キヤノンAE-1のカメラ修理

今日は「おむすびの日」だそうですよ。
1995年(平成7年)のこの日に起こった
阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)で、
被災地に「おむすび」が届けられた温かい心の象徴として記念日となったそうです。
非常時の食料としてもおむすびは最適ですね。
お腹にも貯まるしすぐにエネルギーになりそうですものね。
頻繁に山に登りに行っていた頃には
でっかいおむすびを何個も作って持って行きました。
やはりお米はエネルギー源として欠かせません。
。。。とはいいつつも
今現在、普通に生活している分には
あまり大量に米を食うなって言われているのですよねぇ(汗)
お米すごく好きなのに。。。
ところで、「おむすび」と呼びますか?
「おにぎり」と呼びますか?
もともといろいろ理由もあって呼び名が異なるらしいのですが
私は「おむすび」かな。。。
ほら、「おむすびころりん」だし
「お」を取って「むすび」といっても自然だけど
「にぎり」となると「握り寿司」みたいじゃないですか。。。(苦笑)
あぁ。。。でも私の好きなマスヤの「おにぎりせんべい」。。。(汗)
まぁ、どちらでもいいですかね(笑)

さてさて

本日は「キヤノンAE-1」のカメラ修理を行っています。
電子制御時代を一気に手繰り寄せた1台と言ってよいカメラです。
(発売開始は1976年)
AE-1以前にも各社、電子制御シャッター機はラインナップされており
シャッタースピード優先AEの電子制御機というだけなら
目新しいほどではなかったのですが
AE-1は世界初のマイクロコンピュータ搭載による
中央集中制御方式のこれまでにないカメラでした。
その恩恵として従来機種より約300点の部品を削減し
効率化とコストカットを大幅に進めたカメラです。
「AE-1」から始まった「キヤノンAシリーズ」は
全てこのAE-1がベースとなっており
「AE-1」単体も「Aシリーズ」としても大成功を収めました。
パワーワインダーをオプションで選択でき
「連写一眼」のキャッチコピーもこれに由来します。
ワインダーが一気に普及したのもこのAE-1が立役者です。

大ヒットしたカメラなので
現存する台数も相当数あると思われます。
そのため程度も千差万別です。
今回、お預かりしているAE-1は
電池を入れると電源が入り露出計も
随分オーバー気味ではありますが動作します。
しかしながら巻き上げてレリーズボタンを押しても
うんともすんとも言いません。
最初に疑ったのはマグネット周りです。
マグネットの汚れによる固着でシャッターが切れないことが
多々あるからですが、今回の原因はこれでがないようです。
加えて底カバーを開けた際に強制的にシャッターを切ってみると
Aシリーズのカメラでは定番のシャッター鳴きが確認できました。
ミラー駆動部のギア油切れが原因です。

AE-1はこの時代の最先端の電子制御カメラといえますが
あくまで「電子制御」なので動作部分は当たり前ですが
機械的に動きます。
トラブルの多くは機械的な部分が多いのですが
今回のシャッター不動の原因はどうやらレリーズ部接点にありそうです。
電子部品そのもののトラブルはかなり少ないのですが
分解品等だとフレキが切れているものもあり油断はできません。
今回のAE-1は過去に開けられた形跡もなく
その心配はありませんでした。
ところで、AE-1は電子制御機とはいえ
まだ連動糸も残っているので注意が必要です。
連動糸のテンションを下げた状態で上カバーをあけないと
シャッターダイヤル部を外した瞬間に糸が切れてしまいます。
余談ですが。。。以前にどこかのサイトで
「ジャンクのAE-1を何台も買ってきて分解しているのですが
どれもこれも糸が切れている」。。。という一節を読んだことがあって
いやいや、おそらく開けた時に全て切れてしまっているのでは?と
思ったことを思い出しました。
AE-1の連動糸は非常に丈夫なので
普通に使っていて切れることはまずないのではないかと思います。
本題に戻ります。もちろん今回は連動糸に何の問題もございません。
レリーズ部の接点清掃・調整でとりあえずシャッターは切れるようになりました。
ミラー駆動部の清掃・注油で根本的にシャッター鳴きにも対処し
仮組みしてSS調整、露出計・オート調整も行っていきます。
おそらく長らく眠っていた個体ではないかと思われますが
快適に使っていただける状態にできそうです。

