FTbは開放測光(FDレンズ)
FTは絞込み測光(FLレンズ)なので
そのあたりの部分は随分変わってきます。
シャッター周りはFT、FTbともに。。。というより
FXからF-1まで構造自体はほぼ変わりません。

お預かりしているFTは
シャッターが全く切れません。
巻き上げることもできません。
シャッター幕の位置を確認するとチャージ状態です。
ミラーチャージもされています。
。。。ということはレリーズができないということです。
下カバーを外して巻上からリンクするギアの動きを
観察してみましたが
巻上にリンクするカムの位置が少しおかしいようです。
ただ、このカム位置はギアできちんと噛んでいる場所なので
噛みあわせ自体がズレることは通常ないはずです。
それよりさらに内側の軸周りに動作不良箇所がありそうです。

ミラーボックスを外し、
シャッター周りが完全に見えるようにしてから
動きを観察していると原因がだんだんわかってきました。
やはりカム軸の動作不良のようです。
溶剤を使って清掃し注油を行うと
シャッターが切れるようになりました。
シャッターは切れるものの
当然油切れで高速シャッターは開きません。
もちろん幕軸周りも清掃・注油を行っていきます。

一通り整備の完了した「FT」は
巻上も軽やかでシャッター音も歯切れの良軽快な音になりました。
新品のレベルには届かないとは思いますが
なるべく稼動部分にストレスの少ない状態で
動かしてあげたいものですね。

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オリンパスペンのカメラ修理

今日は「テレビ放送記念日」だそうですよ。
1953(昭和28)年のこの日、
NHK東京放送局が日本初のテレビの本放送を開始したそうです。
今から66年前のことなのですね。
意外と思っていたより最近(?)かな。。。
私が3歳くらいまでの頃は家のテレビは白黒だったなぁ。。。
テレビ本体に脚が4本付いているようなタイプ
もちろんチャンネルはリモコンなんかなくて
ガチャガチャまわすのですよ(笑)
次に来たカラーテレビももちろん「まわすチャンネル」でした。
UHF帯はチャンネルを「U」にして
別のダイヤルを回すのですよ。。。
同年代の方ならわかるはず。。。(笑)

さてさて

本日は「オリンパスペン」のカメラ修理を行っています。
今回は初代ペンです。
初代ペンの発売開始は1959年です。
先程書いたテレビ放送開始の日から6年後ですね。
当時の価格は6,800円です。
ざっくりと現在の貨幣価値に置き換えると
136,000円と言った感じでしょうか。。。。
この時代としては驚異的にお求め易い価格です。
ちなみに同年代に発売されたニコンFは
50mmF2付きで当時の価格は67,000円です。

初代ペンは2枚羽根のコパル#000
シャッタースピードはB、1/25-1/200の4速です。
拡大率が大きくなるハーフサイズだからこそ
レンズには妥協しないという考え方で
装着されるレンズはテッサータイプの2.8cmF3.5です。
発売開始から大人気で市場を席巻し
その後、ペンSやペンEE等々、バリエーションも増え
ペンは60年代を代表するシリーズとなりました。
全ての始まりはこの初代ペンだったわけですね。

お預かりしているペンは
シャッターは多少粘りがありながらも動作しています。
ただし、ファインダーを覗くと
ブライトフレームが妙にぼやけている上に
すごく斜めに見えてしまっています。
ファインダー内のブライトフレーム板が外れている上に
途中に配置されているレンズが1枚外れているものと思われます。
ビハインドシャッターなので
フィルム室からシャッター羽根の様子を見ようかな。。。と思いきや
裏蓋が全く外れません。。。
劣化したモルトが原因で固着してしまっているようです。

まずはシャッターユニットを取り外して
シャッター周りの整備、レンズ清掃等々を行っていきます。
構造自体はシンプルですが
非常に小さなレンズや小さなシャッター羽根、絞り羽根は
整備に少々神経を使います。
その後でいろいろ外れてしまっているファインダー部の修理も行います。

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マミヤ35のカメラ修理

1月31日ですね。
つい先日、お正月だ!新年だ!と思ってたら
もう1月も終わりです。
今日は「晦日正月」ですね。
地方によってはお正月最後の日として祝うところもあるようです。
松の内に年始周りをしなかった家を訪ねる日でもあるそうです。
ちなみに「晦日」は「三十日」とも書きますが
いわゆる月末のことです。「大晦日」は「晦日」の中の「晦日」ってことですね。

