オリンパスペンDのカメラ修理

今日は「カレーうどんの日」だそうですよ。
普通の「うどん」は私の生まれ育った「呉の細うどん」が
私の中では最も大好物なのですが
「カレーうどん」となると広島市内を中心にチェーン展開している
「ちから」のカレーうどんが最も美味しく感じます。
ひとことで言うと「昔ながらのとっても優しい味」なんです。
一緒に売られている「おはぎ」にもつい手が伸びてしまいます。
広島へおいでの際は是非ご賞味くださいませ。

さてさて

本日は「オリンパスペンD」のカメラ修理を行っています。
当時の「ペンシリーズ」の最上位モデルとして
1962年に登場いたモデルです。
ズイコー3.2cmF1.9の大口径レンズを与えられ
シャッタースピードも最高速1/500が与えられました。
シャッターユニットはコパルXを搭載します。
さらにセレン光電池で駆動するLV表示の露出計も装備されました。

今回お預かりしているペンDは
もともと、ご依頼者様のお母様のカメラだそうです。
まずはセレン光電池が劣化しているようで
ほとんど反応しない状態です。
LV15(ASA100時にF16・1/125が適正、快晴の日なた相当)の光を当てても
かろうじてLV7(ASA100時にF2・1/15が適正、室内の明るさ相当)を
指すか指さないかくらいしか反応しません。
セレン光電池の交換しか手段がないと思われます。

ちなみにペンDの露出計表示はLV(ライトバリュー)表示です。
絞りやシャッタースピードが表示されているわけではございません。
そこから絞り値、SS値に変換するのは
普通の方では大変なことですよね。
ペンDに限らずLV表示の非連動型露出計を
装着されているカメラのほとんどは
シャッタースピードリング、絞りリングのあたりに
LV値表示窓が装備されています。
(現在セットされているSS,絞りだと何LVに相当するかを表示する窓)
これを見てSSや絞りを設定しLV値を合わせるわけですね

話を戻しますが
他にもシャッター羽根に粘りが見受けられ
レンズにはカビが生えているようです。
シャッターユニット周りを中心とした
各部点検整備一式をこれから行います。

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