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ニコンF2フォトミックのカメラ修理

今日は「囲炉裏の日」だそうですよ。
囲炉裏のあるような古民家。。。いいですよねぇ。。。
一時期、本当にそういう家に住みたくて
いろいろ調べたこともあるのですが
やはり都会の便利さには勝てませんでした(苦笑)
ましてやこれから体力も落ち
もしかしたら普通に歩くのもしんどくなる日が
そう遠くないかもしれない。。。と思ったら
尚のこと徒歩圏内で生活に必要なものが全て揃う
今の環境からは離れないような気がします。。。
でも山の中の一軒家にはあこがれますねぇ。。。
(瀬戸内の島の一軒家もいいなぁ)
そういえば一時期、囲炉裏のある古民家は無理でも
家に火鉢でも置こうかな。。。と衝動買いしそうになったこともありました(笑)

さてさて

本日は「ニコンF2フォトミック」のカメラ修理を行っています。
フラッグシップであるF2に露出計内蔵のフォトミックファインダーが
装着されたモデルです。
当時の。。。というかフィルムカメラのフラッグシップ機は
各メーカー、ファインダー交換式なのは
システムカメラとしては必須で
使い方によっていろいろファインダー交換が行えます。
シンプルなアイレベルファインダーに始まり
ウエストレベルファインダーや高倍率ファインダー
アクションファインダーとかもありますね。
これが使う予定もないのに集めたくなるのですね。。。(汗)
私もFやF3のファインダーは何種類か持っています。

話が逸れましたね。。。
F2が出たばかりの頃は
まだ内蔵露出計に対する信頼度が
ユーザー側でまだ高くない時代で
(精度的には問題ないのですが。。。)
高級機には内蔵露出計はいらない。。。という意見もまだ多かった時代です。
。。。とはいえ少しずつ
露出計は内蔵されているのが当たり前。。。という時代に変わろうとしていた頃です。
そのためもありF2のフォトミックファインダーは
時代に合わせ特性の違う4種類のものが存在します。
今回は一番最初に登場した無印のフォトミックファインダーです。
露出計内蔵も重要なファクターですが
絞り値、SS値がファインダー内で確認できることのほうが
個人的にはフォトミックファインダーの利点だと思います。

お預かりしているF2フォトミックは
まず高速シャッターの精度が全く出ておらず
1/2000はほとんど開かない状態です。
先幕と後幕の幕速バランスが崩れていて
先幕に後幕が追いついてしまう状況です。
幕軸やSS調速部の清掃・注油で改善されると思われます。
加えて電池室の端子が少しグラついているなぁ。。。と思い
ミラーボックスを外してみると
やはり電池室端子ステー部が折れる寸前でした。
F2はここがちょっとした弱点ですね。
端子を支えている部分がプラスチックのため
経年劣化で折れてしまうことが多いのです。
折れてしまうと端子の接触不良を引き起こし露出計不動の原因となります。
電池室はボディ側ですがファインダーにも少々問題があり
内部摺動抵抗の劣化が原因で露出計が非常に不安定です。
ここは根治するのは難しい部分なのでできる限りの整備を行います。

ボディ側の整備は既に完了していて
SSの問題はクリアでき問題ない精度が出ています。
フォトミックファインダーの整備中ですが
やはり抵抗の劣化は否めなく
完全な状態には復帰できないと思われます。
それでもお預かり時よりは全然状態は良く
普通に使っていただくには問題ないレベルには持っていけそうです。
この時代の内蔵露出計でCdSの劣化を心配される声も
多く聞くのですがCdSの劣化は多少であれば
調整でリカバーできてそれほど大きな問題ではないのですが
抵抗の劣化のほうが大きな問題になることが多いと思います。
通常の固定抵抗なら置き換えれば済む話なのですが。。。

今回はできる限りの整備・調整を行い
何とか実用に耐える状態にしたいと思います。

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リコーオートハーフSのカメラ修理

今日は「いちごの日」だそうですよ。
毎月15日もいちごの日ですが
1/15は「いいいちご」という語呂合わせと
なんといってもちょうど旬ですものね!
先日、差し入れを買うために
ケーキ屋さんに立ち寄ったら
いちごを使った色々なケーキがずらりと並んでいました!
いちごティラミス美味しかったなぁ
(差し入れに買ったのに自分も食べてる(笑))
そういえばもうすっかり有名だと思いますが
いちご(15日)が乗った
22日は「ショートケーキの日」ですね。
ショートケーキもそうですが美味しいケーキは毎日食べたいですねぇ。。。
本当に毎日食べると困ったことになりそうですが。。。(汗)