さてさて

本日は「マミヤ35」のカメラ修理を行っております。
マミヤ35もいろいろな種類がある上に
モデル表記がはっきりされていないので
非常に区別がしにくいカメラなのですが
今回、預かっている「マミヤ35」。。。
調べたのですが。。。よくわかりません(汗)

二重像の採光窓は小さくて
上カバーの形状的には「Ⅲ」かな。。。と思ったのですが
ファインダー窓周辺が少し異なります。
前板にマミヤのマークはなく
シャッターはコパルSVで最高速1/500
もちろんビハインドではなく
通常のビトウィーンシャッターです。
レンズはマミヤセコールF.C.4.8cmF1.9。。。
うーん、該当するモデルが見つからない。。。
まぁ修理すること自体には問題ないのですが。。。

お預かりしている「マミヤ35」は
シャッターに若干の粘り、スローは固着気味
二重像に少しズレがあり。。。という状況です。
修理・整備は必要ですが
全体的に程度は良い状態だと思います。
きちんと清掃・注油して調整を行えば
気持ちよく撮影に使える個体だと思います。

この時代のレンズ固定式レンジファインダー機は
各社しっかり作られているものが多い印象です。
整備性もよいものが多いですね。
最初の写真でもわかりますが
何と言っても質感の高いものばかりです。
マミヤ35シリーズも露出計のない初期のものほうが
今となっては使いやすいかとも思います。

これからまずはシャッターユニットの整備、
その後、レンズ清掃、巻上周り、ファインダー整備と
全体の整備を一通り行います。

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キヤノンFTのカメラ修理

今日は「3分間電話の日」ということらしいですよ。
1970(昭和45)年のこの日に
公衆電話からの市内通話の料金が3分で10円になったそうです。
それまでは1通話10円で、時間は無制限(!)だったのですね。
ちなみに現在は10円で区域内(市内)で57.5秒です。
(深夜・早朝は77.5秒)
公衆電話には100円玉も入れられるようになっていて
30分話せるから100円玉を握り締めて
よく近所の公衆電話に電話をかけにいきました。。。
中学生の頃は毎晩のように。。。だったと思います(苦笑)
区域内だと市外番号ナシで電話がかけられる(固定電話の場合)ことを
最近は知らない方も多いのだそうです。
私の生まれ育った呉市では市外局番ナシだと6桁でしたが
もう少し田舎に行くと区域内だと4桁でかけられるところも
まだまだたくさんありました。
4桁だと友達の家とか覚えやすくて便利だったでしょうね(笑)

さてさて

本日は「キヤノンFT」のカメラ修理を行っています。
キヤノンFシリーズの中では比較的初期のモデルです。
一眼レフで明らかに立ち遅れたキヤノンが
本格的に一眼レフでも存在感を出してきたのは
「Fシリーズ」からだと思います。
Fシリーズ最初のモデルは1964年の「FX」ですが
その2年後の1966年に発売されたのが「FT」です。
この:時代以降のキヤノン機では定番となる
「クイックローディング」を採用し
フィルムの装填は簡単になり
これもその後のキヤノン機に採用され続ける
中央部12%の部分測光を採用したカメラでもあります。
マウントはFLマウントでまだ絞込み測光です。

お預かりしている「FT」はシャッター駆動部の油切れが酷く
1/1000~1/250まではシャッターは切れても
シャッター幕が開きません。
シャッター音も明らかにおかしく
高周波を多く含んだ「キャイン」といった感じの動作音がしています。
(Aシリーズのシャッター鳴きとはまた異なる異音です)
「Fシリーズ」はFXからF-1まで
シャッターの基本的構造は同じです。
この時代のキヤノン機はシャッター油切れが起こると
こういうシャッター音になるものが多いです。
もちろんこのシャッター音がしている状態だと
まず間違いなくシャッターの精度はまともではありません。
ちょっとやっかいな幕ブレーキ部分も
Fシリーズは同じような構造・材質なので
ここがダメだとシャッターにバウンドが起こります。
これもFシリーズで気をつけなくてはいけないポイントです。

