リコーフレックスⅦSのカメラ修理

今日は「地下鉄記念日」だそうです。
1927(昭和2)年のこの日に
上野-浅草に日本初の地下鉄
(現在の東京地下鉄銀座線)が開通したのだそうです。
住んでいると当たり前に感じてしまいますが
都心は地下鉄も在来線も非常に充実していて
たいして待つこともなくて本当に便利ですよね。
たまに地元に帰ったりすると
公共交通機関の充実度の差に愕然とします。
まぁ、そのかわり地方はクルマが所有しやすいし
渋滞もそれほどはないですし。。。一長一短ですかね。
クルマを持つ気は今のところないし
普段の足は電車で全く問題ないのですが
バイクはまた乗りたいし欲しいなぁ。。。
がんばって貯金しなくては。。。。(苦笑)

さてさて

本日は既に店舗はお休みなのですが
作業はひっそり行っていたりします。
今日は「リコーフレックスⅦS」の修理を行っています。
6x6判二眼レフの中では軽量で非常に使いやすい
「リコーフレックスシリーズ」です。
1950年代の二眼レフブームを牽引したモデルですね。
一時期は国内の生産量の半分を
リコーフレックスが占めていたことがあるそうです。

お預かりしているリコーフレックスⅦSは
ご依頼者様のお祖父さまが持っていたものだそうです。
長年仕舞いこまれていたもので
レンズにはクモリ、ミラーは腐食、ピントリングは不動。。。と
長い間使われていない個体にありがちなパターンです。
レンズクモリはリコーフレックスに限らず
レンズの変質で曇っているものも多く
その場合には清掃では改善できない場合が多いのが現実です。
今回は清掃で完全にではないですが
普通に撮影するには問題ないレベルまで改善できています。
ミラーは二眼レフの場合、交換は必須です。
これでファインダーの見え方が劇的に改善します。
そもそも現存している二眼レフの多くが1950年代のもので
60年以上経過しているわけですから
さすがにミラーの蒸着は曇ってしまって
そのままではどうにもなりません。

一通り整備が終わって少し様子見をしている段階です。
ボディのあちこちにサビも発生していましたが
極力落としましたので見た目にも非常にキレイになったと思います。
キレイに仕上げたリコフレはメッキパーツが多いこともあり
何とも高級感が漂いますよね。
非常にシンプルなカメラなので
セルフコッキングも巻止めもなく
赤窓でフィルムの位置を決め、シャッターをチャージし
チャージレバーを押し下げることでシャッターを切ります。
慣れるまでは意図しない多重露光や
未露光のコマを多発させてしまうこともあるかもしれませんが
余計な機構がない分、非常に軽量です。
(二眼レフの中ではそうですが
もちろん総金属製なので重量感はあります)
ご依頼者様はこれが初めてのフィルムカメラになるそうなのですが
カメラの基本的な動作を理解するには
最適なカメラのひとつだと思います。

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