さてさて

本日は「リコーオートハーフS」のカメラ修理を行っています。
先日、「オートハーフSE」の修理で
お話したばかりなので
オートハーフ全般のことについては割愛しますが
初代機以降、18年に渡って製造された
人気シリーズで色々なモデルが存在します。
初代オートハーフ(1962年)と続くオートハーフゾーンフォーカス(1962年)は
前面にレリーズボタンが配置されますが
今回の「オートハーフS」以降のモデルは
上面にレリーズボタンが移動されました。
セルフタイマーを装備する関係もあってそのあたりの設計が
見直されたそうです。
「S」以降のモデルの現存数が圧倒的なため
レリーズボタンが上にあるほうが普通のオートハーフのイメージがありますよね。
ところで、この「オートハーフS」
上面に筆記体で「S」の文字が書かれているのですが
昔の話ですが私、これ「Y」だと思ってました(笑)

お預かりの「オートハーフS」は
全体的に油切れと汚れで動きが悪いようで
まず自慢のゼンマイ巻上時に妙な異音がしています。
加えて巻き戻し時に巻き戻しクランクが空回りしてしまい
フィルムを巻き戻すことができません。
どちらも分解して清掃・注油で解決いたしました。
最大の問題はやはり露出計で
光に対してほんのわずかに反応するのですが
とてもオート露出で精度が出るほど露出計が振れません。
露出計の問題か、セレン光電池の劣化と予想されましたが
やはりセレンの起電量が圧倒的に足りない状況でした。
セレンは交換でしか対処方法がないので
部品取りのオートハーフからしっかり起電するセレンを
移植することで対応します。

写真は整備後に撮ったものです。
オート露出も問題ないレベルになり
巻上・巻戻し共にスムーズに動作するようになりました。
オートハーフのセレンはペンEE系とかに比べると
何故か劣化して起電しないものが多いような気がします。
非常にデリケートな部分もあり
整備しなくては使えないような状態の個体も多いと思われますが
それでもオートハーフには他のカメラにはない魅力に溢れています。
ところで。。。やっぱり上面の「S」は「Y」に見えますよね(笑)

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コニカAcom-1のカメラ修理

今日は「1月13日」ということで
「一汁三菜の日」ということです。
主食・汁物・主菜・副菜・副々菜。。。
和食の基本ですよねぇ。。。
バランスも取れて普段の食事として理想的なのはわかりますが
これが非常に難しい(笑)
「今日はこれが食べたい」と一度思えば
少々手間だろうが準備して食べるのですが
普段はコンビニ弁当も多いですねぇ。。。
朝ごはんはお米を炊いて食べるのですが
白米があれば結構満足なので(これがまた良くない)
「一汁三菜」どころか「一菜」だけで済ませていることも多いです(苦笑)
牛丼屋で安い朝定食食べてたほうがバランスがよいかもしれません。。。
多少考えても、「まぁ、食べたいときに食べたいものを食べればいっか。。。」
。。。という結論にいつもなってしまうので
まだまだ改善されそうにないですなぁ。。。(笑)

さてさて

本日は「コニカAcom-1」のカメラ修理を行っています。
消費者金融ではないですよ。読み方は「エイコムワン」です。
レンズ一体型のコンパクトカメラの印象が強いコニカですが
一眼レフカメラも少々地味ながらもしっかりとした製品を作っています。
「Acom-1」は1976年の発売で
コニカお得意の愛称は「愛情コニカ」です。
前モデルとなるオートレフレックスT3やFTAが大柄で
非常に無骨なデザインだったのに対して
「Acom-1」は軽量コンパクトで曲線を帯びたデザインで
全く違ったイメージとなっています。
時代的に外装もプラスチックが多くなり軽量化の一端を担っています。
構造的にはARマウントのコニカ一眼レフに共通する造りで
コパル製金属羽根縦走りシャッターを機械制御で駆動し
露出計指針の挟み込みによって
シャッター速度優先AEを行います。
コニカがレンズシャッター機で得意としているAE機構を
そのまま一眼レフに載せたような構造です。
シャッターレバーを予備角まで引き出すと
露出計SWがオンになり
巻上レバー部背面のSWを押すと巻上レバーが格納され
露出計がオフとなりレリーズロックもかかります。
これ、使い慣れるとなかなか便利です。

