ローライコードのカメラ修理

今日は「七夕」ですね。
西日本ではとんでもない天気になっていますが
早く心穏やかに夜空を見上げられるようになってほしいです。
都内では織姫、彦星は何とか確認することはできますが
織姫、彦星の間に横たわる天の川や白鳥座の全体までは
なかなか見ることができませんね。
どこか空気の澄んだ空の暗いところに行って
ゆっくり星空を見上げてみたいものです。

さてさて

本日は「ローライコード」のカメラ修理を行っています。
基本的に当店では国産カメラの取り扱いが主ですが
状況によってはローライあたりなら修理を行います。
ただし、交換部品は全く確保していない(ミラーを除く)ので
部品交換が必要な修理は残念ながら不可能です。

お預かりしているローライコードは
レンズにトリオター7.5cmF4.5がついているので
1a型かと思われます。
写りの評価が非常に高いレンズですね。

肝心のレンズにはクモリが見られます。
レンズのクモリは取れないことも多いのですが
できる限りの清掃を行います。
シャッター羽根、絞り羽根には若干の粘りが見られ
レリーズレバーの戻りも悪いようです。
さすがに動きの悪いところが多いですね。
加えて古い二眼レフはどれもですが
ファインダーが非常に見え辛い。。。ミラーが腐食しているようです。
ミラーは新しいものから切り出して交換を行います。

取り出したミラーですが、
とてもとてもまともに反射する状態ではありません。
暗くて見えにくいとはいえ
この状態でよくファインダー像が見えるものだと思います。

今回は本家本元のローライの二眼レフですが
二眼レフは他メーカーや日本製のものも含めて
それぞれなかなか個性があって楽しいものばかりですね。
違いを確かめるためにいろいろなものに手を出し始めると
大変なことになりそうです(笑)

これから本格的にシャッターユニット周りの整備から取り掛かります。
トリオターF4.5の写りを存分に楽しめるように
整備していきたいと思います。

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