今回は懸念される幕ブレーキには問題はないようです。
幕軸の清掃注油はもちろん、スローも固着気味なので
ガバナも洗浄・注油を行った上で調整を行います。
露出計は作動していますがやはり狂いがあるので
調整を行います。
FT、FTbではお馴染みですが
シャッターダイヤルから露出計へ連動する
ノコギリ歯の位置関係もしっかりチェックします。
(意外とズレているものが多い)
一通り整備を行ったあとのテストでは
キヤノンらしい非常に気持ちよく
歯切れの良いシャッター音が復活しました。
やはりこの時代のカメラはきちんと手を入れると
見違えるような動きになりますね。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「衣類乾燥機の日」だそうですよ。
「衣類(1)ふん(2)わり(8)」の語呂合せだそうです。
ちょっと苦しいかな。。。(苦笑)
乾燥機は便利ですよねぇ。。。
私も自宅アパートに乾燥機付きの洗濯機置こうとしたこともあったのですが
いわゆるドラム式洗濯機が洗濯機スペースに
入らないことがわかり断念しました。。。結構大きいのですね。。。
で、今はコインランドリーの乾燥機を毎回使っています。
洗濯物干すのが面倒な上に
室内には邪魔だから干したくないし
朝から夜中までお店にいるから外には干せないし。。。。
(結局、横着なだけなのですけどね(笑))
まぁ、歩いて1分以内の場所にコインランドリーあるから
やっぱりそこで乾かすのが一番効率いいですね!

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
OM-1。。。元々修理依頼の多いカメラですが
ここ数ヶ月、特に多いような気がします。
軽量コンパクトな一眼レフの代表格なモデルですね。
80年代あたりになると
電子制御技術の進歩もあって
OM-1と同じようなサイズの一眼レフも多くなってくるのですが
やはり最初にこのサイズを実現したOM-1は偉大です。
ただ小さいだけでなくてシャッター音も上品で
巻上のフィーリングも非常に心地よく
非常に質感も高いカメラです。
機械制御シャッター+指針式露出計で
比較的修理が行いやすいというのも魅力です。

とはいえ。。。これまでに他のメーカーが
やってこなかった(できなかった)サイズを最初に実現したカメラなので
これまでの一眼レフにない独創的な部分もたくさんあり
その中には多少デリケートな部分があることも事実です。
今回、お預かりしているOM-1は
シャッターはチャージ状態なのですがレリーズができない状態です。
もちろん巻上もできません。
巻上+レリーズ関連のトラブルはやはりOM-1は多いと思います。
大抵の場合はOM-1ならではの底部三連ギアの
噛みあわせタイミングが何らかの原因でズレてしまうことが原因です。

見慣れていると一目でわかるのですが
明らかにギアの位置関係がおかしなことになっています。
動作が悪いところへちょっとしたタイミングで
ズレてしまったものと思われます。
三連ギアは一度外してキレイに清掃し(注油は厳禁)
正しい位置関係で組みなおします。

これで一応は動くかな。。。と思っていると
シャッターは切れるのですが今度は
ミラーが上がりきらないようです。
高速シャッターだと一見上がっているように見えるのですが
低速やバルブで試してみると
2/3ほど上がったところで止まって
シャッターが走りきるとダウンしていきます。
高速シャッターでもフィルム室側からよく見てみると
シャッターが開いた瞬間に
ミラーの影が思い切り視野内にかぶさっています。
加えてミラーアップレバーを回しても
ミラーアップしてくれません。
おそらくミラー駆動のリンクが外れているのではないかと思われます。

ミラーボックスを外して確認してみるとやはり
ミラーを動かすリンクが外れていました。
しかしながらそう簡単に外れるような箇所ではないのですが。。。
何はともあれリンクは正しく噛みあわせてやり
ミラー駆動部の動きをチェックしていきます。
並行してシャッター周り・巻上部の整備を行い
再組み立てして動きが正しいようであれば
シャッタースピード、露出計調整を行っていきます。

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ニコマートFTNのカメラ修理

今日は「国旗制定記念日」だそうですよ。
1870年のこの日に「商船規則」で
国旗のデザインや規格が定められたそうです。
もちろんそれよりもっと昔から「日の丸」は存在し
幕末以降は船舶の国旗としても使われていたのですが
この日より前は明確な規定がなかったのだそうです。
これより以降、縦横比は7対10、
日の丸の中心は旗の中心から旗竿側に
1/100ずらした位置と決められました。
(現在は縦横比は2対3、
日の丸の中心は旗の中心に改められています)
でも日本の国旗ってシンプルでわかりやすくていいですよね。
世界中の国旗見ていると
結構細かいデザインだったり、
とてもパッと書けるようなものではなかったりするものも多いですよね。
まぁ、国旗を改めて書くことなんてまずないのですが。。。(苦笑)