お預かりしている「Acom-1」は
外装のコンディションはなかなか良く
シャッターも動作しています。
。。。とはいえ、かなり長い間、ご自宅で眠っていたものと思われ
ファインダーや組み合わされるヘキサノンAR50mmF1.7レンズには
盛大にカビが発生しています。
ファインダー内はカビのみではなく
プリズムも腐食していて
視野内中心縦方向に薄暗い大きな帯ができてしまっています。
機械制御されるシャッターは少々精度に不安があるものの
まずは動作は及第点なのですが
露出計は電池を入れても全く動きません。
このままでは撮影するにはかなり苦しい状態ですが
一通り整備を行えばしっかり使えるようになりそうです。

露出計不動の原因は電池室裏のハンダ付けが劣化していて
断線寸前になっているためのようです。
プリズムは中古良品と交換で対応します。
あとは隅々までひたすら清掃し古い油は落とし
新しく注油を行い、各部の調整を行っていきます。
シャッター羽根も汚れで若干動きが悪いようなので清掃を行います。
写真には写っていませんが
ヘキサノンAR50mmF1.7も清掃してクリアな状態になりました。
コンパクトで写りもよく使いやすい。。。
欠点の非常に少ないカメラだと思います。
当時も現在もちょっと地味な存在なのですが
Acom-1、なかなかいいですよ

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キヤノンL2(?)のカメラ修理

今日は「桜島の日」だそうです。
1914年(大正3年)のこの日に「大正大噴火」と呼ばれる
史上最大の噴火が起こったことが由来となってします。
約1ヵ月間にわたって頻繁に爆発が繰り返され、
多量の溶岩が流出したのだそうです。
溶岩流は桜島の西側と南東側の海上に伸び
それまで海で隔てられていた
桜島と大隅半島が陸続きになったのだそうです。
火山のパワーって本当に想像を越えるものがありますね。
残念ながら桜島には訪れたことがないのですが
一度は見に行ってみたいですね。

さてさて

本日は「キヤノンL2」のカメラ修理を行っています。。。。
。。。と書き出しておいて何なのですが
ちょっとよくわからないのです。モデル名が。。。(汗)
タイトルも「L2」にしてはいますが。。。

バルナックタイプのキヤノンレンジファインダー機も
判別が非常に難しいカメラですが
L1、L2、L3、VL、VL2もなかなかややこしいです。
今回もお預かり時には普通にL2だと思い
受付票にも「L2」と書いたのです。
わかりやすく底板部に「MODEL L2」と刻印があったからなのですが
後から調べてみるとL2にはないはずのセルフタイマーがあり
シャッター幕も金属幕です。(L2は布幕のはず。。。)
シャッター最高速は1/500で巻き戻し部は
ボップアップ式のノブであることから
「VL2」にL2の裏蓋が付いたもの?と思ったのですが
VL2はフラッシュ接点がX・FP・M-F切替式のはずなのですが
ここはL2の特徴であるFP接点のみで
もちろん、シャッターダイヤルにXの表示はなく
切替レバーもなく表示窓は目隠しされています。
いろいろ調べてみてもよくわからないのです。。。
どこかから部品を調達してこないといけないような状態ではないので
「Vシリーズの修理」として取り掛かれば特に問題がないので
これ以上、掘り下げないでいくことにします。

お預かり時にはスローガバナは動作不良
(スローガバナが作動する速度にしてもガバナを経由せず
普通に切れてしまう)
高速シャッターは幕軸の動きの悪さで精度不良です。
つまり積年の汚れや古い油、ところによっては油切れで
あちこちの動きが悪い状態です。
1950年代のカメラなので未整備であれば当然の状態です。
ただ保管状況は悪いわけではなく
分解してしっかり清掃し積年の垢を落とし
しっかり動きやすいように注油してやれば
復活できる状態です。

写真は整備後でレンズは当店のテストレンズです。
非常に快調に動作するようになりました。
バルナック型のキヤノンレンジファインダー機も良いですが
V以降のキヤノン機は精密感を非常に感じる操作感が気持ちよいです。
外装はもともとコンディションが良かったのですが
整備後に清掃を行ってよりピカピカになりました。
ファインダーも元々ある拭き傷等は若干ありますが非常にクリアです。
ご依頼者さまにもきっと満足いただけると思います。

ただ、これは本当にL2なのかVL2なのか
ちょっと気になってはしまいますが。。。(苦笑)

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オリンパスペンEE-2のカメラ修理

今日は鏡餅を開く「鏡開き」の日ですが
樽酒の蓋を割って開けることも「鏡開き」ということから
「樽酒の日」なのだそうです。
樽酒の鏡開きはさすがにやったことがないような気が。。。
いや、昔の会社の行事か何かであったかな。。。
おめでたい時に樽酒を割って大勢で飲むって
良い文化ですよね!そんな機会なかなかないのですが
何かであれば参加したいものです。。。
日本古来の文化行事と日本酒は切り離せないですものね。
日本酒好きの私としては
こういう文化がずっと継承され続けていってほしいなぁ。。。と思います。
そういえば昨日の「干物の日」にちなんで
昨夜はほっけの干物と日本酒を美味しくいただきました!
ひとりで静かに1日の終わりを噛みしめながら
飲むお酒もよいものです。

さてさて

本日は「オリンパスペンEE-2」のカメラ修理を行っています。
ハーフカメラといえば
やはり真っ先に思い浮かぶのはペンですよね
ペンにもいろいろな種類があるのですが
「買ったその日からボタンさえ押せばだれにでも写真が撮れるカメラ」
というコンセプトで開発されたのが
「ペンEEシリーズ」です。
コンセプトは一昨日のブログに載せたオートハーフと同様ですね。
巻上こそ自動ではありませんが
セレン光電池を使用した露出計の指針をくわえ込むことによって
オート露出を行い、ピントは固定焦点で
巻き上げて構えれば後はシャッターを押すだけのカメラです。
「EE-2」は初代の「EE」に後継機にあたりますが
裏蓋が蝶番式になり、カウンターも自動復元式となり
非常に使いやすく進化しています。
ペンEEシリーズやトリップ35ではお馴染みの
赤ベロ(光量不足の時にファインダーに赤いベロが出て
シャッターロックがかかる)ももちろん装備されています。
シャッタースピードは1/30・1/250(EE-2途中から1/40・1/200)の2速切替式です。

お預かりしている「EE-2」は
オート露出が全く効いておらず
明るいところでも絞り開放でシャッターが切れてしまいます。
こういう症状の場合はセレン光電池が劣化により起電していないか
露出計に問題があり動作していないか、どちらかだと予測されます。
今回は露出計本体の動作不良で
針が振れていなかったのが原因でした。

写真は一通りの整備が完了した後のものです。
露出計は正常に動作するようになり
オートも正しく制御されています。
もちろんレンズ・ファインダー清掃、モルト交換等々の
各部点検整備一式を行っています。
造りそのものはシンプルなカメラですので
これで当分の間は全く問題なく撮影を楽しんでいただけると思います。
個人的な好みもありますが
機能的な面やデザインを考えても
歴代ペンEEシリーズの中でベストなバランスなのは
この「EE-2」と「EES-2」だと思っています。
たまに私も個人的に無性に欲しくなるカメラのひとつです。

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キヤノンⅢのカメラ修理

今日は1月10日ということで
「110番の日」を筆頭にいろいろな記念日があるのですが
その中に「ひものの日」というのがありました!
魚の干物、美味しいですよねぇ~
生の魚を丸ごと買ってくるとどうしても
準備から調理まで結構、面倒なものがあるのですが
干物だと焼くだけでいいですし
おまけに下手に生魚を調理するより美味しいのですよねぇ。。。
やはり時間が経過しているから旨み成分が豊富なのかな。。。
ごはんのおかずにもいいですし
何と言っても酒の肴にもってこいです!
純米吟醸あたりのちょっと良い日本酒と合わせて食べたいですよねぇ
いかん。。。昼間っから「日本酒飲みたいモード」になってしまう。。。
とりあえず今夜、スーパーで干物買って帰りましょう(笑)

さてさて

本日は「キヤノンⅢ」のカメラ修理を行っています。
「キヤノンⅢ」と聞くと「コニカⅢじゃなくて?キヤノン?どんなカメラだっけ?」と
一瞬迷ってしまいそうですが
キヤノンのバルナックタイプのカメラです。
この時代にはバルナックコピーの国産カメラがたくさん発売されています。
キヤノンももちろんですがレオタックスやニッカも有名ですよね。
キヤノンは元々バルナックコピーに限らず
レンジファインダーカメラに強いメーカーで
1934年の「カンノン」に始まり
32年間で約40種類のレンジファンダー機を制作しています。
もちろん、どのモデルも高い人気と性能を誇り
レンジファインダー機が好調だったために
次の時代の主役となる一眼レフには少し乗り遅れてしまった感があります。
そんなキヤノンのバルナックタイプといえば
やはり一眼式+可変倍率ファインダーですよね。
一眼式になったのは1942年の「SⅡ」から
加えて可変倍率ファインダーになったのは
1949年の「ⅡD」からです。
モデル名の表記が全くなく、モデル判別には苦労するのですが
今回はSS最高速が1/1000であること
X接点がないこと、フラッシュレールがないこと
巻き戻しノブのローレットが菱目であることから
おそらく「Ⅲ型」だと思われます。(1951年発売)
キヤノンのレンジファインダー機としては
初の1/1000搭載機ですね。
。。。と偉そうに書いていますが
私も資料がないとこんなの判別できないですよ(汗)