さてさて

本日は「ニコマートFTN」のカメラ修理を行っています。
つい先日もありましたよね。
やはり今でも人気の高いカメラです。
前回も書きましたが基本的に非常に丈夫なカメラです。
長い間、しまいこまれていた個体でも
とりあえずシャッターは切れる。。。というものも多いと思います。
しかしながら発売開始から50年経過したカメラです。
とりあえずは動作していても
万全の状態にはほど遠いものが多いと思われます。

今回、お預かりしているFTNも
一通り動作はしているようなのですが
調べていくといくつか問題が出てきました。
まずFTNの大きな特徴のひとつである
「開放F値補正操作」(いわゆるガチャガチャ)
絞り環を一往復させることで
開放F値をボディ側にセットする機構ですが
これが上手く働いていません。
セットされた絞り値はマウント脇の指標に
赤いマークで表示されるのですが
絞り環を回してもこれが全くセットされないか
セットされたとしても最も明るいF1.2にセットされてしまいます。
これでは露出計は当然、正しい値を示すことができません。

さらに開放F値が正しくセットされたとしても
今度は露出計側の精度がズレていて
2段以上オーバーの指示になってしまいます。
加えて露出計の指針もかなり不安定です。
シャッターもとりあえず動作はしていますが
高速シャッターになると先幕・後幕のバランスが崩れているようで
露光ムラが出てしまっている状態です。

シャッターユニット整備、巻上部、ミラー駆動部、
露出計関連、ファインダー、モルト交換等々
各部点検整備一式を行いました。
預かり時に比べても
非常にスムーズに動作するようになったと思います。
この頃のニコン機がいくら丈夫だといっても
さすがに50年経過すると色々な部分が
動きにくくなっているのはしかたがないことです。
新品当時には戻りませんが
なるべく楽チンに気持ちよく動いてもらえるように
整備を行ってあげられればと思います。

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オリンパスエースEのカメラ修理

今日は「コラーゲンの日」ですよ。
人の体を作っているタンパク質のうち
約30%がコラーゲンなのだそうです。
肌に弾力やみずみずしさを保つための
重要な栄養素ですが
個人的には肌のキレイさなんてどうでもよくて(笑)
加齢とともに弱くなる骨や軟骨の劣化を
コラーゲンを取ることで少しでも食い止められれば。。。。
とりあえず豚足とホルモンかな。。。
あぁ。。。焼肉行きたいなぁ。。。(笑)

さてさて

本日は「オリンパスエースE」のカメラ修理を行っています。
オリンパス35シリーズの一員で
レンズシャッター搭載のレンジファインダー機ですが
このカメラが一風変わっているのが
レンズ交換が可能なのです。
レンズ構造的にはレンズシャッター機ですが
いわゆるビハインドシャッターで
シャッターはボディ側に搭載されます。
レンズ側はフォ-カルプレーンシャッター機の交換レンズ同様に
レンズと絞り、ヘリコイドで構成されます。
交換レンズは45mm、35mm、80mmの3種類が用意されていました。
エースEはエースにセレン式露出計を搭載したモデルです。

お預かりしているエースEは
ファインダーのクモリがあり二重像が見えにくいことと
二重像のズレがあること以外は
一通り動作はしているのかな。。。と受付時には思っていたのですが
動作確認を行っていると
たまにシャッターが閉じきらないことがあるようです。
チャージもたまに滑ってしまうことがあります。
やはりシャッターユニット内各部の動きは良くないようです。

ぱっと見た感じはこの時代に多い
普通のレンズ固定式コンパクトカメラに見えます。
お預かりしている個体には45mmレンズが装着されていました
もちろん、レンズユニット側の整備も行います。

セレン光電池はやはり劣化が見られ
お預かり時には2段以上のオーバーといった状況でした。
あまり調整しろはないのですが
できる限り調整を行います。
何とかネガ使用時には問題ないレベルにしたいと思います。

まずはこれからシャッターユニットの整備に取り掛かります。
続いてレンズ、ファインダー、露出計と
各部の整備調整を行います。

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