お預かりの「Ⅲ型」は
シャッターは作動しているのですが
SSをどこに設定しても同じシャッタースピードで切れ
且つ、幕が全く開きません。
これではどうにも撮影には使えません。
ある程度、分解してみると
早々に「素人分解品」であることが判明しました。
SSが変化しないのは調速部のバネ外れでしたが
あちこちのネジの頭がなめられたり
ネジ穴付近にキズがあったりしています。
ある程度分解して手に負えないと思ったのか
とりあえず適当に組み上げた。。。といった感じが
ひしひしと伝わります。。。
何にしても幕軸の清掃・注油はいずれにしても必要なので
分解した上で整備を行い
各部をチェックしながら慎重に組み上げます。
こういう個体はどこでなにが起こっているのかわからないので
通常のものより数倍神経を使うことになります。
案の定、通常では考えられないような
部分のネジが破損していた部分とかも見つかりました。

この時代のフォーカルプレーンシャッター機の場合、
シャッター幕の状態が問題になることが多く
張り替えることも多いのですが
今回はシャッター幕には問題はありません。
状態から随分、昔のことではないかと思われますが
一度、張り替えられているようです。
おそらく問題の多い分解をされる前のことだと思われます。
70年近く経過しているカメラなので
シャッター精度はできる限りの整備調整ですが
通常の撮影には全く問題ないレベルになっています。
各部の動きは非常にスムーズになりました。
装着されているレンズは評価の非常に高い
沈銅式のキヤノンセレナー50mmF1.9です。
こちらもカビの発生があったり絞り羽根に油シミがあったりと
そのままでは問題のある状態だったので
清掃・整備を行い、非常にクリアな状態になりました。
ご依頼者さまはこのタイプのカメラを使うのは初めてとのことで
使い方から納品時にお話しする予定です。
最初の難関はやはりフィルム装填ですよね。
普通のカメラでもフィルムの経験がない方は
装填がネックになりますがバルナックタイプはさらに独特ですものね。
何とか使いこなしていただけるように
ご説明できればと思っています。

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リコーオートハーフSEのカメラ修理

今日は「風邪の日」だそうですよ。
イヤな日ですね(笑)
「風邪の日」の由来は
1795年(寛政7年)のこの日(旧暦)、横綱・谷風梶之助(たにかぜ かじのすけ)が
流感(りゅうかん)で現役のまま亡くなったことだそうです。
35連勝中のまま44歳で亡くなったそうです。
ここで言う「流感」はインフルエンザのことで
風邪とはまた異なると思うのですが
どちらもかかりたくないですね。
おかげさまで大人になってからは風邪らしい風邪をひいたこともないですし
インフルエンザは一度もかかったことはないのですが
いつまでも抵抗力が高いわけではないから
気をつけなくてはいけませんね。
まぁ、それ以外にいろいろ厄介な病気にはなっていますし。。。(汗)
なににせよ。風邪やインフルにかかりやすい季節なので
みなさん、気をつけましょう!

さてさて

本日は「リコーオートハーフSE」のカメラ修理を行っています。
ハーフカメラの世界で
オリンパスペンと人気を二分する名機です。
元々、開発者の「自分の50歳の母親でも撮れるカメラ」という目標で
開発されたカメラです。
可能な限りの撮影自動化と上着のポケットやハンドバッグに入るサイズを
目指して開発されました。
撮影の自動化と言っても後の電子制御カメラとは異なり
1960年代のカメラですから全て機械的に制御します。
セレン光電池を使用したプログラム露出
ピントは固定焦点とし、巻上はゼンマイ仕掛け
構えてシャッターボタンを押すだけで撮れるカメラとして
大ヒットし、次々と続編も出てシリーズ化されました。
「オートハーフS」以降のモデルは
前面にアルマイト板のデザインを変更することにより
いろいろなデザインのオートハーフが生み出されました。
当時らしいサイケなデザインのものも多く
少しめずらしいデザインのものは今でも高価な価格で流通しています。
今回の「オートハーフSE」は「オートハーフE」をベースに
(ややこしいですが「オートハーフE」は
オートハーフSからセルフタイマーを省略したもの)
セルフタイマーを追加し、オートスタート機能
(フィルムをセットして巻上のゼンマイをチャージすると
自動的に1枚目にセットされる)が追加されたモデルです。
1967年発売のモデルです。

オートハーフはこの時代のコンパクトカメラには
多いパターンですが裏蓋の遮光のかなりの部分をモルトに頼ります。
そのため大量のモルトが貼ってあるのですが
やはりそのモルトが盛大に劣化しています。
加えて肝心要の露出計が不動です。
オート露出のカメラで露出計不動だと
とても実用には使えない状態です。
セレンの劣化が心配されましたが
露出計浮動の原因はセレン劣化ではなく
露出計本体が動作不良で動かなかったことが原因でした。
オートハーフの場合はセレン劣化だったり
露出計不良等で露出計が不動の個体が多いと思います。
露出計の修理を行い、シャッターユニット、絞りユニットを
整備した上でオートの調整を行います。
ハーフカメラのシャッターユニットは小さいものが多く
オートハーフも例外ではないのですが
オートハーフのシャッターユニットは
非常に小さなバネの力でシャッター羽根を駆動しており
ほんのわずかな汚れでもシャッターが粘ります。
油付着なんてあると間違いなく羽根が固着します。
今回も羽根清掃を入念に行います。

写真は整備完了後のものです。
全体的に非常にスムーズに動作するようになりました。
オートの精度も全く問題ありません。
非常に小さいのですがこの時代のカメラなので
ずっしりと重量感があり、それが逆に質感を高めています。
当時としてはお求め易いカメラでしたが
安っぽさが微塵も感じられないのは
この時代のカメラの良さですね。
前述にあったように前面アルマイト板の変更で
いろいろなデザインの個体が存在しますが
どのデザインでも強烈に60年代の空気感が伝わってくるような気がするのは
やはり元々のデザインのなせる業でしょうか。。。

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キヤノンFTbのカメラ修理

今日は「平成」改元の日ですね。
1989年(昭和64年)1月7日の昭和天皇の崩御をうけて
皇太子であった明仁(あきひと)親王(現:上皇)が新天皇に即位され
それと共に元号が「平成」と決定し、8日から平成がスタートしたわけです。
昭和が63年も続いていたので
改元なんてもちろん経験ないし、崩御による改元なので
コンビニもシャッターを閉めて休業なのか?とか
ちょっとした騒ぎになりました。
それも既に随分昔なのですねぇ。。。
このときに比べれば昨年の令和への改元は
全くスムーズに行われたと思います。
やはり生前退位のほうが現在には合っているような気がしますね。

さてさて

本日は「キヤノンFTb」のカメラ修理を行っています。
1971年発売のカメラです。
同じ年に「キヤノンF-1」が誕生しており
最高級機の「F-1」に対する中級機としての位置づけになっています。
基本的な構造はF-1と同様の部分が多いのですが
前モデルのFTをFDレンズに対応させ
開放測光を可能にしたモデルです。
逆に言うとF-1はFTの考え方をベースに
さらに耐久性を上げ、細かい部分のブラッシュアップを行ったカメラとも言えますね。
スタイリングをそれまでのモデルとは一新したF-1に比べ
FTbは従来のFシリーズのデザインを引き継いでいます。
スタイリッシュなF-1も良いですが
全く奇をてらっていないFtbのスタイリングも秀逸です。
キヤノンは本当に外装デザインが上手いメーカーだと思います。
もちろんデザインだけではなく
非常に使いやすく必要十分なスペックを持ったカメラで
従来のFLレンズによる絞込み測光も可能です。
セルフタイマー周りやバッテリーチェックの方法は
キヤノンらしい独自の手法ですが慣れると非常に使いやすいものです。
FTで採用された中央部分測光はF-1同様、
もちろん引き継がれています。

お預かりしているFTbは一通り動作しているものの
やはり幕軸の油切れもあり
高速シャッターの精度が全く出ておらず
シャッター音も甲高い濁ったものになっています。
加えてファインダー内のゴミや汚れがかなり酷く
全体的にリフレッシュが必要な状況です。
露出計も少々不安定です。

外から見た感じにはわかりにくかったのですが
スクリーンとプリズムの間にある
コンデンザレンズや接眼レンズにはかなりのカビが発生しています。
FTbに限りませんがコンデンサレンズを使用している
この時代のカメラはスクリーン周りの清掃には
かなり神経を使います。
当然、スクリーンが下から抜けるわけではないので
清掃し、上カバーを閉じたあとで
どこかに紛れていたゴミがファインダー内に入っていることが発見されれば
もちろんやり直しですし、精神的にダメージも大きいです(笑)
慎重に周辺のゴミも見逃さないように清掃していきます。
FTbはプリズムが腐食していることもかなり多いのですが
今回の個体は以前に一度交換されているようで
プリズムは非常にキレイな状態です。
そうはいってもカビ等の汚れはあるのでもちろん清掃します。
話が少し逸れますが。。。
外装が非常にキレイな状態で保たれているカメラでも
意外に接眼レンズが汚れているものをたまに見かけます。
外側はもちろんですが内側だったとしても
あれだけ直接目を近づける場所なので
カビが生えているのは気持ち悪いですものね。
接眼レンズ周りは特にキレイに保ちたいものです。
接眼レンズの汚れは実際にファインダーを覗いただけでは
近すぎて意外と気づかないものです。
たまには少し離れて接眼レンズを透かしてみると
状況がよくわかると思います。

この後、シャッター周り・ミラー周りの整備を行い
シャッター速度はもちろんのこと
シャッター音やフィーリングも非常によい状態になり
気持ちよく使っていただける状態に整備できました。

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オリンパストリップ35のカメラ修理

今日から仕事始めの方も多いでしょうね。
あんなに楽しみにしていたお正月休みも
終わってみればあっけないですよねぇ。。。
今日は1月6日ということで「色の日」だそうですよ。
色って本当に気分を左右しますよねぇ
当店にご来店されたことがある方はご存知だとは
思いますがお店には私の好きなオレンジ色のものが多いです。
昨年11月にまたもや椅子が壊れてしまって
(2年に1回は背もたれ部分が必ず壊れる(汗))
鮮やかなオレンジ色の椅子になりました。かなりお気に入りです(笑)
オレンジ色は好きですがそれはここ4、5年の話で
それより以前はずっと青が好きだったのですよねぇ。。。
もちろん今でも好きですし、カープファンなので赤ももちろん好きですし
黄色もピンクやライムグリーンも良いですよねぇ。。。
鮮やかな色なら何でも好きなのかもしれません。(節操ないかも)
ちなみに写真はやはりカラーのほうが好みです。
たまにモノクロ写真にも挑戦しますが
いまひとつピンと来ないことが多いのです。。。(汗)

さてさて

本日は「オリンパストリップ35」のカメラ修理を行っています。
歴史の長い「オリンパス35シリーズ」の末裔ですが
昔の35シリーズと比べると随分軽量コンパクトとなりました。
発売は1968年で構造としては
ペンEES-2のフルサイズ判と言った感じです。
セレンを使用する2速切替のプログラム露出も
目測ピント、アルバダ式ファインダー
フィルムフォーマットに関するところ以外はほぼペンEES-2と共通です。
さすがにペンよりはほんの少し大きいですが
非常に軽量コンパクトで電池要らずのオート露出カメラで
常に持ち歩くには最適のカメラだと思います。

お預かりしているトリップはシャッターを切っても
シャッター羽根が全く動かないようです。
加えて鏡胴が妙にグラグラしています。
この時点でピンと来ましたが
どうやらシャッターユニットのネジが外れてしまっているようです。
ペンEES-2とほぼ構造が同じということは
ペンEEシリーズでよくある内部のネジが外れてしまうトラブルも
同様に起こるということですね。
カメラを少し傾けるとシャッター羽根が一部動いて
シャッターが少し開いてしまいます。
完全にシャッター羽根が駆動ピンから外れてしまっているようです。

下真ん中のシャッター制御機構部に
左側のシャッターユニットが4本のネジで留められているのですが
そのうち2本が完全に外れて中に転がっていました。
かろうじて留まっていた2本もゆるゆるで
完全に外れてしまう直前でした。
シャッターユニットの整備をした上で連結部をリンクして再取り付けします。
心配されたセレンは若干の劣化が見られますが
調整でリカバーできる程度だったので
オート露出と共にしっかり再調整します。
トリップのピントは前玉回転式なので
キチンと罫書きを入れて元通りに組むのはもちろんですが
ピントの再調整も当然行います。
露出計やオートのズレ、レンズ・ファインダーのカビ等々
小さなトラブルはあったものの、シャッターユニットの外れ以外は
致命的なトラブルもなく
今回の整備で当分、快適に使っていただけそうです。

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